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相棒と幼少期 14

剣の稽古では、素振りに継いで形をなぞるお稽古が増えて、やっと習い事らしくなった。

先生二人は、トッドが細い長剣、サムが短剣より少し長いくらいの幅の広いファルシオンを使っているが、教えてくれているのは両手で扱う長剣の形らしい。僕の成長が早くきっと将来身体は大きく成るだろうという理由かららしい。色々考えてくれてるなぁ。

「今日は終わりにしましょう。では風呂に行きますか?」

朝の交代から稽古してくれたトッドはこれから寝る時間なので、稽古後のお風呂に一緒に入るのはほぼ日課になっている。汗を掻いたままにしておくと湿疹になるとお母さんが言うしね~。


日課のバク転ショー(今では、趣味だと思われているんだよね~)を門番中のルーの見えるところで繰り広げていると、クジがやって来た。食料の配達日のようでなかなかの荷物だ。

「こんにちはルー殿、ちょっとおは...いや、クリス様もい居らしたのですね。私は荷物を置いて来ます」

(僕に聞かせられない話しかな?大人は色々あるよね?)

「僕、部屋に戻るね、ルー!」

中身が四歳児ではない僕は気が利くのだ。




春前に森の調査が再開された。

「やはり、森に異常は見られないようです。ただ、一つ気になる報告が有りまして。廃村を住みかにしている者達がいるようで」

「?廃村に人が住み着いてい る?盗賊 か?」

「いえ、判らないとのことです」

「そう か、......一応領主には知らせを入れておく か 」







前回から、四夜空け河原に来た。今夜は、月明かりが弱く夜の闇が深い。

(ケイン、スライムを集めてくれ)

『ハイハイよっとスライムを回収!』

スライムが三匹飛んで来た!ケインにピタリと着いたところで(ケイン、もういいよストップだ)

『少なくない?』(いいよ)スライムがポロリと落ちる。

異空間から魔蟲を適当に取り出しスライムに与える。解体して有るか無いか判らない誠魂燈石を探すのはムダなので、お手伝いしてもらうのだ。

スライムがお腹いっぱいになるまで、魔法の練習をする。風の魔法で攻撃出来るか実験だ。

(強風を起こす)と願うと強く風が吹いた。しかし、ただの風だった。(何か真空とかになれば切れるのか?速いと真空になるのか?)

そう予測して挑んだが思う様な現象は起こせなかった。(うーん、風で攻撃は無理か?)

『飛ばすことから離れてみたら?』

スライムは黙々と食べているがまだ今日は誠魂燈石を出していない。

(うーんじゃあ竜巻!)願うと竜巻はすぐに実現した。

(うぁ~凄い。でもこれコントロール出来ないよ)

竜巻の風を受け周りの木が揺めき、河原の不安定な石ががたつき、雑草もさわさわと音を立てている。スライムの餌が飛んで行きそうなので消す。(ちょっと、狙いが定まらないね。)

『じゃあ、風に重量を与えてみては?砂とか水とか?』

(うーん投擲みたいだけど?あっちょっと思いつた!)

まだいけそうなスライム達に追加の餌を出す。

指を立て先程より速度のある小さな竜巻を作る。そこに土と水を混ぜぐるぐるさせる。それをブーメランのように飛ばすと、先にあった岩にぶつかる。岩に止められたが、風の速度が消えるまで回り続けた。岩が僅かに削り切れている。

(やった!出来た僕の魔法だ!)

『おめでとう、8888』

それを何度も繰り返しているうちに、スライム達は、居なくなっていた。






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