航海中 4
僕にボラを捕ることは出来ず、ケインを使った。大漁だけど絞めないと収納しておけない。大半を逃がした。でも、ボラってなんで食べちゃダメなんだろ?毒は無いらしい。絶滅危惧種なのかなぁ?いっぱい捕まえちゃダメだね、逃がしてきっと正解だ。
「お~お嬢のおかげで大漁だ!」
モールさんは大喜びしている。そしてせっせと絞めている、リードも教えて貰い手伝う。しっかり教えて貰っといてね。
ケインの引力を使ったところ僕は人気者になった。
「お嬢、次は昆布を集めてくれ!いいスープができるんだよ」
彼はドノさんだ。出汁にこだわりがあるのか?ドノさんとは趣味が合うかもしれない。
次は、五百メートル前方の昆布を回収!
『ハイハイ、回収!』
甲板が昆布だらけになった。昆布ってこんなに長かったんだね。これを干すのかぁ~大変だなぁ。
「おい、なんだこれは!本当にお嬢の力は出鱈目だなぁ!」
昆布の散乱している現場を見てソルジさんが呆れている。
「いんだよ!次はカニ集めてくれ!俺っちの為に頼むよ」
自分の好きな物を集めて欲しいザグさんが割って入り、空かさず注文を入れる。
カニかぁ、居たとしても海底だよなぁ。水深何メートルあるんだろう?あんまり広範囲を回収するのは善くないよね。それにカニって冬のイメージ有るんだけど。
取り敢えず1キロで集めてみようかな?
(ケイン前方1キロメートルに居るカニを集めて)
『ハイハイ、回収!』
集まったのは、二十杯位のワタリガニ。お~数的に調度いいね!よかった。
「おぉ、ありがとな、お嬢!」
ザグさんはカニを全部、籠に入れどっかへ行ってしまった。一人で全部食べる気なのか?カニはザグさんの独り占めだった。(お~い!ちょっと)
「なぁ、お嬢、ちょっといいか?」
昆布祭りの甲板で真剣な顔をしているガオンさんは一人浮いている。ガオンさんを見上げると話しを始めた。
「なぁ、その力で魔物を倒せるよなぁ。安全に。頼みがある。」
ガオンさんはゆっくりしゃべっている。
「何でしょう?」
「スタンって村に小麦を届けに行っちゃあくれねえか?お嬢なら荷物も運び放題だろ?」
「ええまぁ」僕は少し頷いて肯定した。
「スタンはモンス基地の側で、ラインのすぐ近くでよ。これよりラインが下がればスタンも無くなっちまう」
「ライン?」知らないヤツだよね?
「アンダーラインだ。魔物は北部程多かったんだ。それで皆、南下していった。街や村を捨ててな。アンダーラインではハンターがいつも目を光らせてるから大型の魔物が入り込むことはない。まあ、くい止めることが出来てるのは大型だけだ。」
「そこへ行けばいんですね?」
「あぁ、頼む」
いつかのように頭を下げるガオンさん。別にいいよね?後ろを見るとルーもトッドも頷いた。
「はい。わかりました。地図があったら見せて下さい」
「あぁ、もちろん。持っててくれ。」
「なぁ、おれも行くぞ?」
「おr 僕も行きます」
テスさんとマルさんだ。
「もともとおれ等の仕事だったんだ。」
「そうだったんですね。僕はいいですよ」
「じゃあ決まりだなっ」
テスさんはバンと手を叩いてみせた。
僕等の始めの行き先が決まった。
この、3日後僕等はバールアカイト公国に上陸することとなる。




