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相棒 と幼少期 13

春も半ば過ぎ僕はやっとレベル上げを再開した。(まぁ、いそいでいる訳でもないしなぁ。)

まだ四つになったばかりの幼児で、過保護な護衛に途切れることなく護られている身で旅立つことなど認められそうもない。認められる日が来るというなら成人過ぎてからだろう。この国の成人は十八歳だとルーに習った。しかしルーは来週二十歳になるらしく今十九歳。つまり僕がもっと小さな時は成人していなかった。ルーって本当にどんな家に育ったんだ?だからいそいでレベルを上げる必要はない。



夜の河原をガシャガシャ足音をさせて上流を向いて歩く。この先に湖があるんだよね~。

蟲型の魔物が大量に発生していることを習ったので、ちょっと駆除のお手伝いを考えてやってきたんだ。レベル上げに急いてはないが役に立てそうなことをがあるならやろうと思うよね。森の時はケインが想像していたよりチートだったので、森の魔物を殲滅してしまった。罪もないのに魔王よろしく殺しまくった。きっと、よくないことなんじゃないかぁ?ケインの力で倒すと自らの手を下した感覚があまりないので罪の意識が低いのも問題だ。あまりやらない方がいいと思ってもいる。

しかし、ここの農業を護らなければ隣の国の人たちも餓死してしまいそうだ。

ケインを取り出し(よぉしケイン僕より前方三十キロメートルの魔物を回収!)

『オケっ水は?いいの?』(うんいいの)

『んじゃ回収!』

ケインが魔物を引き寄せる。水球がない為、魔物に団子なっている。水が無いと鳴き声もうるさい。空かさず魔法で水を出す。出した水を風を使ってケインを包み込む様に成形し続ける。鳴き声も消えた。前回のように水も回収すると川の水も集めてしまうのでやめておいた。

(うぉー風の魔法出来るよ!攻撃にも使えそう。もっと練習したい)

『飛ばして攻撃に使うなら確かに一番向いてるよね』

今回は河原で障害物が少なかったのか大型の獣の魔物も二·三匹いる。大きいが蟲型の魔物より先に意識を失ったようだ。蟲の方が時間が掛かる。

相変わらずグロいが、風のコントロールが忙しく殆ど目に入らなかった。

(もういいかなぁ?)

集中することに疲れ、水がどんどん減っているので一旦解除する。

水と共に死骸が河原に投げ出される。水球をくっつけたケインが埋もれていた。

(ケイン、なんで瘤が出来てるの?)

いつもの水球を纏っている姿とは違い、水球とケインがくっついている。

『これ多分水没しても多分死なないね、スライムだよ』(おぉ~やっぱり?そうだと思ってたよ)

聴いたことない魔物ばかりだった中、やっとお馴染みに出会えた。スライムは魔蟲を体内に取り込んでいる。どうやら、死骸を食べているようだ。食べ終ると、別のを取り込んで食べ始める。

(かわいっ!) 『ダメよ、捨てて来なさい』

(飼わないよ!)『お世話出来ないでしょ?』

(飼わないって!)

スライムはまた別のを食べている。

(凄く食べるなぁ、これは飼えない)『だね』

スライムがペッと何か吐いた。それを拾い挙げ月に照して観察してみる。

(石?魔石というものでは?)

『うん、大体そう思っていいと思うよ。誠魂燈石と呼ばれているけどね』

(えっ?長っめんどくさっ!でも、さっき食べてたやつは出さなかったね)

『誠魂燈石は魔物を退治しても

ある時ーと無い時ーがあってある方が少ないよ』

(そうなんだ、何で?とりあえずこいつに魔蟲は全部食べてもらおう!)

クリスは魔蟲以外を異空間に放り込む。放り込むといっても下にホールを作り出して落とすのだが。

(それにしても春だからかな?蟲が多いなぁ、レベルも上がった感覚がしたよ。ケイン僕のレベルはいくつになったの?)

スライムは休み無く食べている。

『レベル29になってるよ、おめでとう』

(おっやったね!他の人達ってレベルは何れぐらいが主流なんだろう?)

『レベルを測定する魔法機器が使われること自体一般的ではないようだし、みんな自分のレベルを知らないと思うよ。』「コツ」

スライムがまた一つ吐き出した。

(そうだ!ケイン!この河原一帯に落ちている誠魂燈石を集めてよ)

『おーいいね、じゃあ誠魂燈石を回収!』

爪の先ほどの小さいさな物ばかりだが四十個ほど集まった。

(ありがと、これは一ついくらくらいになるのかなぁ?分かる?)

『そんな資料はなかったね、わからないや』

(知らないこともあるんだね~)

『何処かに行くことがあれば知識を集めないとね』

誠魂燈石を異空間へ片付ける。スライムは食べるのを止めて川へ去って行った。魔蟲はまだそこいらに散らかっている。

(ケイン死骸を集めて、このままにしたらまた異常が発生しているってなるよ。夜、川の字で寝るのは不便極まりないよ)『ハイハイっと』

食べ残しも集めて異空間へ片付け、今夜はお仕舞い。

屋敷へ帰った。

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