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変人たちと僕  作者: 魂魂
16/30

第十五話 科学のレールガンと“秀才”再来

この小説で起こる物理現象は作者の妄想であり、現実では起こり得ません。

それをしっかり理解してお読みくださいませ(笑)

みなさん、こんにちは


喜助です


いや~前回はちょっと大変でしたが…おかげで無事回復しました!


……『早すぎね?』っていうツッコミはスルーの方向で。


とにかく!

今日は僕の退院後の話です……










「才原。オレと夢を追いかけないか?」


「………は?」


朝、僕が靴箱で上履きを履いていると学年一の秀才こと、鷹野が話しかけてきた。ちなみに……コイツもかなり変人だ(詳しくは第十一話で見てね)。


「前にも話したように人は夢を持つこと、そしてそれを追いかけることが人生において最も大切なことだ。というわけで……」


(ガチャン)


「レールガンを作ってみよう」


「………いや、無理でしょ」


鷹野は背中に背負っていた荷物を僕の目の前に置き僕に握手を求めたが、そんなことに僕は絶対に参加しない。


「無理、と最初から決めつけるのはよくない。それは夢を見ているのに叶える努力をしない、愚か者のすることだ。」


「……別に僕の夢はレールガンを作ることじゃないんだけど。」


「昨日見たアニメにあったレールガンに俺は感動したんだ。だからぜひ、俺達の手で作ろうじゃないか。」


「僕の話聞いてる?しかもアニメ見てって……」


「読者のみんな、ぜひ見てくれ。」


「番宣するな!」


「とにかくついて来い。」


「いや、僕は授業に出る。」


ただでさえ僕は成績がよろしくない上に、しばらく入院していたんだ。いい加減授業に出ないとついていけなくなる。


「………昨日の夜、ある男が妹と同じベッドで一夜を過ごした。」


「(ピクッ)」


「…コレをどう思う?」


「い、いや……それはたぶん妹の方が兄が寝てる間に勝手に布団の中に……」


「過程はどうあれ、この事実をその男と仲の良い三人の女子に話すと………どうなると思う?」


「手伝いますからそれはご勘弁を。」


脳裏にある三人が浮かび、その瞬間恐怖に襲われた。


バレタラ…確実ニ殺サレル…!!


「フム。ならば行くぞ、俺達の夢を掴みに!」









「才原、そこの工具を取ってくれ」


「はいよ…。ハァ…」


「なぜため息なんかつく?これからレールガンが完成するというときに。滅多に見れるものではないぞ?」


「…別に一生見なくてもよかったんだけどね。」


「才原、お前はもっと夢を持つべきだ。見ろ、この科学技術の詰まった砲台を。夢があるだろう?」


「……っていうか、デカくね?」


喜助と鷹野の目の前には、全長三メートルはある細長い金属棒、そしてそれに付けられた巨大な箱状の機械。


「…何でこんなにデカイんだ?もっとアニメの方はお手軽じゃなかった?」


「このくらいの機械がないとあの威力が出るわけないだろう?現実を見ろ。」


「……お前にだけは言われたくねぇよ」


「ホラ、口を動かす前に手を動かせ。その辺のボルトを全部締めてくれ。」


「……なんなんだよ」


喜助は言われた通りにボルトを締めていると、ある疑問が浮かんだ。


「てか、仮に完成したとして…何に向かって撃つんだ?」


「それについては抜かりは無い。窓の外を見てみろ。向こうに………」


「ん?何かあるのか?」


「黒いスーツ着た厳つい男性がうろついてる倉庫があるだろう?それを…撃つ!」


「いや、そんな威勢よく『撃つ!』て言っても……アレ、明らかに僕らと違う世界に生きてる人たちだよね?」


「世間一般で言う、“極道”という道に生きる人たちだ。レールガンとは別に、あれの破壊を頼まれてな。」


「………帰っていいですか?」


「あれらとの戦闘を予想してお前を呼んだんだ。お前は何一つやるべきことを果たしていない。ダメに決まっているだろう?」


「そんな話聞いてないんだけど!?」


「お前結構強いんだろう?俺も加勢するから、頼んだぞ。」


「やだ。帰る。巻き込まれてたまるか。」


「……冷静に考えろ。アレを相手するのとあの三人を相手するの……どちらがいい?」


「早く終わらせよう。」


「……それでいい。」


想像しただけで冷や汗が吹き出てきた…。


てかヤクザより恐い女子って……










「「「(ピクッ)」」」


「なぁ…」


「…君たちも感じたのかい?」


「私、すごく失礼なこと言われた気がするの…」


「学校もサボってるし…これは決まりだな」


「…だね」


「…うん」


「「「お仕置き♪」」」










「………!?」


「どうした?」


「いや…ものすごく嫌な予感がしてきた。」


「お前ならアレを倒すのくらい、楽勝だろう?」


「いや、そっちじゃなくて……てか僕のそういうこと、何で知ってんだ?」


「………よし、完成だ。」


「ねぇ…お前もそういうのスルーする人なの?」


「早速、やるぞ。」


「ハァ…」










「弾丸はアニメと同じコイン、照準は倉庫にセット…」


「よくよく考えたら…今から僕らがやることって、テロだよね?」


「依頼されたんだ。仕方ないだろう。」


「その依頼に何で僕は付き合っているんだか…」


「照準セット完了。発射まで…3、2、1、発射!!」










「あ~あ、ヒマだねぇ。こんなに監視しなくてもウチの組に手をだすようなヤツはいないってのになぁ……」


「コラ、貴様サボるな!この倉庫には大量の麻薬があるんだぞ!!組の商売が成り立たなくなっちまうんだ。よく注意しろ!」


「はいはい……って、何だあの光?こっちに向かって……」


その瞬間、事は起きた……


ドォォォォォォォォォォォォン!!


吹き飛ぶ倉庫の屋根。


「な、なんじゃこりゃあ!!」


燃える倉庫の中の麻薬。


「だ、誰じゃー!!こんなこ……」


ドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!


空気中に散った麻薬に引火して起こる粉塵爆発。


「う、うわああああああああああああ!!」


ヤクザも逃げ出す地獄絵図♪♪♪










「「………」」


「ねぇ…」


「まさか、ここまで威力があるとは……やはり夢があった!!」


「『夢があった!!』じゃなくて!これはさすがにヤバいって!!人殺しかねないよ!!」


「それは大丈夫だ。なぜならここは小説の中だからだ!多少のことは作者が揉み消してくれる!!」


「作者さん!コイツの存在を消して!!」


「お前らか!ウチの商品に手を出したのは!!」


「うわっ!?ヤクザ来た!!……しょうがない、今はコイツらを倒して逃げるぞ、鷹野!!」


「すみません、ヤクザさん。俺はコイツに脅されて撃ったんです。悪いのは全部アイツなんです……」


「貴様かぁぁぁぁぁぁ!!」


「……鷹野ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


「……サラバッ!!」


「お前待て……!!」


「貴様許さんぞぉぉぉぉぉ!!」


「恨むぞ鷹野ぉぉぉぉ!!!」










「きょ、今日は散々な目にあった……」


あのヤクザの大群をなんとか倒し、現在帰宅途中…


時刻は既に午後5時過ぎ…若干うす暗い帰り道と同じように、僕の心も暗く沈んでいる……


「それにしても、疲れたぁぁぁ……」


よく生きて帰って来れたな、僕…正直、自分でもすごいと思う。


「あ、喜助だ」


「喜助くん、みーっけた♪」


「まったく…探したよ」


すると後ろから例の女子三人が話しかけてきた。


「「「(ガシッ)」」」


……僕の肩を物凄い力で掴んで。


「ど、どうしたの……?」


振り向きたいが振り向けない。背後から感じるのは…殺気。


「さっきゴンに会ってな…」


「ゴン?あぁ、鷹野のことか。…でもそれがどうかしたの?」


「……教えてもらったの。」


「な、何を…?」


体中が冷や汗で濡れてきた。まさか…鷹野…


「おもしろいことを教えてもらったんだ。………君が花梨ちゃんと同じベッドで一夜を過ごした、ってね。」



「あ、あはは……あ、アレは花梨が勝手に……」


「覚悟はいいか…?」


「喜助くん、お仕置きだよ…?」


「妹に手をだすとは…君の根性叩き直してあげるよ…!」


ヤバい…僕の中の野性の本能が『逃げろ』とサイレン鳴らしてる…!!


「お、落ち着いて…僕の話を聞いて…」


「「「問答無用!!!」」」








次に目が覚めたとき…僕の周りには…きれいなお花畑と澄み切った川があって…川の向こうで死んだじいちゃんが手招きしていた…


僕は忘れない…あのじいちゃんの笑顔を……………

どうも、こんにちは。

この間、本屋で元ネタを売ってるの見て、つい勢いで書きました………

とはいえ…作者は元ネタをCMでしか見たことありません。……受験終わったら見るので、原作ファンの方どうか怒らないでくださいね(汗)


では、この辺で失礼します(笑)


あと感想やリクエストは常時お待ちしてますので、よろしくお願いします!!

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