死の狭間
今日は一旦帰って、休もう。
課題を終え1日を終えた。
課題
一人称は変わるものだ。俺から私と。
以上
翌日、朝を迎え整えた。
「今日はこの、ルーセ代坑讖渓谷を探索するぞ!」
ルーセ代坑讖渓谷
この地域では狂鬼が出没している危険区域の一つだが、ここらで雄一の鉱山の渓谷である。何といっても研究にはいい地域なのだ!
俺より先に来た研究戦闘者を見かけた。
モブA「おう、ここ潜るのか、」
「え?」
モブA「見かけない顔だから、新鮮だと思って。」
俺は違和感を感じた。
(タリー研究学校の卒業日って最近だから、見かけない顔って多いと思うんだが。)
そう言えば、思い出したことがある。スキルブックには、敵と戦ったら、その敵の情報を自動で書き込める機能があったんだ。これが、研究結果帳に書こうと思える量に関わる訳だな。敵の情報が多いと、その分、詳細に俺のやりたい技を考えれる。また、威力も上がる。
学校でも
爹身教授 「研究戦闘者のコツを教えてやる。それは、敵を観察し、適応、そして戦う。そのために卒業すると研究結果帳をもらえるんだ。」
「まあいい、取り敢えず渓谷の最底部からだ。」
魔物が地下から出てくる所は条件が限られる。
太陽が見えること、水があることだ。
地下都市は太陽ではなく、独自の技術の光で、魔物が湧かない。(入ることはできるが)
そのため、地下の方が弱く、少数の敵しかいないのだ。
転びそうになりながら、最底部についた。
「早速敵か。」
太陽の眼差しを受ける方向に、狂鬼が5匹。
「動きが前より遅い!」
狂鬼はギィィィィィイイと悲鳴を上げながら、突進する。
「でも一度にこれだけの量は対応できないな。前は1体か2体で戦って、合計で10体だったからな。」
「よし、技を作ろう。だが、こいつらどうしようか、後4体、避けながら書けるかなぁ。」
主人公はペンを持ち、こいつらを戦うための攻撃を求めた。
「一度に大勢を倒せるものが欲しい。」
やはり手は自動的に動く。
手を動かしながら、敵の攻撃を避ける必要があったが、成果は大きかった。
回転斬
右足を前に出して、剣を横に向けた後、一周し、左足でまたもう一周する。
!コツ! 回転で、敵にいる方向になる時に、回転を早くし、それ以外は気持ちゆっくりにすると、シュシュ!ってできる!
「状況と記述が合ってない!」
主人公は焦りながら、その攻撃をしてみた。
シュシュ!
俺は剣を構え、勢いよく回転した。
だが——手応えがない。
「クソ、速度が足りねぇか……?」
もう一度回る。今度は、敵の動きを見極めながら。
シュュュュユ!
「今、俺…何を?」
敵が綺麗に溶けたようだった。
ゥァァァアアアア!
狂鬼は悲鳴を上げながら塵となる。
「最底部じゃなくても良かったかな。」
その時、
ゴゴゴゴォォォと音が鳴り、最上部の所から、殺意溢れる魔物が猛烈にこちらに近寄った。
主人公が気づく方が遅いほどに。
「あ、終わっt」
今でも私はあの経験はごめんだ。
次回!力の道筋!