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変人たちと僕  作者: 魂魂
18/30

特別編 花梨の日常

やっほ~、花梨だよ~♪


やってきたよ、ついに!!


今日は…


私が“主役”です!!


ということで、ホントは秘密だけど私の日常を教えちゃいまぁ~す♪










朝5時。

私の朝は早い。


(ガチャ)


「(スー、スー)」


「(寝てる寝てる♪)」


(モゾモゾ)


(ギュッ)


「うーん…」


「ふふふ♪」


私の朝一番にすること、それはキー兄の添い寝!キー兄って暖かいんだよ~♪


「うーん…」


キー兄は「やめて」って言ってるけど、絶対やめないもん!!私が時間になったら起こしてあげないと、キー兄は朝弱いから遅刻しちゃうんだよ?

毎朝起こしてあげてる分、コレくらいはさせてもらわないと♪


「うーん…うーん…うーん…」


「ふふふ♪」


キー兄かわいい♪


「サヤぁ…」


(メリッ)


「グボォ…!」


ダメだよ、キー兄?他の女の子の名前なんか呼んだら…


「グ…フゥ…アヤコぉ…」


(メリメリッ)


「ガッ…ミツキィ…」


(メリメリメリッ)


「ア…ア……も、守屋先輩…」


キー兄、違う学年の人とも仲良くなったんだ。よかったよかった♪


「先輩…胸が当たって…」


(メリメリメリメリメリッ)


「ブガッ…ハァ…!」


良くなかったね…?


キー兄?“仏の顔も三度まで”って知ってる?

……………次はないよ?


「うーん…うーん…花梨…」


やっぱキー兄、かわいい♪

もっと私の名前呼んで?もっと!もっと!!










朝7時。

あれからキー兄は名前を呼んでくれなかった。


うぅ……今日学校から帰って来たら“四の字固め”してやるぅ…!


あ、そろそろ起こさないと!


「キー兄、朝だよ~。」


「ん、ん~…朝ぁ?………………………か、花梨!?」


「キー兄、おはよ♪」


「お前また…!?」


「昨日は…激しかったね…///」


「何の話!?」


このやり取りも毎朝やってるお約束♪♪


「と、とりあえず部屋出て!着替えるから!」


「え~、大丈夫だよ~………昨日あんなに見たし///」


「だから何の話!?と、とにかく着替えるから!!」


「むぅ、わかったよぉ~」


まぁこれ以上は遅刻しちゃうし、この辺で終わろうかな。


「あ、キー兄。私はいつでも………いいからね………///」


「は、早く出て!!///」


「ふふふ♪」


真っ赤になったキー兄、かわいい♪


とりあえず私も部屋に戻って着替えようかな~










朝7時半。


「行ってきまぁ~す♪」


「行ってきます。」


(バタン)


「じゃあ気をつけてね、花梨。」


「うん。じゃあね!」


私の中学校とキー兄の高校は別方向だから、もうココでお別れ…もっと一緒にいたいのに~!!


絶対にキー兄と同じ高校に通う!!


そう決心して私は学校へと向かっていった。










午後0時30分


今は昼休憩…

仲の良い友達とお弁当食べてるところだよ。


「ふふふ♪今頃キー兄もお弁当食べてるかなぁ♪♪」


「なんや?花梨はホントにお兄さんのことが好きなんやなぁ。」


この関西弁を話すのは“西村茜”ちゃん。元気いっぱいの女の子だよ♪


「世界で一番好きだよ!大人になったら結婚して…へへ、へへへ…///」


「…おい。ヨダレ、ヨダレ垂れてるて。」


「へへへ、へへへへへ…///」


「アカン、別世界に行ってしもーた…」


「………大丈夫、かな………?」


「しばらく帰ってけぇへんかもなぁ…。」


この独特の間を空けた喋り方をするのは、“泉叶子”ちゃん。ちっちゃくてカワイイんだよ~♪


「とりあえずウチらは飯食ってしまおうで!今日ははよ食ってグラウンド行かなアカンねん!!」


「………また、男子と、勝負………?」


「おう!今日はサッカーや!!絶対に負けへんで!!」


(ガツガツ)


「………もっと、よく、噛んで、食べない、と………」


「噛んでない分はウチの胃が頑張って溶かしてくれる!問題無しや!!」


「………でも………」


「ふぅ~、ごちそーさん!なら、行ってくるで!!」


(ダッ)


「………人の、話を………行っちゃった、みたい………」


「グヘヘ、キー兄…///」


「………花梨ちゃん、笑い方が、変態さんみたいに………」


「キー兄、キー兄ぃ~♪♪」


「………私の、話を、聞いて………」










「ん?」


「どうした、喜助?」


「いや、今自分と同じ匂いを感じた気が…」


「はぁ?ワケのわかんないこと言ってないでジュース持て、ジュース!」


「やっぱコレ、僕の奢り…?」


「当たり前だ。」


「心優しいサヤさんは少しお金を出しては…」


「無理。」


「トホホ…」









「………!!」


「あれ?今キー兄がいた気が…ってカナちゃん?どうしたの?」


「………今、自分と、同じ匂い、感じた………」


「?…ってあと休憩10分位しかない!もお~、教えてよカナちゃん!!」


「………いや、私、何度も………」


「急がなくっちゃ!」


(ガツガツ)


「………いや、だから、人の、話を………」










午後3時30分…


「茜ちゃ~ん、カナちゃ~ん、一緒に帰ろ?」


「約束通り!今日から一週間掃除当番交代や!!」


「ああ…めんどくせぇなぁ……」


「アンタが言ってきた賭けやろ!?もっとシャッキリとして受けいれんかい!!」


「わかったから…わかったから少し静かにしてくれ。周りから注目浴びるだろ?」


「うっさいわ!アンタがシャッキリとせんからや!!」


「………茜が、また、東條くんと、喧嘩中………」


「痴話喧嘩ってやつ?よくやるねぇ~♪」


「「誰が痴話喧嘩だ(や)!!」」


「………息、ピッタリ………」


「ああ!もう帰るわ!!」


「……………やっとか。」


「やっと言うな!!」


「聞こえてやがった…めんどくせぇ。」


「さいなら、アホンダラ!!」


「はいはいじゃあな、スピーカー女。」


「誰がスピーカー女や!?」


「らちがあかないから、もう連れて帰ろ?」


「………それ、賛成………」


(ガッ)


(ガッ)


「ちょ!なんや!?」


「じゃあねぇ~、東條くん~♪」


「………また、明日………」


「おう。じゃな、才原と泉。」


(ズルズル)


「まだ話は終わってへん!終わってへんのやぁーーーーー!!」










「帰りにマッ●寄ってかない?」


「ええで。」


「………私も、いいよ………」


「よし、じゃあマ●クにレッツゴー!!」


「あ、そういえば関西ではマ●ドナ●ドのこと、●ックやのうて●クドって略すんやで。」


「へぇ~、そうなんだ!」


「………マ●ド、なんか、言いにくい………」


「まぁ関西人からしたらマ●クの方が言いづらいんやけどな。」


「あ、着いたよ。マク●♪」


「早速関西風使いはじめおったな。」


「………マ●ド、久しぶり………」


「アンタもかい!」


「何食べよっかなぁ~♪」










午後6時


あれからかなり長いこと話しちゃって、つい遅くなっちゃった。もう暗くなり始めてる…


「お、お嬢ちゃん……おじ、おじちゃんと一緒に…気持ち、いいこ……とぉぉ!?」


(バキィ)


「私、変態親父には興味ないの。そこで寝てなさい。」


ふふふ♪キー兄直伝のハイキック。

本来私は打撃系は苦手なんだけど、コレだけは頑張ったんだ!どう?すごいでしょ?


ちなみに月に一、二回はこんな感じで襲われるんだよね。


「じゃ、早く帰らないと。今日の晩御飯は何かなぁ~♪」










(ガチャ)


「ただいまぁ~」


「あ、お帰り。」


「あ、キー兄。今日の晩御飯なんだって?」


「今日はコロッケらしいよ。」


「わーい♪大好物だ♪」


「ハハハ」


「む?何笑ってるの?」


「いやいや、花梨ってホント小さなことで喜ぶよね。」


「むぅ~…別にいいでしょ!?人生笑ってた方が幸せなんだよ!!」


「ハハ…わかってるよ。花梨が僕に教えてくれたことだしね。」


「そうそう。分かればよろしい♪」


「だから花梨には感謝してるんだ。ありがとう。」


「え…あ…う、うん………///」


「じゃ、僕は母さんの手伝いに行くよ。花梨も制服着替えて楽な服装にしたら?」


「う、うん……///」










今日は私、花梨の日常の話。


「よしっ!着替え完了♪♪」


ごくありふれた日常の話。


「お母さーん、キー兄ー、私も手伝うよ!!」


何にも代えがたい、私の大切な……宝物です♪♪♪

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