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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

エッセイってなんかかっこいい ~初心者が書き始めた理由~

作者: 慈田




 ※腐女子、BLに関する記述があります。苦手な方はそっと閉じて頂けると幸いです。





 何故か勢いだけで小説を書き始めてしまったものの、終わりまでたどり着けるか自信がなくなった、小説書き初心者のなんとなくうれしかったことを、エッセイにできたらな、と思います。


 私の小説を書くきっかけは、本当に信じられないのですが、

「なんか思いついちゃった!」

 でした。

 子供みたいですね。でも本当なんです。



 たしか、少しまとまった時間ができたけど、あまり出歩けない、ってことが続いていた時期、話題になった漫画やアニメをチラ見して、原作がWEB小説だと検索して読む、ということをよくしていたのです。商業出版されてたら、そっちのが読みやすいかな~と思い、電子版で購入したことも少なくありません。夜、家族が寝た後に、こっそり布団の中で朝方まで読んで、眠い、しかし、気になる、となって、寝坊しかけたこともあります。漫画もアニメも好きですが、じっくり世界に没入できる、という点では小説が一番で、昔から好きでした。

 異世界ファンタジーは、やっぱりシンプルに夢とロマンがあって大好きです。

 難しいことは理解しきれないけど、戦闘シーンがかっこよかったり、内政まで考えられている戦記物も好きですし、悪役令嬢がヒロインなラブコメも好きですし、腐女子歴もそこそこなので、ファンタジーBLもめちゃくちゃ読みました。面白いかも、と思ったら、GL要素ありの作品も読みました。もちろん、選り好みしまくりですが、いろんな小説を一杯読めて、幸せ~明日への活力~な感じでした。

 普段から本を買ってはいましたが、置く場所に困ったり、忙しくて読む時間が減ったりして、何となく読めなかった時期があり、ちょっと小説から遠ざかっていたのです。ふとしたきっかけで読む生活に戻り、

「やっぱ小説読むっていい、すごい楽しい~。」


 そこで終われば平和だったのです…


 ちょっと疲れたな、くらいの夜だったと思います。

 なんか読みたい、この前読んだ〇〇は~~だったから、反対に××なのはどうだろう、△△だとなおよし~

 と考え始めたあたりで、変なスイッチが入りました。

 いつもなら、そのキーワードで検索するとか、既読の作品で該当しそうなものをフォルダ内で探すとかするのですが、急に妄想が暴走し始めたのです。

 なんか絶対脳内麻薬とか出てたと思います。


 その妄想に突き動かされて、何となくのお話が脳内でできました。私は根が腐女子だったので、BLなお話でした。

「なんか思いついちゃった!」


 数日後には、スマホにテキスト作成できるアプリを入れて、なんか打ち始めました。PCあったけど、家族に何してるのって聞かれるのが恥ずかしかったので、スマホでただ思いついた妄想を出力しました。


 出歩けない日々でしたが、このよくわからない衝動をどこかに吐き出したくて、ちょっと恥ずかしいけれど、友人に会った際に、最近こんなことしちゃってるんだ、と軽く口に出してみました。

 その子は昔からの友人で、BLも嗜むがメインは少女漫画や乙女ゲーム、という子でした。大昔、好きな漫画やアニメの感想を語り合ったり、本やゲームを貸し借りしたり、何のとは言わないが一緒にイベントに行ったりしていた仲です。いい意味で軽く笑って「へ~そうなんだ~」と流してくれると思っていました。

 実際、その時は「今度見せてね~」くらいでした。

 その後、全然別の話(共通の今一緒にハマってる漫画の萌え語り)をSNS的なものでしていたとき、

「そういえば、前に言ってた小説は?まだ見せてもらってないよ~ずっと待ってるよ(はーと)」

 的なメッセージをもらいました。

 冗談ではあったけど、覚えててくれたんだ~と浮かれた私は、


「実はここまで書いたけど、キャラの解釈が分からなくなって止まってて…」


 と書きかけの1000字にも満たないテキストをPDFにして送ってしまいました。

 深夜の萌え語りで頭がおかしくなっていたのでしょう。

 お互い、いつ寝落ちしてもおかしくない、そんなタイミングでした。

 ちょっとドキドキしつつも、既読がついたのを見て、悶えました。


「なにこれもえる、てかいいとこで終わった。あ、解釈わかんなくなったってそういうことか~」

 と返信がきました。


 初めて自分以外の人に、妄想100パーセントの文章を読まれた瞬間でした。

 褒めてもらった、めちゃくちゃ嬉しい、けどちょっとだけ残念、悩んでいたけど、頑張って続き書いてみようかな…といろんな感情が吹き荒れました。



 その後も何度か続きを書いては、その子に見てもらってました。

 それでもこのときは、まだ、書き上げたら、どこかにUPしてみるんだ、とUPすること自体が夢ってレベルでした。

 そんなことを言ってたら、


「え、せっかくなら本だそう~そんで、イベントでようよ!●●(共通の友人、絵がうまい)に表紙書いてもらおうぜ!いや~イベントとか久しぶりだね~」


 とか冗談交じりに言ってくれました。どこまで本気かわからないのが彼女のすごいところです。

 なあなあで●●にもバレました。


 その後、半分勢いだったイベント参加の話をしては消え、しては消えしていたころ、まとまった休みで、進まない最初に思いついた話ではない、短い話ならどうか?と深夜に思い立ち、家族の寝てる間と、日中のスキマ時間を縫って、9000字ほどのBL短編を書きあげました。数日後に彼女と●●に会う予定だった、というのもありましたが、なんかまた、思いついただけだったりもします。最初に見てくれた彼女には、そっとPDFにして送りました。深夜4時とかに。彼女は翌朝、別のかい!とつっこみつつも、ほめてくれました。


 数日後に会った●●に、即なろうとかにあげて、公開するのだ、と言われ、なんか勢いでUPしました。別にすげールーキー!とはならず、ポイントなど入れてくれてる人がいるぽい、という程度で、翌日にこうした方が読みやすいよ~的な友人らのアドバイス(誤字とか改行くらい)を少し反映したあとは、なろうにログインすらできませんでした。

 むしろ

「何てことをしてしまったんだ、もう恥ずかしくて自分の文章を直視できない!」

 が当時の私の心境でした。



 その後、一年近く前に流行った歌をテレビか何かで今更聞いて、妙に気に入って繰り返し聞いていたとき、また何か思いつきました。その前にもこんなのはどうだろう、と思うことは何度かありましたが、メモどまりでした。今回は、その時とは違う、妙に興奮しています。でも、数百字書いてみて、続きは脳内でこねて満足していました。


 冗談交じりだった、イベント参加の日程が迫り、またもまとまった時間ができ、数か月振りになろうを開いてみたら、2件の感想がきていました。UPした数日後でした。もちろん初見です。

 ついったーなどで、感想といいつつ怖いことを書き込む人がいる、と聞いたばかりでした。恐る恐る開いてみると、おもしろかったとか、このキャラが可愛かったとか、とてもうれしい内容でした。


 とりあえず、変な声がでました。ひぃ、とか、ふぉ、とかだったと思います。


 友人ではない、何も知らない、恐らくなろうで、今日の新着、くらいでしか上がってこなかった話を読んでくれて、あまつさえ、面白かったとか言ってくれた人がいたのです。


 ちょっとどころではなく、おかしくなりました。



 その後の一週間で、数百字の文章は、二万字になりました。


 さらに二週間、友人二人に泣きつきながら、三万字を超えました。


 長けりゃいいってものでもないですし、先が見えそうで見えないものを考えるのは辛かったのですが、自分が読みたいものを書く、という一点だけは決まっていたので、うんうんいいながら、家族が寝た後にこそこそPC立ち上げて書き続けました。


 あと少し、というところで、ちょっと疲れてしまい、なろうのエッセイを読んでいたら、この企画を拝見して、いいな~なんか作家さんみたいでかっこいい、と思い、また思いつくまま書いてしまいました。


 イベントで自分の本を出してみる、という、うん年前の私に言ったら笑って信じてもらえないような事態が迫ってきて、ちょっと怖かったのかもしれません。


 このエッセイもどきを書くことで、少し自分の気持ちを整理できたように感じます。


 素敵な小説があふれている中、これを読んでくださっている方には、感謝しかありません。

 ありがとうございます!

 本、出せるように頑張ります!


 …エッセイってこれで合ってますかね??







※作中に出てくる友人2名には許可頂いた上で投稿しております。

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― 新着の感想 ―
[一言] ふと思い付いたものをしたためたくなる気持ち、わかります……! 私も学生時代は友人たちが読者になってくれました。 今はこういうプラットフォームがあって、普通に生活していたら逢えないであろう方々…
[一言] 集まれエッセイ企画より読ませていただきました。 やっぱりきっかけってありますよね~。 読んでくれる方が身近にいるということは幸せなことですね。 そこから、どんどん輪が広がっていき、いろんな…
[一言] 気の合う友人とワイワイ活動できるのが羨ましいです。 誰かが読んでくれて感想くれるって嬉しいですね。 「その後の1週間で2万字」は、なんだかよく分かる気がします。 完結まで頑張って書きあげてく…
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