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変人たちと僕  作者: 魂魂
25/30

第二十一話 問題解決とやっぱコメディーが一番!!

今回で“アヤコ誘拐編”は終わりです。そんな名前いつ付けたか、ですか?


………さっき付けました(笑)

「………ん?」


目が覚めると、病院の天井があった。


……このパターン何度目かな?


「目が覚めたか?」


「…………何してんの?」


声のする方を見ると、そこには包帯でぐるぐる巻きになったミイラが一体、天井から逆さに宙吊りになっていた。声からして…鷹野?


「お前が無理して戦うのを止めなかった、という理由で篠原達にやられた。」


「……なんか、ゴメン」


僕のせいでこうなったというのは…さすがに申し訳ない。


「ケガについては鉄腕との戦いでなったのだから、俺の力不足だ。お前が気にすることはない。それよりもお前、気をつけろ。………死刑だ、って言ってたからな。」


「………へ?」


「寝てる間にやっても罰にならないから、お前が目を覚ましたら死刑執行らしい。」


「………うそでしょ?」


「………短い間だが、お前は良いヤツだったよ」


「そ、そんな哀れむような目で見ないでよ!!」


その時…


(コツコツコツ…)


廊下から足音が……


「……お前のことは忘れない」


「ア、アハハ…」


もう笑うしかない…


そ、そうだ!入ってきた瞬間に逃げれば!!


………この足のケガじゃ無理だ。


(ガララ)


ドアが開く。ああ…さらば、僕の人生…


僕が両目を閉じ、この世に別れを告げていたとき……


「あ、起きてる。ラッキー♪」


「…え?」


目を開くと、ドアを開けて僕の方を見ているのは見知らぬ女性がいた。


「……なんだ、お前だったのか。」


「アハハハハ!な、なんだその格好!!アハハハハ!!!」


女性は鷹野の姿を見て大笑いしはじめた。


「……知り合い?」


とりあえず鷹野に聞いてみた。


「ああ、いとこだ。」


「い、いとこ!?」


「事態を知った俺の親父が昨日助っ人に呼んだらしくてな。俺も間一髪助けられた。」


「アハハハハ!ぶらーん♪ぶらーん♪」


鷹野のいとこはこっちの話を一切聞いておらず、宙吊りの鷹野を腕で押して揺らしはじめた。


……鷹野の実家ってヤクザだよね?ということは……この人も?


「アハハハハ!あ~おもしろ!!」


見た感じ同世代の普通の女の子だ。それに……結構かわいい。


「ん?あー、悪い悪い!放置してたな!!」


彼女は鷹野に飽きたのか、僕の方に話し掛けてきた。


「はじめまして…だな!ウチは“鷲崎美雪わしざきみゆき”、桜ヶ丘高校2年生だ!よろしく!!」


同じ高校の先輩だったのか……


「あ、これはどーも。才原喜助です。」


「知ってるっつーの!!アハハハハ!!」


この人、さっきから何かある度に笑ってる……


「そんな堅苦しくしなくて大丈夫だって!!ノープログレム!!」


「は、はぁ……」


「てかお前ケンカ強いんだって!?今度勝負しろ!!!」


ヤケに好戦的だし……


「いや、僕はその……」


「ほら、お見舞いの品だ!!」


「あ、ありがとうございます。」


「それにしても何だぁ?呼び出されて行ってみれば…雑魚ばっかだったじゃねぇか!!」


彼女が僕の胸倉を両手で掴んできた。


僕、足とか折れてて重傷なんですけど……


「ちったぁウチに楽しみ残しとけコノヤロー!!」


そしてそのまま持ち上げられて揺さぶられた。


……だから僕、重傷なんですけど!!


「な、なんで僕がこんな目にぃぃぃ……」


「……そのへんにしとけ。才原が死ぬぞ。」


「お?ああ、悪い悪い!!」


やっと降ろされた…


「ゲホゲホ!い、痛いじゃないですか!……それはそうと、あの後どうなったんです?僕、気絶してて全く覚えてないんですよ。」


「ああ、あの後な……」










「回想に入ろうかと思ったけど、面倒臭いからヤメタ!!」


「いや、やめちゃダメでしょ!!僕も読者も何があったかわかってないよ!!」


「この小説は……読者の心の中にあるんだぜ…?」


「格好つけたつもりかもしれないけどただの職務放棄だよ!!」


「そして……真実は、いつも一つ!!」


「言ってることが矛盾してる!!」


いきなり格好つけたり、コ●ンみたいなこと言ったり……なんだこの人!


……はい、話の流れからしてもう結構前から気付いてましたよ。ただ……嘘であって欲しかったんですよ……




変人がまた一人増えました♪


……もう泣きたい




「アハハハハ!コイツおもしれー!!」


“おもしれー!”っじゃないですよ……


「いいな!お前気に入った!!」


(ガッ)


「ウチと付き合え!!!」


「…………………………………………は?」


「だからぁ、ウチの恋人になれって言ってんだよ!!」


えっとコレは……愛の告白……?


「いやいやいや!何でですか!?」


「お前おもしれーから!!」


短絡的過ぎでしょ!!


てか……え?マジなの?ギャグとかじゃなくて?


「なんだなんだ?ウチじゃ不満かぁ?」


「いや、そうじゃなくてですね……」


生まれて16年……僕は初めて告白されました。


「あの……いきなり過ぎません?」


「そうかぁ?まぁ運命を感じたんだよ、きっと!!ウチの初めての告白なのに自然と口から出たしな!!」


すごい大雑把な人だ……


それより……ど、どうしよう?すごいドキドキしてきた……


「さぁ!返事は!?」


僕の返事は……


「あ、あの……」


「……才原、お迎えが来たようだ。」


(ミシミシミシ…)


「………え?」


何かが壊れるような音がしたので、音源を探ってみると……


「「「「「…………」」」」」


病室の入口に、例の黒いオーラを放つ五人(サヤ、ミツキ、アヤコ、守屋先輩、それとなぜか花梨)……


「み、みんな……どうかしたの……?」


「「「「「@\$#%&%#@?*+#$%\%&$\@+#$\@?[]%#$&%&%#$$#$%$\&\@#$%&」」」」」


もはや五人は人としての言語を失っていた……


「とうとう才原とはお別れか……」


僕との別れを予期している鷹野……


「なんだなんだぁ?♪」


一人だけテンションが上がっている鷲崎先輩……


僕?僕はまぁ……


「あ……あ……あ……」


恐怖で声がうまく出せずにいます♪


(ペタ…ペタ…)


歩み寄って来る五つの影……


(ガタガタガタ…)


恐怖で体が震えて全く動けない僕……










「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


「アハハハハ!!おもしれー!!!」


その日、病院中に断末魔の叫びと一人の少女が大笑いする声が響き渡ったという……






「鷹野権之助だ。昨日のことで才原が知らない部分を簡単に補足しておく。まず俺がどうやって助かったかだ。」


爆発に巻き込まれそうになる

戦闘音を聞き付けた鷲崎美雪が部屋のドアを開ける

奇跡的にドアの近くにいた俺を鷲崎美雪が部屋から引っ張り出して、俺は間一髪爆発に巻き込まれずにすむ

周囲を見れば伊吹サヤ、宮沢ミツキ、守屋ユイの姿

全員から軽いリンチを受ける

鷲崎美雪は爆笑


「……こんな感じだ。それでは次に才原が気絶した後のことを説明しよう。」


才原が気絶する

伊吹サヤと宮沢ミツキが才原を起こそうと必死に呼びかける

暴れ終わった守屋ユイが才原のところまで駆けよる

才原は呼びかけに応じない

四人の目が俺をロックオン

再び軽いリンチを受ける

再び鷲崎美雪は大爆笑


「ちなみに、この二回のリンチで入院生活が一週間長引いた……。実はあと一つ、ある出来事があったのだが……それは次回にするとしよう。作者によるとそれが次回のメインになるらしいからな。それじゃ、読者の皆様、また会えることを楽しみにしている……」

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