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ドクターのいやらしい罠【side 魔の森 2】

第一関門クリア…。


これは、いくつ試練があるか聞いたわけでも、私の憶測でもありません。


ずばり!

ドクターが、《《やわな》》試練で終わらせるはずがないからです。


そのへんは、私にも容赦がないので、断言は

できます。


問題は、ドクターが、どの程度の《《ノリ》》で試練を用意しているかが不明なところです。


送られた場所は、魔王城にふさわしい…かどうかは不明ですが、いわゆる玉座の間と呼ばれる場所。


何故、ふさわしいかどうかが不明なのか…。


結論

✖️魔王城にふさわしい禍々しさがある。

○遊園地か幼稚園かというぐらい、可愛らしさが散りばめられている。


だからです。


ただ、広間の奥には、ちゃんと玉座があり、赤と紫を基調にしたゴスロリ少女(推定10歳)が玉座で眠っています。


背後には、魔王四天王と呼んでもいいような《《人数》》のメイドが控えております。


何故、《《人数》》なのか…。

威厳がなく、ロリロリしているメイドのみなさんだからです。


(鼻血が出そう…)


と、周りを見渡している私に向かい、玉座の間に響きわたる声でドクターが語りかけます。


『おめでとう!やけに思い切った戦法をとったね!さすがに予想の範疇を超えてたよ』


お?

ドクターの予想できない行動をとれた??


なんか、初めてドクターに勝った気分。


(ふふふ…)


『えーっと、ドヤ顔しているところ申し訳ないんだが、次の段取りに移らせてもらうよ?』


ちっ!

実にドクターらしくていやらしい!


「ドクター?そろそろ姿を現してもらってもいいんじゃないですか?」

『まぁまぁ、とりあえず、玉座の前に行きたまえ』


くそっ!

やっぱり何かやらせるつもりですね…。


「はいはい、玉座に行けばいいんですね」


私の立ち位置は、玉座の間の中心あたり。

目の前に玉座はあります。


玉座まで行って、何をするんでしょ?

寝ている少女を愛でる?

メイドさん達と戯れる?


ワクワク…。


『んなわけねーだろ?プププ』


ブワン!


私が玉座の目の前まで来た途端、魔法陣が発動しました。


「う、動けない…」


私は、十字架にかけられたような格好になり、指一本動かす事ができない状態にさせられました。

これは、いわゆるトラップ魔法の類!


「何をする気?!」

『見ていればわかる!プププ』


見ていれば??


おかしい!

ドクターが、わざわざ魔法陣を構築するはずがない!


《《何か》》を取り出すなら、スパッと自力…まぁ、大抵はメス、で取り出すはずです。


ズズズ…。


(か、身体の中から、何かが吸い取られていく)


それと同時に、全身にほと走る痛み…。


「ぎゃあぁぁぁぁーー!痛い痛い痛い!」


私、いったい何をされてんの??


私の身体から引き剥がされて吸い出されている言語に現しにくい《《何か》》は、眠っている少女の体に吸収されていきます。


「ドクター?ねぇ!聞いてます?めっちゃ痛いんですけど?」


これもおかしい!

ドクターの技量なら、相手に痛みすら与えない方法をとるはず!


声の主は、本当にドクター?


怪しすぎる……。


☆☆☆


玉座の前で固定され、《《何か》》を吸われ続ける事、1時間。


私は耐えました!

物理攻撃、魔法攻撃の無効。

各女神の加護持ちの私が、ありえない痛みに耐えたのです。


『そうだね…普通なら、5秒以内に死ぬね』


くっ…。

あっさりと認めやがった!!


ドサッ…。


私は力尽き、玉座の前で四つん這いになって、ハァハァしなくちゃならなくなりました。


でも、ステータスはエラーのまま。

能力を吸われたわけではないようです。


「そろそろいいでしょ?出てきて下さいよ…ドクター…はぁはぁ」

『いいだろう…驚くなよ?』

「何を今更…」


スッ…。


「やぁやぁ、楽しんでもらえたかな?プププ」

「楽しめるはずはいでしょうがっ!」


姿を現したのは、紛れもなくドクター。


しかし、何故かネームプレートをつけています。


No.1050


「………」

「俺は、正確にはオリジナルではない!クローンでもコピーでもない!ステータスを見て貰えばわかるが、魔法開発者だ」

「は?」


意味不明!


スッ!

スッ!

スッ!

スッ!


そこに現れたのは、さらにネームプレートをつけたドクター達。


「私達は、オリジナルから生み出された廃棄物なんですよ…簡単に言えば、ちなみに、私は汗から生まれました」


No.1000がそう語ります。


「こいつは、垢から生まれてるから、ちょっと性格が変なんだよ」


と、No.1000800


「うるせーよ!清掃係の100万台は黙ってろ!!」

「まぁまぁ…1050は、私の言う事を聞けますよね?」

「お、おぅ…」


何言ってんの?この人達…。


この中で、黙って聞いていたのがNo.200とNo.2


口を開いたのはNo.200。


「お前ら、いい加減にしろよ?俺達は、ステータスMAX止まり、イノリ様はMAX超えで、オリジナルのパートナー、もっと敬意を払いなさい!」


ザッ!


「「「「失礼しました!」」」」


No.200の言葉に、No.2以外が揃って平伏してしまいました。


何がなんやら…。


☆☆☆


要約すると、ドクターの廃棄物から生まれた《《ドクターもどき》》は、現在、約200万人。

そのうち、No.1からNo.10までは、ドクターが、自分の血液から生成した、紛れもない分身体。


その実験過程で生まれたのが、廃棄物と言われる、汗や垢、フケなどの、人間であれば、洗い流す汚物から生まれた廃棄体。


(何か不憫…)


10人の分身体は、この世界に来て、すぐに誕生し、各地で外交や調査を行なっていたとの事。


(どうりで、あちこちの国でドクターの痕跡があるはずだ…)


山脈の掘削許可とか、王位の交代、ダンジョン云々、交易云々…。


今考えれば、流石に1人でこなすのは無理がある。


なんせ…ドクターは、ずっと私と居たんですからっ!


ちなみに、現在、ドクター本人のステータスは、♾️表示になっているとか…。


で、No.1から10までがエラー表示。

それ以降は、この世界の最大値

レベル1000

称号100

各種能力100万

に統一されているとか…。


ドクターが、まだエラー表示になっていた頃に生み出された廃棄体は、♾️表示になった事で、その役割を終え、これ以上は増えないとの事。


「さぁ!みんな、持ち場に戻れ!そろそろ魔王様のお目覚めだ」

「「「御意!」」」


フッ!


こうして、ある程度の情報を残して、No.2以外は消えていきました。


が!


めちゃくちゃ謎が増えたんですけど?


「えと…」

「あ、すみません。説明が不充分でしたね」


こう言って、No.2は、補足説明をしてくれました。


まずは、私ことイノリ関連。


私から抜き出したのは、私と融合したドクターの幼馴染のすべて。

入れ物は、目の前にいるゴスロリ少女。

これからは、私は私として活動できる。

魔王城は不落城として、この世界に君臨する。

私は、これから常にドクターと行動を共にする。

その他の補佐はナンバーズがやる。

ドクターは、そのへんを端折った為、回りくどい罠を張って、強制的に幼馴染の分離と魔王、魔王城についての説明をする事となった。


次に、魔王城及びナンバーズの立ち位置について


魔王城は、幼馴染さんの天国とする。

本人の名前は、本人につけてもらう。

ナンバーズは、魔王城地下に設置してある各部署に配属され、優秀な者から重要任務について、この世界のあらゆる事を、《《都合よく》》するために尽力する。

ただし、魔力や体力は補充されないので、普通に死ぬし、腹も減る。

いわば、ドクターの駒にすぎない


との事。


(やはり不憫…)


最後に、地下施設で研究開発されているのが、


•幼女制作

•対敵用、汎用ロボット(18禁ロボットあり)

•新魔法構築プロジェクト(18禁魔法あり)

•スキル管理書庫

•世界掌握管理システム

•対物理、対魔法迎撃システム(18禁システムあり)


などなど…。


(18禁ロボット、魔法、システムとは???)


「さ、さぁ、説明はこれぐらいです。知りたければ、オリジナルと一緒にお越し下さいませ」パチン


私は、指パッチンと同時に、元いた城壁の上に飛ばされていました。


18禁とは…。


若干の謎を残して、結局、ドクターの適当さに振り回されただけの私。


(まぁ、いいけどさ…)


でも、なんかむかつくぅーー!!

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