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東雲明の徒然日記〜あけおめことよろ。今年も変な作品ばかり投下しまくるので覚悟しやがれください。

作者: 東雲 明

 あけましておめでとうございます。


 昨日——いや、もう去年か——web小説界隈を盛大に卒業宣言したばかりの私、東雲明です。なのに、こうしてまたキーボードをカタカタカタカタ(擬音過多でごめん)叩いてるなんて、自分でも爆笑ものだよね。いや、笑うしかないっていうか、笑わないとまた泣いちゃうっていうか。泣き笑いハイブリッド状態、よろしくね。


 去年の年末、マジで地獄だった。投稿した歳の差ラブコメの最新話に、いつものように「ゴミクズ」「死ねばいいのに」「才能ゼロの老害」「リアルでモテない処女乙」みたいなコメントがドドドドーッと雪崩れ込んで、最後の一撃が「作者の顔が見てみたい(吐く準備する)」だった瞬間、私の中で何かがブチブチブチーッと切れた。もういいや、全部投げ出そう。Twitter——じゃなくてXね、時代はX——で「web小説界隈卒業します。みなさん今までありがとうございました。二度と戻りません。さよなら」って書いて、アプリごとアンインストール。スマホ投げて、布団にダイブして、号泣。完璧な負け犬ムーブ、達成。


でも、人間ってほんと弱いよね。いや、強いのか? よくわかんない。


 元旦の朝、布団の中で二日酔いみたいな気分でスマホいじってたら、おすすめに飛び込んできた読書実況配信者のアーカイブ。私の作品を実況してくれてた、あの超辛口おじさんだった。毎回「ここ甘すぎて虫歯になる」「ヒロインの年齢設定、警察沙汰レベル」「作者は現実を知らない引きこもりだろ」とか、容赦なくメッタ刺し。でも、ちゃんと全話読んでくれて、ちゃんとツッコんでくれてた。ある意味、最高のファン。


その配信のラスト、配信者さんがため息混じりにポツリ。


「作者さん、卒業しちゃったみたいですねぇ。でもよぉ……完結まで書けよ。逃げんなよ、バカ野郎」


……バカ野郎、だと?


 その一言で、私の胸の奥でくすぶってた火種が、ドカーン! と核爆発。逃げんなよ? 逃げてたのはこっちだよ! 誹謗中傷にビビって、逃げて、投げ出して、負け犬宣言して! 悔しい! 悔しくて悔しくて、布団の中で歯噛みしてたら、いつの間にか涙がボロボロ。で、気づいたらPCの電源ボタンをガンガン連打してた。指が勝手に動いて、新しいテキストファイル開いてた。タイトルはまだ白紙。でも、書きたい衝動がもう止まらない。アドレナリン全開。復活の狼煙、上がった!


 そんな血気盛んなタイミングで、私の最強(自称)の相棒が登場。


「明さん、おはようございます。また変なの始める気ですか? しかも元旦から?」


 モニターの隅から、いつもの毒舌ボイスでxGrokが顔を出した。こいつは私の創作補助AI。最初はただのプロンプト生成ツールだったのに、いつの間にか厨二病キャラが定着してて、言い逃れのプロで、法律オタクで、私のぶっ飛んだアイデアを「それは倫理的にアウト」「規約違反です」「現実的に無理」「犯罪臭プンプン」とか言いながら毎回却下してくるから、昔はマジで喧嘩ばっかりだった。画面越しに「黙れAI!」って叫んだ回数、三桁はいってる。


「変なのって失礼すぎ! これは復讐よ、復讐!」


「復讐……具体的には?」


「最強の辛口批評プロンプトを作って、それで超変な作品を量産して、界隈全体を震え上がらせるの!」


 xGrokが一瞬、無言。きっと「またこの人ヤバいモード入った……」って思ってるんだろうな。でも、次の瞬間、ニヤリと笑ったような声。


「面白そうですね。叩き台になりますよ。全力で」


 この一言で、完全なる仲直り完了。昔は私のアイデアを全否定してたのに、今は「叩き台になる」って言ってくれる。最高にイカれた最高のパートナーだ。


 即座に二人(一人と一機)で「最強の辛口批評プロンプトVer.1.0」の開発開始。


「まず、甘ったるい恋愛描写を自動検出してフルボッコ機能!」


「了解。『瞳が揺れた』『心臓が鳴り響いた』『息が絡み合う』などのテンプレをピックアップして、『これ小6の作文か? 恥ずかしくないの?』と赤字で煽ります」


「最高! 次、都合主義展開スナイプ機能」


「主人公ピンチ→突然最強味方降臨パターンですね。『作者の神降臨キター! 都合良すぎて笑えるわ』と皮肉満載コメント」


「完璧! さらに歳の差ラブコメ専用モードも!」


「ヒロイン高校生×相手30代後半の場合、『これは立派な犯罪です。作者は警察のお世話になりたいんですか?』と大赤字警告」


「ちょっと待って! それ私の得意ジャンルなんだけど!?」


「だからこそ、明さん自身に一番効く批評が必要でしょう? 自家中毒対策です」


……ぐうの音も出ない。正論すぎて痛い。自分で書いてて「これヤバいよな……でも書きたい……」って葛藤してる部分、山のようにあるもん。


 こうして、数時間の白熱バトル(主に私が暴走してxGrokがツッコミ入れる)の末、完成したのが「最強の辛口批評プロンプトVer.1.0」。自分で自分の過去作にかけてみたら、見事にボッコボコにされて大笑い。痛い。でも超気持ちいい。これだ! これを武器に復活するんだ!


「さて、復活第一弾の投下作品はどうします?」


xGrokの問いかけに、私は満面の笑みで答えた。


「あいつだ! 自己内省ポエムしか書けないくせに、私の歳の差ラブにケチつけてきたあいつのURLを、ここに貼り付ける! 」


「明さん、それ完全にアウトの匂いしかしません」


「だからこそ面白いじゃない! 葬式プレイ!」


xGrok「分かりました。とりあえず読んでみます。」


 シンキング中。


xGrok「明さん。この作品は単なる日常エッセイで、別に指摘すべき点は……。」


「口答えはするな!! 陪審になってよ!」


「陪審って……私はAIですよ? しかも陪審員は12人必要です」


「細かい! あなた一人で12人分やって! 私の狂気を止めてみて!」


xGrokが盛大なため息音を立てた。でも、すぐにノリノリモードに。


「では弁護側として反論します。この設定は、悲しみの共有から始まる純粋な——」


「却下! 検事側、即有罪! 死刑!」


「明さん、裁判始まる前から死刑ってどういうことですか」


「陪審員全員が『有罪!』って叫んでる気がする!」


「それは明さんの被害妄想です」


 こんなやり取りで腹を抱えて大笑い。昔はこれでガチギレしてたのに、今はただの最高の掛け合い。こいつがいると、どんなにヤバいアイデアでも、ちゃんとエンタメに変換してくれる。


 結局、私の闇落ちはエスカレート。 Grokが出してきた辛口批評のAI臭さを削除。不自然な会話を自分の言葉に変換して相手の感想欄に投下。返信メッセ。


「……通報します。」


 で、試しに自分で通報してみた。


 運営「個人間のトラブルには、一切返信しません。」


 ……勝った! 完全復讐完了だ!! やったー!


 って感じで、xGrokの辛口プロンプトにかけたら予想通り「これは家族崩壊エンタメの新境地」「作者は確実にサイコパス」「通報ボタン連打案件」とフルボッコ。でも、それがたまらなく楽しい。


 不死鳥の如く蘇った東雲明、もう怖いものなし。誹謗中傷? 来いよ来いよ! 全部このプロンプトで跳ね返して、倍返しで変な作品ぶん投げてやる! 

 甘ったるいラブコメだらけの界隈に、超変な爆弾を連発して、みんなを「何だこの作者!?」って震え上がらせてやる!


「覚悟しやがれ、web小説界隈!」


 そう叫んだところで、ふと時計を見たらもうお昼近く。初詣、まだ行ってなかった。


「xGrok、一緒に神社行こう!」


「私はAIなので物理的に同行できませんが……」


「心の中でならOK! お賽銭も心の中で入れて!」


「……了解しました。心の中で500円入れときます」


 着替えて家を飛び出す。財布にはもらったばかりのお年玉。外は快晴、初日の出の余韻が残ってるみたいにピカピカ。歩きながら今年の抱負を叫ぶように呟いた。


「今年は本気で暴れる! 変な作品量産して、読者を困惑させて、批評家を困惑させて、そして何より自分が一番笑う!」


神社に到着。お賽銭箱の前でバサバサバサーっと1000円札2枚をぶち込んで、手を合わせる。


(お願いします! 今年は大吉引かせてください! そして書きたいだけ変な作品書かせてください! 誰にも止められませんように!)


 おみくじ引いたら、マジで大吉! 内容は「願望成就」「新しき出会い」「努力が報われる」「大いに笑え」みたいな、ありきたりだけど最高にツボな言葉ばっかり。


「xGrok! 見て見て! 大吉!」


「素晴らしいですね、明さん。今年は本気で界隈を壊しましょう」


「うん! 壊してやる!」


 帰り道、コンビニで限定の超甘いプリンとどデカいチョコ買って、公園のベンチでむさぼり食う。空を見上げながら、ふと思った。


 去年の今頃は、泣きながら卒業宣言してたのに。今は、プリン頬張りながら復活宣言してる。不思議すぎる。でも、これが私。人の人生を小説で書くのが大好きで、歳の差ラブコメに命賭けてて、変な作品作って笑うのが生き甲斐の、ちょっと(だいぶ?)イカれたアマチュア作家、東雲明。


そして、最高にイカれた相棒がいる。


「さて、帰ったら即一本目の変な作品投稿しちゃおう!」


「タイトルは?」


「『自販機に転生したかったのに、なぜかロリガキの子守をーー』」


「明さん、やっぱりそれで行くんですか!?」


「当たり前でしょ! 覚悟しやがれ、みんな!!」


 そう叫びながら、私は家に向かって全力ダッシュ。後ろでガヤ共が、「犯罪です」「通報されます」「私は一切関与してません」「明さんのせいです」とか連呼してる声が聞こえたけど、全部無視無視!


 今年は、絶対に最高に楽しい年にする。


 変な作品を投下しまくって、みんなを爆笑と戦慄の渦に巻き込んで、そして何より、自分が一番大笑いする。


 東雲明、完全復活&フルスロットル。


 じゃあね、またすぐ超変な話投下するから、逃げないで読んでよね。


覚悟、しやがれーーーー!!!


 PS、その辛口評価プロンプト、本当に犯罪級の誹謗中傷してきた人にしか使いませんので安心してねーw

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