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今後の予定

大雨の翌日。晴れて蒸し暑さにダレていた。

「暑い~」リードも一緒にダレている。

昨晩、食堂に張り出された絵を客達に紹介して回っていたちえりを止められず、僕の居場所はなかった。今は僕等だけしか居ない。食堂はガランとしていた。そこへ扉が開く。

「おーマル。」リードが声を掛ける。

乗組員の中の最年少君だ。マルとゆうのか~。

「こんにちは。船長が 話したいと言ってます」

「行くよ」ルーは立ち上がり、僕に手を差し出す。女装していると度々ルーは僕を女性あつかいするんだよね。僕より全然王子らしい。イケメンだ。無視は可愛そうなので素直に手を取ると、スマイルを食らった。誰得なのか。困るので止めて欲しい。

「なるほど~」リード?何の事?


前に訪れた舟屋だ。中は薄暗くガオンが一人で待っていた。ガオンさん船長なのか。そう言えばメンバーのこと何も知らないなぁ。

「よぅ、まぁ適当に座って話そう」

「いつ発つつもりでいますか?」

トッドの一番の気掛かりだったのだろう。開口一番で質問した。

「いや、昨日の雨からして嵐の季節が近い筈だ早めに出たいんだが金がない。魔物退治に失敗してよぅ」

ガオンは尻窄みに話した。

「うぇ?あんなにいっぱい倒してたのにか?」

リードは驚愕を浮かべ疑いを掛ける。

「何かの間違いじゃ?」

「いや、間違えたのはおれらなんだよ」

「お金いくら足りないんですか?」

今度は僕が質問する。

「今、積んでもらってる分の代金を支払えばすっからかんさ」

ガオンは両の手を開いて上を向ける。

「今はどれくらい積んだの?後どれくらい欲しいの?」

口をついて質問を投げ掛ける僕に少し押され気味のガオンは頬を撫でながら考えている。

「今六十袋くらいか?後三十は積みたかったんだかな」

「それは僕が用意するよ。」

「ホントか?頼んます」

ガオンは両手を膝についてがばっと頭を下げる。

「何日待てる?」

「う~ん。十日だな。夏が終わったらいつ嵐が来てもおかしくない。其までには帰りたい。どうだ?」

「いいよ。何とかするよ!」

出発の日が決まり、小屋を出る。

準備の為ジーンマニへ向かう。


漁師が小麦を小売りで買って運び出していた乾物屋を最初に訪ねて今売って貰えるのはどれくらいか聞くと十五袋だという。いい滑り出しだ。荷車はないがどうするんだ?と痛い所を付く。

リードは大きなシーツを麻袋の上に被せ

「いいですか?見ててくださいよ!」

1·2·3

とカウントするのに合わせシーツの中で僕が麦を異空間に落とす。シーツははらりと沈んだ。

「なんだ?手品か?あんたがやったのか?」

「えぇどうです?俺がイリュージョンで自分の家に送りました」

「へーあんた手品師か。こりゃおもしれーな。でも、金は払ってくれよ」

この世界でも手品って有るのか。魔法が存在している世界の手品、気になるなぁ。

「いくらだ?」「金貨十五枚だ」

一袋一万円位か?農作業が機械化されていないのならむしろ安いくらいだろうか?値切るのは止めておこう。ルーが金貨を支払う。

「確かに。」

店員が金貨をキンと鳴らした。

金貨を受け取らない店は大銀貨三十枚と要求して来るらしい。

他の小売りを探して回る。その途中で野菜や果物の店を見つけ閉店後余っている商品を全部買いたいと伝えておいた。野菜や花の種等も買った。

スパイスの店でも小麦、大麦も有ると言われたが小麦とスパイスだけを買った。大麦って何の料理に使うのかわからないので止めた。

出発まで後十日。









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