力の道筋
あんな経験はもうしたくない。
ルーセ代坑讖渓谷は少し、特殊で、地上と地下が凄く長い坂で繋がっている。数十キロメートルはある長い坂だ。
それの端にいる敵が逆ん側の端に一瞬で来れるデカ物だぞ。
死ぬに決まってんだろ。
だがな、、、
「ここらで終われる訳ないd……… は?」
そんな言葉を発している頃にはもう。
空の上だった。
体中が痛い…
意識が遠ざかってゆく。。。
彼奴はなぜ、俺を狙った……?
主人公は眠りについた。。
目が覚めるとそこは、見覚えのない地下。
ここは?
周りを探索しようとしたら体が動かない。やはり怪我や骨折。
しかし、地下にいるという事は誰かが運んだのか?
でも人間とは限らない。魔物の餌として運ばれたかもしれない。
主人公は警戒した。がその警戒は一瞬で解けた。
?「おはよう。」
人間だ。俺は助かったのだ!
「あぁ。ありがとう。俺を助けてくれて。」
?「いや、全然。これが僕たちの使命ですから。」
子供だ。12歳くらいだろうか。
「この怪我、どうすればいい?」
?「治せますよ。ですが………」
その子供は申し訳なさそうだった。
「どうかしたのか?」
?「生憎、(保護者)が不在なので。待っていただけませんか?」
「ああ。もちろん。お礼金は200ルーネでいいか?」
?「お金は頂戴しません。ですが、私たちの都市タルムザンでは問題がありまして、それを解決して頂きたいのです」
怪我をして動けない自分を助けてくれたのはありがたい。のに、簡治療もしてもらえるのか!引き受けない理由がない。
「問題? どんな問題だ?」主人公は聞いた。
子供は一瞬、言葉を濁すように黙り込んだ。その表情には、ただの子供ではない何かがあるように感じられた。しばらくして、彼はゆっくりと話し始めた。
「タルムザンには、異変が起きているんです。最近、魔物が異常に増えていて、街の外に出ることすらできなくなっています。私たちはその調査をしているんですが、どうしても解決策が見つからない。だから、お願いしたいんです。あなたの力を貸してほしい。」
主人公はその話を聞き、少し考えた。タルムザンはどこかで聞いたことがある名前だ。確か、治療に対する研究が進んでいる都市だったような気がする。もしそうなら、ここで何かが起こっているのだろう。
まあ運に恵まれたようだ。
「わかった。俺が助ける。だが、まずは俺の怪我を治してからにしてくれ。」
?「それでは、保護者が来るまでお待ちを。後3時間程で来ますから。」
その間に死なないよな?
そう思いつつも眠りにまたつく。
一刻も早くルーセに帰らなければ。そのためにも手伝うしか無さそうだ。
休みを終え、保護者と呼ばれていた人間が帰ってきた。
保護者「なるほど、、そんなことが。」
俺は覚えていることを言った。
保護者「私はアドラン*ティスク。とりあえず、今すぐ治療を行いますね。」
そういってアドランは研究結果帳を出して、高度な治癒魔法を施した。
アドラン「私たちの都市を手伝っていただけるのですよね?」
嬉しそうに言った。
「恩は返さないとな。ところで、いつから魔物が多く増えたんだ?」
アドラン「そうですね……2か月前からでしょうか。魔物が増え、魔物が倒せなくなってしまうほどに強くなっていて食料困難にも陥っています。鉄道も途絶えてしまって…」
この世界では魔物が塵と化すが、その塵を集め、研究委員の成果によって食糧に変換できるようになったのだ。
「その異常発生。当てはないのか?」
アドラン「一応あるのですが、魔物が強すぎて通れないのです。なのでその解決策を考えていたのです。この都市、研究戦闘者はあまりいないので…」
「なるほど…俺もそんなに強くはないが…」
アドラン「それでしたら、あの練習場で技の研究をしてみては?」
そうか、そういえば練習場というものがこの世界にはあったんだよな。そうか、だからみんな実践よりも練習場に行く人が多かったのか。
「そうだな…」
そう言って、案内してもらった。
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