第七話 プレゼント選びと甘いモノは別腹☆
前話まで使っていた『、、、』の表現ですが、『読みにくい』という意見を頂きましたので、今話から『………』に変更します。ですので、読んだ印象が今までと異なっているかもしれませんが、“魂魂”の作品に違いはありません。
今まで『読みにくい』と思っていた皆様、申し訳ありませんでした。
今後も精進しますので、今後とも“変人たちと僕”をよろしくお願いします。
あと、他にご意見等ございましたらお申しつけ下さい。今後の参考とさせて頂きます。
みなさん、こんにちわ
みなさんは女の子に何か奢ったりしたことがありますか?
僕は今日、久しぶりに会った幼なじみに奢りました
いや…奢らされました…………
今日、僕は某ボクシングアニメの主人公のように、燃え尽きます………
「随分とここも変わったもんだ……全く、どこに何があるのかわからないよ」
少し寂しそうに呟きながら歩く女の子は、僕の幼なじみだ
「そうか?まぁ確かにお前がいた頃に比べると、確かに変わったかもなぁ……」
「………まだ、あの店はあるかな………」
「ん?何か言った?」
「な、何でもないよ!気にしないでくれ!」
「?」
寂しそうにしてると思ったら、今度はアタフタし始めた…忙しいヤツだな、全く……
「と、とにかくキミの友達へのプレゼント選びだろう!?キミはどんなのを考えていたんだい?」
そうだった……早く決めないと日が暮れちまうな
「えっとな……とりあえず女物のアクセサリーとかどうかと思ったんだけど、値段が高「ちょっと待ってくれ」………………なんだ?」
「キミの友達というのは、女装趣味があるのかい?それならば正しい道へ導いてあげた方がいいと思うよ」
ん?コイツにしては珍しく変なこと言いはじめたぞ?
「何言ってんだ?二人とも一応生物学的には女だぞ?」
「…………へぇ~、キミが女の子にプレゼント、かぁ~……………」
な、なんだ?何なんだ!?
サヤとアヤコと同じ黒いオーラが!!コレ流行ってんの!?
「キミが、ねぇ~……………」
「み、ミツキさん…?ご機嫌でも悪いのですか……?」
「別にそんなことはないよ………さて、プレゼント選びに行こうか……キミが、女の子に送るプレゼントを、ね……………」
やけに『女の子に』の部分を強めて言って、ミツキは先に進みはじめた………正直、サヤ&アヤコ並に恐いです…………
「な、何怒ってんの…?」
「別に、怒ってなんかないよ……さて、早く選んで何か食べようじゃないか、ボクはお腹が減ったからね……プレゼント選びを手伝ってあげるんだから、当然奢るくらいはしてくれるよね…?」
顔は笑顔だが、目は完全に笑っていない…………僕が何をしたんだ!?
「……早く、行くよ」
「…………ハイ」
低い声でそういうミツキの顔を、僕はすでに恐ろしくて見ることができませんでした………………
「あ、すみません!チョコレートパフェ追加でお願いします」
「……もう、勘弁してください」
「何言ってるんだい?まだまだこれからだよ」
「…………(泣)」
プレゼント選びは意外とすぐに終わった
終わったけど……
「あ、どうも。あと追加で高級アイスココアを一つ」
「ちょ、ちょっとそれ何杯目だ!?それ一杯700円くらいする……」
「文句、あるかい?」
「……ないです…好きなだけ…お飲みください……」
僕は今、この女の子に喫茶店で奢らされています……しかもこの喫茶店…値段、半端じゃねぇーッス………
「フフフ♪」
「アハハ(泣)」
同じ笑いなのに、ここまで感情の差があるとは……人間を作った神様って偉大☆ホント、偉大すぎて殺したくなっちゃう
☆☆
「ふぅ~、お腹一杯だよ。ごちそうさま♪」
「…お粗末さまでした」
これでもか!ってくらい食べたミツキは幸せそうな顔をしている
それに対して僕は……鏡で見たワケじゃないけど、十中八九絶望した顔をしていると思う…………
オヤッサン…僕はもう……真っ白に燃え尽きたぜ…………燃え尽きすぎて灰も残ってねぇよ……………
「さて、そろそろ帰るかい?」
「…ああ、そうだな………」
領収書を見るのが恐いよぉ……(泣)
「あとは…荷物運び頼もうかな。お茶くらいは出すよ」
「もう…好きにしてください……」
案の定、僕の財布の中身はスッカラカンに………
「どうしたんだい?目が虚ろだよ?」
ニヤニヤしながらこっちを見ているミツキ……もう言い返す気力もない………
「………」
「………久しぶりに会えたのに、他の女の子のプレゼントなんか買おうとするからだよ……」
「なんか…言ったか…?」
「な、何でもないよ!気にしないでくれ!」
「そうか……」
RPGの状態異常で『絶望』なんてあったら、今の僕はまさにそれだ
「で、この荷物どこまで運ぶんだ?…ってか量が多くないか?業者に預けなかったのか?」
何故かコイツの荷物は引っ越して新居に入るだけにしてはかなり多い。海外では勝手が違うのか?
「いやね、僕は今日ここに着いたんだが両親と荷物の方が時間がかかりそうでね………先に来た僕は今日はホテルにでも泊まらないといけないから、その分荷物が多いんだよ。だからこれから宿探しさ」
だからこんなに多いのか……女の子が一人、ホテルで宿泊、か…
「だったら、僕ん家泊まれば?一人じゃ寂しいだろ?」
「…ふぇ!?」
なんか奇妙な声を上げて、驚いたようにミツキはこっちを見た
「今からじゃ空いてる宿探すのも大変だろうし、お前も重い荷物背負って疲れてるだろ?ウチの親もお前に会いたがるだろうし……そうしろよ」
「い、いいのかい…?」
「いいって言ってんだろ、決まりだ。じゃ、行くか」
「う、うん…」
こうして、ミツキは僕の家に泊まることとなった………
「…将来のお母さんかもしれないし、キチンと挨拶しないと……」
「ん?どした?」
「な、何でもないよ!」
「???」