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TAKETORI合戦 初期案版

作者: のんちゃ

今回は趣向を変えまして、

歴史や昔話にまつわるけれども、現代物です。


かぐや姫にまつわるお話、その、冒頭。

竹取物語をご存知だろうか。




かぐや姫のお伽話と言った方が耳馴染みはあるかもしれないし、そもそも、学校で一度は触れる古典だ。今更何を、と思うかもしれない。



そう。竹から生まれたお姫様のお話。

不思議な力で、育てたお爺さんやお婆さん、貴公子達、帝までもを翻弄したかぐや姫が、やがて、月へと帰ってしまう、あの、お話。




月の都からの迎えが来たかぐや姫は。

手紙と共に、あるものを帝に贈り、空へと去っていきます。



それは、壺の薬。

月の者達が口にする、不老不死の、妙薬と言われます。




さて、この薬、その後どうなったかと言いますと。




帝の手元に届くも。

帝は、かぐや姫のいない世に、この薬は不要だと、世を儚み。

日本一高い山の上で、その薬を焼かせました。





薬を山に運ぶ、沢山の武士達の様子から、武士の山。

または、不死の薬を焼いた煙が、まだ(書かれた当時は)立ち昇っていた事から、不死の山。

これらが由来となり、その山を、ふじの山、と呼ぶようになりましたとさ。




と、このようにして物語が締め括られているのですが。





もし、もしですよ?




壺の薬を、武士達が運ぶ道中。薬が、盗まれていたとしたら。




治らぬ病の妹を持ち。武士達の道中を見た兄が。

「かぐや姫の居ない世に、不老不死の薬は不要だと?……ふざけるな。

例え、やんごとなき都の奴等が不要だろうと。

今、妹には、それが必要なのに……!!」




そうして、その兄により盗み出され、すり替えられていたとしたら…?



その薬は、今も尚、この、富士山麓に眠っているのだとしたら………?





……あなたは、どうしますか?




コレハ、ソンナオハナシデス…………。










「あ〜〜〜〜〜。自由研究〜〜〜〜!」



叫びながら突っ伏しているのは、現代の中学生男子、彬。

まだ背も伸びきらない思春期前の、小柄で食べ盛りの少年、と言ったところか。




「まあだ、夏休みも始まったばかりですよ?……で、何を悩んでいるのですか?」



机に突っ伏す彬を、通りがかった祖父が声をかける。歳の割に背が高くしゃきりと伸び、眼鏡をかけた理知的で紳士的な祖父は、家族の中でも少し風変わりだ。




「やあさあ、地域の伝承を調べろってやつ。めんどくせ〜〜〜〜」

「まあ、住んでいる街の事を知るには、とてもいい課題かと思いますが」

「理屈はいいんだけど、この暑い中、外から出るのだり〜〜〜」



はああ。祖父はため息を吐くと、彬を机から引っぺがしにかかる。

「なら、博物館にでも行けば良いじゃないですか、あそこなら涼しいですよぉ?図書館も悪くないでしょう」

「そこまで行くのが!暑い!」

「そうは言ったって夏休みですよ?仕方がないじゃないですか!資料集めくらいなら、わたしも興味ありますから手伝いますよ、ほら、立った、立った」

「いーやーだーーー」



そんな彬の机の上には。

かぐや姫における、地域伝承の本が置かれていた。





こんな、どこにでも居そうで、それでいて少し、風変わりな二人組が。



ある、一枚の古文書を見つけたことから。



やがて、富士山麓に眠る、壺の薬を巡る争いに巻き込まれていく事を。




まだこの時は、知らない。







場所は変わって、大きな屋敷。洋館、と呼ぶべきか。




一人の富豪が、書斎の椅子に座り、窓から見える月を眺めている。

目の前の広い机には、古びた本や、虫食いの紙の束。



月明かりが差すだけの書斎に、扉を開けて入ってきたのは、髪の長い、美女。




「…遂に、動くのですね」

「ああ。…きみらにも、大いに働いて貰う」

「ふふ。楽しみですわ」

「何しろ、お伽話のものが、目の前に見つかりそうなんですもの」




「ああ。何としても手に入れねばならない。例え、どんな邪魔が入ろうと」




富豪は笑い、美女も、ふふと笑みを溢す。



入り込む月明かりだけが、その様子を見ていた。






月の見える、小高い丘。

一匹の小さき獣が座っている。



黄色い毛並み、ピンと立った耳。ふさふさの尻尾は、毛先が白く尖る。小狐、であろう。




見上げる獣は、月を見上げ、何を眺めているのだろうか。



それは。やがて始まる、謎の秘薬を巡る戦いの行方………。







続くんだろうけど、終わり。←

はい、今回は趣向を変えまして。

自分の誕生月なんで。

ちゅーぼーの頃にあっためてた話を、思い出して、改めて書き直してみました!

手元に当時の原稿ないけど、おおよそ覚えてるもんだ。




この先の展開としては。

古文書を見つけた彬と祖父が、探し始め。

富豪に従い、彬の行く先々に現れ邪魔をする、大学生くらいの謎の美女、は実は双子で、同じ姿で片方ずつ姿を見せてたので、道理でやたら現れる訳だとなる。人数を明示しないトリック。

そして、小狐の名前は、コン坊。

などがあります。



が!

多分、次これこの後ブラッシュアップして書き直す際には、コン坊も双子美女も富豪も主人公の彬すら、多分消えます!爆




設定が固まってるのは、祖父、というか紳士なイケおじと、若者の、お宝探しバディもの!

下手すると男女どっちかすら未確定という有様です!




今の夢というか目標として、この話を大幅に構成し直し、史料調べ直し書き直して、小説か、出来れば戯曲化まで自分で持ってきたい。

で、憧れの劇作家と演出家にダメ出しや赤ペンで、けちょんけちょんにされて、大泣きしたい。←

で、直されて上演されたい。←

という大それた夢があります、言うだけならタダ!



で、歴史詳しい紳士なイケおじは、粟根まことさんだ!と言うところだけ確定してます!(おい)



まあ、どうせ書く勉強始めたてだ、書けるようになるまで、時間はたっぷりかかる覚悟。それだけは腹を括ってるので、頑張るぞ。



ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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