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同じ要領で一つ一つ部屋を検索する。
やはりどの部屋にも同じように少女たちが監禁されており、ボディーチェックを済ますと次々と解放し下階へと降ろして行く。
「みんな可愛い子ばっかりだったな。さては最上階は上物専用の保管庫か」
部屋を最後一つを残すのみとなり、リュドミラは言う。
「大事な物は手元に置いておきたいんでそうね、と言う事は、やはり山田はここにいる」
最後のドアを江間は睨む。
「私ら二人が先に突入する。江間警備士長は後から入ってきて」
しばらく有って「了解です」
リュドミラがドアノブを回すと、施錠はされていなかった。
タイミングを計り、まず先に実紅がベネリ3を構え突入、続いてリュドミラも室内に飛び込む。
部屋の隅には黒いスリップ姿の金髪の少女二人、ぴったりと抱き合いしゃがみ込んでいた。まるで天使の様な容貌で、怯え切った青い瞳を振るわせて闖入者を見つめる。
反対側には黒いジャージを着た太った中年男立っていた。禿頭に冷や汗を浮かべ、肉に埋もれた顔はなぜか笑みに歪んでいる。
内偵捜査の時に隠し撮りされた山田の顔と一致する。
後から入って来た江間は、山田に向けグロックを構えつつ。
「山田紀夫さんですね?入管です。あなたに入国管理法違反と難民認定法違反の容疑で逮捕状が出ています。両手を頭の上に載せ腹ばいに・・・・・・」
言葉を遮る様に山田は笑いだす。
「なにが可笑しいの?」
実紅が問うと。
「俺はもう終わりだ。パクられりゃぁ消される。ムショで嬲り殺しにされる」
「今までタップリ楽しんだんだろ?今度は他の奴を楽しませろよ、なぁブタ野郎」
冷笑しながらリュドミラは言う。
「一人で死ぬもんか、俺の宝物と一緒に天国へ行く」
と、山田がジャージのジャケットをはだけると、その下にはコヨーテ色のチェストリグ(胸掛け型の弾帯)。
一番右端のポウチから覗く輪に指を掛ける。
それが何かを悟った実紅は江間に。
「コイツ、自爆するつもりや、江間警備士長、ここを出て!」
「し、しかし」
食い下がる彼女に「出ろ!」と実紅は怒鳴る。
「おい、ペド野郎、おっ死ぬなら一人で死ね、それになぁ、お前ぇの行くのは天国じゃねぇ、地獄だ」
と、リュドミラは、HOWA7.62の照準を山田の禿げあがった頭に合わせる。しかし。
「頭吹き飛ばしてピンを抜かせないようにしようと思ってるだろ、ええ?このメス犬。残念だなこの自爆ベストは俺のバイタルと連動してんだよ。やれよこの売女、手間が省けらぁ」
そして山田は大笑いで二人の鼓膜を叩く。
「アホな真似は止めぇや、司法取引で誰が金主か歌うたら、証人保護プログラムで助かるかもしれんで」
と、言いつつ実紅は、リュドミラを伴い山田と少女たちの間に徐々に割って入ってゆく。
「可愛いメス犬さんよ。奴をなめんじゃねぇぞ、そんなの簡単に見破って俺にオトシマエを付けさせるさ」
そして、ピンに掛けた指に力を込める。
「年取ってるが美人二人もついでに道連れとは、ラッキーだ!たまには年増も良いだろう。お前ら、あの世で永遠に犯してやるぜ!」
腕を振り上げる山田。
「伏せろ!」
実紅は叫びリュドミラと共に山田に背を向け、部屋の隅で蹲る少女たちに飛び掛かった。




