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世界丸ごといただきます計画の概要。

とりあえず、イノリの身体に蓄積された魔素は、体内で魔石に集積され、《《子宮に溜まる事なく》》、俺の胃袋に自動転送され、体内で《《俺の魔力》》に変換されて排出するという仕組みに改造し、イノリの怒りを諌める事ができたとさ。


簡単に言えば、魔素が充満している世界では、ひたすらイノリに魔素を奪われ、奪った魔素は《《俺の魔力に変換される》》という事。


大気中の魔素濃度が薄まれば、他者の魔法や魔術は上手く起動せず、俺の魔力が大気中に充満するという事。


それはつまり、その世界において、魔法、魔術を行使する権限は、徐々に《《俺の権限》》に上書きされていくという事。


と言っても、大気中にあるあらゆる元素の中から《《魔素だけ》》が結晶化するのだから、大した量にはならないのだが…。


とりあえず、こうした改造で、俺はイノリのゲンコツを食らわずに済むようになったという事だ。


めでたしめでたし。


だがしかし、この《《魔法の存在しない世界》》では話が変わってくる。


元々、魔素自体がないのだ。

俺の魔力の元となる魔素が大気中に充満すれば、当然、この世界での魔法は俺、もしくは、俺の配下…ゲフンゲフン…眷属達しか扱えない世界となる。


俺は、魔素さえあれば誰でも魔法や魔術が使える世界に文句はない。

だが、俺の魔力、または俺の体内から放出される魔素を、他人に使われるようなヘマはしない。


大気中の魔素は俺の物、俺の魔素は俺の物。


え?わかりにくい?


ふむ。


例えるなら、DVDレコーダーでBlu-rayディスクは再生できないが、Blu-rayレコーダーではDVDディスクが再生できる。


そのように魔素の構造を組み替えてある。

もちろん、有象無象の魔法、魔術師がDVDレコーダーでBlu-rayレコーダーが俺だ。


まぁ、そんな感じだ。


『旦那、結局、この世界はどのように支配するんで?』

と、閻魔。


そうだそうだ!

今は、そんな話をしている場合ではないのだ。


イノリ以下、他の眷属がヒマそうに俺を見ている。


話を進めなければいけない。


つか、支配って何だよ!

俺に支配欲はないぞ?


俺にあるのは《《好き勝手欲》》だけだ!


誰にも縛られず、好きな事を好きなようにやる!


俺は自由だぁーー!!


☆☆☆


って事で上空から、この世界を俯瞰して観察し、ここがどんな世界かを観察してみる。


そうしなければ、何故、患者の体内にナノレベルの機械が多数埋め込まれている謎が解明できない。


今できるのは、チーコの眷属となったレッドマウスライムを使役し、患者の体内から不純物(多数のナノマシン)を取り出し、代わりにチーコの体内にある再生細胞を埋め込み、がん細胞はマウスライムに食べさせて除去をする…という作業ぐらいなものだ。


そう、今チーコがやっているのは治療ではない。

これは、あくまで作業の範疇なのである。


しかし、ナノマシンが埋め込まれているのが、ここにいる患者だけだと思うのは、あまりに短絡すぎる。


この世界に住まう人類全体に埋め込まれていると考えるのが妥当だろう。


つまり、このまま放っておけば、ナノマシンを埋め込まれた人間は、いずれここにいる患者と同じ症状を発症してしまうという事になる。


過剰な科学文明で発展してきたであろう遺伝子操作、ナノマシンを駆使している人類側。

仮に《《科学帝国》》と名付けておこう。


そして、もう一方は、ミリタリー全開の、どこからどうみても兵器まみれの軍事側。

こちらも仮に《《兵器王国》》と名づけてみる。


…と、結局、この世界は2カ国で成り立っている事になる。


が、各所に点在するニカ個が一つの国として機能しているのか、同じ技術で存在している別の国なのかは定かではない。


科学文明側は、あちこちに対兵器用バリア…魔法でいうところの結界を展開し、兵器文明側は、あちこちに巨大要塞を築き、大っぴらに兵器を展開して科学文明側を敵視している。


明らかに兵器大国が科学帝国を狙っているのがわかる。


で、俺はここで何をするのか…。


支配? 違う!

戦争回避?? それも違う!

世界平和? 全然違う!


この歪んでいる世界を真っ当な世界にするのだ!


だいたい、人体にナノマシンを埋め込む発想がおかしい。

食料を科学力で培養生産しているのがおかしい。

こんな環境では、まともな人類が存在している気がしない。


で、兵器大国からは人類臭がしない。

そう、人類がいる気配がしないのだ。


まるで、オートで兵器を展開しているような…そんな雰囲気をかもしだしながら、兵器自体はオート仕様ではないようである。


まだ、この世界の全容は定かではない。

だがしかし、一つだけはっきりしている事がある。


この世界には、間違いなく《《まともではない転生者》》が複数人いる。


そして、まるで現実世界を舞台に、ゲーム感覚で《《陣取りゲーム》》をしているような雰囲気なのだ。


という報告を、ヨーコ達から聞いた。


ん?

俺の勘だと思った?

いや、それは君の先入観だ。


俺は知らん…ハッハッハ!


☆☆☆


更に、兵器大国には案の定、人類がいない。

ヒューマン型アンドロイドが多数、ビースト型アンドロイドが更に多数。


つまり、兵器大国には人類がいない。

その代わりに各種アンドロイドが大国の人類という歪な立ち位置になっているという《《報告を受けた》》。


一方、科学帝国は、各所に培養カプセルが並んでおり、栄養液を随時注入して、動物の肉、野菜などを栽培…もとい、培養しているという報告をミーコから受けた。


《《曲がりなりにも》》人間である俺には、考えもしない、とても体に悪い物を常用して生きている事になる。


尚、調査したヨーコ、ミーコには、転生者とそうでない者の判別はつかなかったらしい。


チーコには、閻魔と協力してもらい、レッドマウスライムを大量に仕入れてもらい、ナノマシン除去の準備をしてもらう。


そして、兵器大国に対しては、俺自身が出向く事にする。


他の者に手伝ってもらわない理由は、それなりにある。


そう、みなさんのご想像通り、この世界にある兵器は破壊せず、マルッといただくためだ。


え?

想像出来なかった??


いやいや、破壊して組み立てるより、マルッといただいて、改造した方が効率的だろ?


それに、この世界には、兵器を大量に作れるほど、鉱石には不自由していないと考えられる。


当然、ソレもマルッといただく予定である。


科学帝国にある培養技術も、施設ごとマルッと…まぁ、以下略だ。


この計画を非道と言うなかれ!


この世界に、俺を送る事を決定した絶対神とやらに文句を言ってくれ。


俺が地球に帰れないのも、ヤツの仕業というのが確定しているのだ。


それなら、こちらでの生活を快適にするために、俺は好きなようにやっていいはずなのだ。


ふむ。

みんなには、俺の意図をわかってもらって嬉しく思うぞ?


ハッハッハ!!

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