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21-3・夜空の演奏~学校の落書き

-(株)羽里野山観光の社屋-


 運行会社から被害届が出されたものの、被害が「ただの落書き」だったので、警察は状況写真を撮影して、「防犯の徹底」を呼び掛けて、直ぐに引き上げていった。大きな実害も無いので羽里野山ロープウェーの営業は続けられている。


「なんか・・・ボクの所為でゴメンばる」

「誰も、バルミィちゃんが犯人なんて思ってね~よ」


 バルミィと羽里野山観光の社員数人が、社屋の壁にモップを押し当てて落書きを消している。バルミィの名を語った文字が憎々しい。イライラしながら落書きを消し、時々「誰が何の為にこんな嫌がらせを?」と涙ぐむ。


「わぁ!あれが、落書きされた建物だね」

「テレビで見たのと同じだ~」

「誰があんなヒドい事をしたんだ?」

「・・・てか、あそこに居るの、宇宙人じゃね?」


 落書きを見物したり冷やかし目的の連中もいて、いつもより観光客の数が少し多かった。心無い何人かは「落書きを消すバルカン人」を撮影している。バルミィの傷心など思いやるつもりもない。その“心無い何人か”の中に、落垣角造らくがき かくぞう日峰忠章ひぼう ちゅうしょうと言う名の若い男達が居た。


「早速引っ掛かってくれたぜ」


 2人は、スマホで「落書きを消すバルカン人」を撮影して、「相良」宛てに送信をしてニタニタと笑う。彼等にとっては、「地球に友好的な宇宙人」や「文架の怪物事件終息の功労者」など、どうでも良い。ただ、「嫌がらせをされた相手の引き攣った顔」を見るのが楽しい。

 せっかく綺麗になった壁にまた落書きしてやったら、バルミィはどう感じるのだろうか?彼女達のガッカリした顔を想像しただけでも心が躍る。




-夜-


 大木の陰に隠れていた落垣らくがき日峰ひぼうが、社員の車が駐車場を出るのを待って、ほくそ笑む。仮に、壁の周りには防犯対策がされていたとしても関係ない。ロープウェーのゴンドラでも、他の外壁でも、落書きできる場所はいくらでもある。何よりも、マスクと帽子で顔を隠せば、防犯カメラに映っても正体はバレない。


「さて、いくか!」

「おう!派手にやっちまおうぜ!」

「にぃっひっひ・・・どこからやる?」

「先ずはロープウェーだな!目立つ場所だからな!」


 3時間近く掛かった清掃を、僅か数十分で台無しにしてやるのは心が熱くなる。明日、また困惑するであろうバルミィ&社員達を見るのが楽しみだ。

 男達は、鞄の中に隠しておいたスプレー塗料を握って施設に近付く。


「・・・・・・ふぅ~ん、オマエ達が犯人ばるか?

 掃除してた時から、気持ち悪い視線は感じていたけど、

 お客さんが多すぎて、特定まではできなかったばるっ!

 なんで、こんな、皆が悲しむような事をするばる?

 ボクに文句があるなら、ボクに直接言うばるよっ!」


 男達が通過した直後の木の枝の上、待ち伏せをしていたバルミィが男達を見下ろしていた。かなり怒っている。枝から飛び降りて着地して、男達に近付く。男達は狼狽えながら後退りをする。


「アレで終わりなら、怒りは抑えるつもりだったばるが、

 懲りないってなら、ボクにも考えがあるばるっ!」

「ひぃぃっ・・・は、犯人て、なんのことだよ?」

「俺達は、散歩をしていただけで・・・」

「へぇ~?・・・だったら、手に持ってるスプレーは何ばるか!?」

「ごめん!謝るよ!確かに俺達は今から落書きをしようとしていた!」

「認めるばるね!・・・だったら今すぐ警察に!」

「でも、昨日の落書きは俺達じゃないっ!」

「俺達は今朝のニュースを見て、真似をしようとしただけなんだっ!」

「・・・・・・・・ばるっ?」


 男達は今回の未遂のみを謝罪して、人を小馬鹿にしたような笑顔を見せる。挑戦的な表情からは「証拠が無いんだから、こう言えば手は出せないだろ」と言う思惑が露骨に伝わってくる。こんなその場しのぎの嘘しか言わない連中では、今回は見逃しても、また必ず同じ事をする。

 バルミィは、初めて会った現地人が紅葉や美穂で、彼女達の善意に心を打たれたので、好意を持って地球滞在を決めた。だから、同じ生命体なのに悪意しか感じない連中に戸惑ってしまう。


「やめておけ、ミーメ!」

「・・・ばるっ!?」


 不意に、バルミィを呼び止める男の声が上がる。声の発せられた方を見ると、斜面をゆっくりと上がってくる人影がある。闇夜なので人相は見えないが、上背があり筋肉質な体躯には見覚えがある。その大男は、大木の影に隠れていた男(相良)を力任せに引き摺り出して、バルミィの足元に放り投げた。

 バルミィは、足元の若者達を無視して、声を掛けた男に対して構える。リベンジャー・ヴラド3世見参!


「ボクをここに誘き寄せたのは、コイツと戦わせる為っ!?」

「フン!その様な下賤を相手に拳を振るったら、汝の名が汚れるぞ!」

「ばるっっ!こんなカス共を嗾けた張本人が、それを言うか!!」

「心を落ち着けよ、ミーメ!我は、このような野卑な策には荷担せぬ!

 其奴等の狼狽ぶりが不自然すぎる!

 汝に攻撃される事まで策に入れているのではないか!?

 我が投げた“ヘイグの召喚主”の手を見よ!

 そのカラクリ仕掛けの箱は、今から汝が行う事を記録する為の物であろう?」

「・・・ばるっ!?」


 ヴラドに促されて足元の相良を見るバルミィ。相良の手にはビデオカメラが握られている。バルミィに落垣&日峰を攻撃させて、その様子を丸々録画するつもりだったようだ。


「その記録を都合良く取捨選択して情報屋に売れば、

 汝は『民を襲う凶悪な異星人』だな」


 ヴラドは現代知識が少ない為に現代用語は使えていないが、彼の推察通りだろう。確かに、一連を撮影して、編集をして、バルミィが地球人を襲うところのみをネットに流出させたら、バルミィの世間からの評判はガタ落ちになる。


「汝がこれまで培った、民との信頼は一夜にして地に落ちるであろう。

 民の信望を失うは、真に嘆かわしい事ぞ」


 生前のヴラド3世は、カトリック教国からの支援を受ける為に正教会(キリスト教の諸派)からカトリックに改宗をして、正教徒中心であったワラキアの民衆の人心を失った経験がある。そして何よりも情報操作と‘吸血鬼ドラキュラ’と言う汚名によって、祖国の為に戦い続けたワラキア公の名は地に落ちた。ゆえにヴラドは、民からの信望を失う事を何よりも嫌う。


「いつの世も、精進をせず、他人の足を引っ張るだけの小者は存在するようだな。

 それを理解した上で、下賤に仕置きをするのなら、あえて止めはせぬが・・・」


 ヴラドは、ビデオカメラを取り上げて握り潰し、腰を抜かしたままの若者達(落垣&日峰)見回してから、相良を睨み付けた。相良は圧倒的な威圧感に気押されて、蛇に睨まれた蛙のように硬直して青ざめる。


「我は、このような、卑しき離間工作は好かぬ!

 貴様がヘイグの召喚主でなければ、

 我は、カラクリ仕掛けの箱ではなく、貴様の頭を握り潰したであろうな!

 亡き同胞ヘイグに免じて、一度だけは警告として大目に見るゆえ、

 サッサと立ち去れい!」

「ひぃぃぃっっっっっ!」 「ごめんなさぃっ!」 「おたすけぇぇぇっっ!」


 恐怖を感じたあとの若者達の動きは早かった。仲間を気遣う素振りも見せず、破壊されたビデオカメラを放置したまま、我先にと斜面を駆け下りて逃げていく。

 ヴラドと相良は弁才天ユカリの支配下なのに、2人はグルではなかった。バルミィは「解せない」表情を浮かべてヴラドに対して構える。ヴラドに助けられたのは事実だが、敵が自分の味方を追い払って敵を助ける魂胆が解らない。


「オマエ・・・どういうつもりばるっ!?何故、ボクを助けた!?」

「んん!?丁寧に説明をしたつもりだが、聞いておらなんだか!?」

「・・・ばるっ?」

「我は、卑怯な策は好まぬ。

 あの程度の下賤の策で汝が民の信望を失うのが、見るに耐えなかった。

 后と認めた女を救うのは、益荒男の道理であろうに。」

「ボクに『貸しを作った』とでも言いたいばるかっ!?」

「・・・ん?」


 ヴラドはバルミィの言った「貸し」が直ぐには理解できず、バルミィを眺めながら首を傾げる。貸し借りに関係なく、純粋にバルミィを助けたようだ。・・・が、しばらく考えて「貸し」を理解して豪快に笑い始める。


「クックック・・・ハッハッハ・・・ガッハッハッハッハ!

 そうだ、これは、汝への純然たる『貸し』だ!

 汝は、今すぐに我に『貸し』を返さねばならぬ!」

「や、やっぱり、そう言う魂胆ばるかっ!

 また『オヨメサン』に成れって言うつもりばるかっ!

 そんなのお断りばるよっ!」

「ガッハッハッハッハ!これは愉快!

 この場で、血湧き肉躍り、汝を愛でる!それも悪くない!それも一興!

 ・・・だがな、ミーメよ!!これを見よ!!」


 ヴラドが掌を翳して示す場所には、羽里野山から見下ろす文架市の夜景が広がっている。ヴラドは両手を精一杯伸ばし、夜景を抱えるような仕草で満面の笑みを浮かべた。


「どうだ、ミーメよ!眼下に広がる金色の夜景!美しき光景ぞ!

 その一つ一つに民がいて、命がある!かけがえのない営みがある!」

「・・・ばるっ?」

「我の生きた時代、見上げた先(空)にしか、

 このように闇夜に咲く美しき光は無かった。

 地にある光は、侵略者の光(野営の火)と、

 侵略者に狙われる光(簒奪される街の炎)しか無かった。

 だが、この時代には、平和を楽しむ光がある!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「我の為に歌え、ミーメ!それが、汝が返すべき『貸し』である!

 美しき光を臨みながら、美しき歌声を楽しむ!これほどの贅沢はあるまい!」


 色々と仰々しい御託を並べているが、要はバルミィに「歌え」と言っているのだ。今まで「ただの灯り」を気にした事も無かったが、ヴラドが言う通り、その全てに命と営みがあり、それらが集まって、賑やかな光の集合体になっていると考えると、確かに美しく感じる。


「・・・ばるるっ」


 バルミィは夜景を眺めながら考える。ヴラドは敵だ。しかし悪人ではない。立場が違った為に敵同士になっただけ。落書きの犯人共よりも、余程、相互理解が出来る。「我の妻となり、その清き美しき歌声で、戦疲れの我を癒す役目を申し渡すっ!」なんて冗談ではない。「我の子を産めっ!」なんて身勝手な提案を受け入れるつもりは無い。だけど、ヴラドの人間性や立ち振る舞いは嫌いではない。


「さぁ・・・好きに奏よ」


 ヴラドからのリクエストは無い。バルミィが、この場に相応しい歌をチョイスしたわけでも無い。ただ、文架の夜景を眺めながら思い付いた歌を歌った。


「♪~~♪~~♪~~」


 不思議な空間になっていた。其処に居るのは敵対をする2人。しかし、バルミィは戦いを忘れて歌い、ヴラドは大岩に腰掛けて心を静めて聴き入る。互いに不意打ちをすれば確実に先制をできるが、どちらも無粋を全く考えていない。その場に存在するのは、純粋に歌を奏でる歌姫と、純粋に芸術を楽しむ王だけ。

 バルミィは3曲ほど歌い終え、ヴラドは、しばらくの間は余韻に浸っていたが、やがて徐に口を開いた。


「相変わらず見事だな、ミーメよ!

 やはり、やがて王となりて覇道を進む我の傍らには、

 汝のような癒やしが必要だ!」

「ばるっ!またその話か!?お断りばるよ!懲りないばるねっ!」


 「バルミィの獲得」を口にするものの、大岩に腰を下ろしたままのヴラドからは一切の闘争心を感じられない。バルミィには、どうしても、ヴラドが悪人とは思えない。何となく雰囲気に呑まれて、適当な場所に腰を降ろす。


「オマエ・・・なんで、弁才天ユカリなんかに味方しているばるっ?」

「ぬぅ?これは異な事を聞くものだな。

 我は参謀の力で召喚をされた。ゆえに参謀に与している。

 それのどこが不思議なのだ?」

「それは解ってるばるっ!

 でも、アイツ(ユカリ)のやり方に不満は無いばるか!?」

「ふむ、確かに不満はある。参謀は些か了見が狭いゆえな。」

「だったら、オマエも、弁才天から離れてしまえば良いばるっ!

 そうすれば、ボクたちは争わなくても!」

「ふっ、家臣の了見を質すのもまた、王の役割。

 質せなければ我が力が足りぬだけ」

「・・・ばるっ!?」

「何よりも、我は、想像もしておらなんだ“2度目の生”を楽しんでおる。

 現代を眺め、平和を生きる民の営みを眺め、楽しんでおる。

 その上、切磋琢磨できる好敵手がいて、

 彼奴等を叩き伏せる事が適えば、美しき歌姫を獲得できる。

 一度、土に還った我に、これ以上の愉悦はあるまい」

「・・・やっぱり・・・ボクたちは、戦わなければならないばるか?」

「そういうことだ」


 ヴラドは徐に立ち上がり、バルミィを見おろす。バルミィが慌てて立ち上がって構える。しかしヴラドは、穏やかな笑みを浮かべてバルミィを見つめた後、踵を返して、先ほど上がってきた斜面を下っていく。


「ガッハッハ・・・ハッハッハッハッハ!

 安心せいミーメ!我は無粋はせぬ!

 今宵は、汝の美声を聞ければ満足だ!

 ただし、次に戦場で会った時、我は汝を屈服させる!

 その時は、汝を手に入れる為に容赦はせぬゆえ、覚悟を決めて掛かってこい!」

「・・・ばるっ!」

「次に会う時は『オマエ』や『ゴリラ』ではなく、

 誇り高きヴラド・ツェペシュの名で呼ばれたいものだな!」


 相変わらずマイペースで行動の読めない男だ。バルミィは構えを解いて、立ち去っていくヴラドの背を見つめる。やがてヴラドの姿は見えなくなり、下の方からバイクのエンジン音が聞こえ遠ざかっていった。

 あの男は敵。戦場で出会えば、情に流されず、迷わずに戦う自信はある。だが、どうせ戦うのなら、策は抜きで正々堂々と、互いの持てる力を精一杯出し合って戦いたい。バルミィはそう思うのであった。




-杉田邸-


「なんぢゃぁ~~~こりゃぁぁ~~~~!!」


 紅葉のYスマホがメール着信音を鳴らし、確認をした紅葉が頓狂な声を上げた。美穂&麻由&真奈が、「何事か?」と紅葉の周りに集まる。差出人は紅葉のクラスメイトだった。送られてきたのは優麗高の前を通過した際に撮影した画像。優麗高の正門側の塀が写っており、一面にスプレー塗料で『宇宙人は出て行け!』『ごくあく宇宙人を抹殺せよ!』『ゆうれい高は宇宙人に洗脳されている!』などと、バルミィを誹謗中傷する落書きが書き殴られている。


「・・・な、なによ、これ?」 

「酷すぎるっ!なんでこんな事をっ!」

「羽里野山の落書きと同一人物・・・だな。

 バルミィが羽里野山に張り込んでいると知って、

 今度はこっちに手を出したか?」


 バルミィが優麗高に出入りしている事は公認の事実。バルミィに何らかの恨みがあり、個人攻撃をするなら、バルミィの目に付きやすい場所を狙うのは当然の行動だろう。だが、やり方があまりにも卑劣すぎる。


「んぁぁっっっ!ムカ付く、ムカ付く、ムカ付くっ!」


 紅葉は、イライラしながらスマホを操作。今来たメールを“転送”にして送信をした。


「紅葉、オマエ、一体何を!?」

「こんな事されたら、バルミィが可哀想すぎるっ!

 だから、バルミィに『気にするな』ってメッセージしたのっ!」


 美穂&麻由&真奈が、驚いた表情で一斉に紅葉を見る。


「はぁぁぁぁっっ!!?」×3

「紅葉!それは大迷惑な親切の押し売りです!」

「少しくらい考えて行動しろ、バカっ!バルミィを焚き付けるなっ!」

「紅葉ちゃん。最低!

 あんなもんを、いきなり見せられるバルちゃんの気持ちも考えてよっ!!」

「でも、バルミィだけ知らないってのは仲間外れと同じだよっ!」

「良いですか、紅葉!私達は他人を私刑にはできません。

 相手が私達に危害を加える気が無ければ・・・

 つまり正当防衛じゃない限りは、私達は傷害罪を受ける事になってしまいます。

 それでも、私達ならば、一定の罪を課されるだけで済みます。

 ですが、バルミィさんの場合は、それでは済まないんです!

「・・・ん?なんでっ!?」

「あ~~~~~~~・・・ダメだ!説明は、あたしがするっ!

 麻由は急いで学校に行ってくれ!

 オマエなら解ってるだろうけど、

 バルミィを見付けたら、何があっても短慮は起こさせるなよ!」

「はい、承知しています!」


 麻由は部屋から飛び出し、セラフに変身!床を蹴って屋根に飛び上がり、民家の屋根やビルの屋上伝いに猛スピードで犯行現場(優麗高)に向かう!

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