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長いプロローグ 幼児期2

這い這いが出来るようになり、お庭に出るときは大きなシーツを敷いてくれるようになった。敷物の上から芝を押しやるとぐにっと感が堪らなく気持ち悪い。不安定なようで直ぐ大地がある感覚が好奇心を震わせている。石を見つけた!よっ!久しぶり!手に取ると、お座りに変える。シーツの端の方で石を手にぶんぶんするのだ。指のコントロールが少しだが分かってきた気がしている。まぁ感覚的なものなので気がしているだけだけどね。前は何でも只掴む現象の如しだったが、徐々に自分の脳が自分の指を認識し出した。ぶんぶん。びがっ!まただ、これは何が起こっているのだろう?一瞬過ぎて検証の余地もない。そしてやっぱり眠くなるんだなぁ。コテッ

「クリス?」

コニーが慌てて抱き上げるとクリスは眠っていた。

「あら、寝てる うふふ クリスはお外が好きなのね」

これからは天気のいい日は外に出してあげようと決めたコニーだった。


それから外で石ころを見つけては同じことを繰り返していたが、今日は雨だ。部屋の中で自分のベッドを掴み、捕まり立ちを練習しています。あー脚がプルプルするよ~「プー」これは失礼。力を込めるとついね。てへっ

離乳食の量が増えてきたし筋トレして早く歩けるようになるのだ!

「おっ!クリス様お上手ですよ!」

この男はサムだ。お母さんは何処に行ったのか、まだ言葉に成らない声しか出ないので訊くことも出来ず知らないのだけど、この人はお父さんなんだろうか?この家には男が三人居る。サムとルーにトッドだ。誰がお父さんなのか不明だがルーは若いので違うと思っている。しかしお母さんを除くとこのルーが傍に居ることが多いんだけどねぇ。今居るサムはレアキャラなのだ!あまり長い時間を過ごしたことが無かった。もう1人のトッドとは朝早い時間にだけ顔を合わせる。サムは寝る前にお母さんを何処かへ連れ去るんだよねぇ!うーん、どうゆう家なんだろう?言葉が発せられるようになっても訊ね辛い内容だ。

「ただいま戻りました。あらクリス上手よ」

僕は脚をヒコヒコさせながら微妙なスクワットを続ける。

「早いわね、子供の成長は」

お母さんは遠くに何かを見るように僕を見つめていた。



ヨチヨチ歩けるように成った僕は、靴を貰った。自分で履けないけどな。お母さんの手を取り少し先に広げられたシートの位置まで歩く。あっ石!お母さんの手を精一杯引くと方向を変えて拾い上げる。よしよし今日もゲットだ。シートに上がって座ると早速、石を観察。なんで光るのかな?普通の石に見えるがこれまで100パーセント光っている。ここはやっぱりファンタジーな世界なのか?するとやはりびがっと光を放つと...眠く...眠く...ならない!しかも、石が消えたと思っていた掌に小さな小さな何かがある。

(もしかして、ものすごーく小さくなってたのか?)

もう一つ石ころを見つけ同じことをする。

びがっ!

(これ、やり方解ったかも!)っ!

眠くなるや~ん。コテッ。クリスは今日も眠ってしまった。




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