スズン 7
山の麓で周りに人が居ないのを確認して荷車にイッチーブルを三頭乗せる。荷車は依頼人に貸してくれと頼んだら、貸してくれた。この討伐依頼は街で商いをしている者達がお金を集めて出した依頼だった。その中の誰かが貸し出してくれたのだろう。話しをした依頼人は代表で、肉屋を営んでいた。このイッチーブルは彼の店で解体され売り出されるのだろう。牛一頭分の肉の販売するなら、金貨百枚(凡そ百万円だ)支払う内、純粋に討伐代に当たる金額はいくら程か?まぁ、あまり考えるとよくない気がする。
依頼人の店を訪ねるとすぐ店主が現れ三頭の魔物に喜んでいる。子供なんて連れているからあまり期待していなかったと正直に言った。快く皮袋を三つ出し確認してくれと付き出す。二人は十枚ずつ積み数えている。その間に二人のギルド手帳に支払いの内容を書き込んでいる。互いに確認手続きを終え店を出た。
路地に隠れて籠に山桃をコロコロと取り出しいれた。それをルーが背負う。「うっ」
ルーが微かに呻き声を出す。想定より重いようだ。まぁ、直ぐそこだ。
扉を開けた依頼人は驚愕を顔いっぱいにしている。
「こんなに?半日で?」
どうやら籠いっぱいとは、籠の半分くらいまでだったようだ。それ以上になると山を歩けば傾き溢れるらしい。偽装がバレそうだった。多い分ジャムを別けて欲しいと頼んだら追加料金は払えないので助かると言って納得してくれたようだ。適当に誤魔化せた。また、明日来ると別れた。
夕食を食べようと入った店でスープを吐きそうになる。
今日、山の方に水龍が昇るのを見た。と話す者達が騒いでいたのだ。
『有名人じゃないか?』(いやーケインだろ?)
『クリスだろ?』
ベッドに潜り魔力を充填する際、押し付けあった。




