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レベル上げって.....簡単だね!

洞窟に入って数分しか経っていないが全くモンスターが現れる気配がしなかった。

ダンジョンと言ってもこんなものなのだろうか。


「なかなか見つからないな」

「まあ、ダンジョンと言っても初心者専用ですからね」

「それもそうか」


なんとなく歩いていると足元に違和感がして目を向ける。

そこには鉄製のワイヤーが仕掛けてあり、多分だがワイヤー式トラップだろう。


「危ない!」

「へ?」


何も気づいていないハクはそのまま前進していき足元のワイヤーが作動する。


ガシャン!


俺は間一髪のところでハクを引っ張り胸で受け止める。

どうやらワイヤーが作動すると矢が飛ぶ仕組みのようだ。


「はぅ〜〜〜......」

「大丈夫か?」

「ひゃい!?だ、だいびょうぶですにょ」


うん、全然大丈夫じゃないね。


いきなりのことで気が動転しているのか呂律が回らず顔が真っ赤だった。

そして今気づいたことなのだがハクは亜人種なので人とは毛並みが違いとてもモフモフしていた。


「モフモフだな」

「モフモフ!?」


ハクは何かを悟ったように自分の尻尾を抱きしめる。


「なあ、ハクぅ〜。少しだけ触らせて」

「だ、ダメですよ!何を考えているんですか行きますよ」


尻尾を持ったままスタスタと歩いていった。

そして一旦止まると振り返りこう言った。


「でも助けてもらった御礼に少しだけなら......」

「じゃあ帰ったらな」


今思いついたのだがどんな会話だこれ?

傍から見てこれじゃあ俺が悪者だな。


「ハク、このトラップって......」

「予測ですがどこかの冒険者がモンスター用に仕掛けた罠だと思います」

「罠を仕掛けてどうするんだ?」

「それはもちろん、レベル上げをするためですよ」


ハク情報によると、罠にかかったモンスターの経験値はその罠を仕掛けた本人のものになるそうだ。

なので最近ではダンジョンにこもらずに経験値を稼いでいる冒険者が増えているのだとか。

すると俺はピピッ!と、いいことが頭に浮かんだ。


「なあハク、それって犯罪とかじゃないのか?」

「はい!人間に危害が加わらないなら大丈夫です」

「そうか.....って!これはアウトだろ!」

「はい!バリバリアウトです!」


この人殺しトラップを仕掛けたアホは誰だよ!畜生が!


俺は地面に散らばったトラップの残骸を蹴り飛ばす。


「じゃあ俺達もやるか!」

「え!?マコトさん、人殺しはダメですよ〜」

「違うぞ、モンスタートラップだよ」

「へ?」

「見てろよ......」


俺は頭の中でイメージし始める。

敵が来たら銃で奇襲をするようにして......。


「出来た!」

「何もなかったように見えましたけど」

「見てろよ。銃撃戦闘術第54式、奇襲!!」


俺がそう言うと魔法陣が岩にくっつき透明になる。

そして緑色のレーザーが放射される。


「これがトラップなんですか?」

「敵が来るまで待つか」


そうして俺とハクは岩の後ろに隠れる。

するとスキル迷彩身体が発動したのか俺とハクは岩と同じ色に変化していた。


「まだかなぁ....」

「あっ!来ましたよマコトさん!」


ハクが見ている方向には数匹のゴブリンがいた。

初めて見たがゴブリンって本当に緑色なんだな。

まあ、どうでもいいか。

そしてゴブリン達の一匹が緑色のレーザーに触れた。

すると魔法陣からミニガン(M134)の頭の部分が出てきて、物凄い量の銃弾が発射された。

薬莢(やっきょう)が地面に落ちる音だけでもうるさいのに、銃弾も合わさると耳を塞がずにはいられなかった。


「終わった.....のか?」

「なんなんですかあれは!?」

「まあ、簡単に言って弾薬の多い銃って感じかな」

「跡形もないじゃないですか」

「自分でも怖いくらいだったな」

(これじゃソフィアさんも......)

「ん?なんて言ったんだ?」

「いえ、なんでもないです!さあ次に行きましょう!」


少し警戒しておいた方が良さそうだ....。


その頃、魔王城では.......


「おい、ソフィア!!」

「はい魔王様」

「お前が負けた例の少年はどうなった?」

「はい、ただいまアリスと同行しているようです」

「そうか、ならこう伝えよ。我が軍に被害が出そうなら直ぐに排除しろとな」

「はい、魔王様.....」


そうして三日ほどが経ち俺のレベルも30まで上がっていた。


名前 暁 誠 HP2000 MP400/400

種族 人間

職業 銃術士(解放可能)

Lv30

スキル 召喚銃 、迷彩身体、呼吸マスター 足音無音化

補正 銃撃王 (この補正により飛び道具の威力が1000%アップ)

暗殺者(致命傷の攻撃で即死が入ることがある)


スキルと補正が増えたがどれも近接戦闘には向いていない。

俺は不思議に思い村の学者に聞きに行った。

何やらスキルや補正はレベルが上がると一定の確率で貰えるもので、その時の戦闘がどのようなものかで決まってしまうらしい。

なので奇襲やトラップなどでレベル上げをすると近接ではなく暗殺のスキルや補正の確率が多いのだろう。

なのでレベルがまだ低いうちに少しだけでも接近戦を行った方が良さそうだ。

そしてもう一つ気になることがある。

ハクが最近、夜になると誰かと話しているのだ。

村の魔王軍幹部の指名手配書に姿がないが白い亜人と書かれた者がいたが気のせいだと信じたい。

街で歩きながらそんなことを大切なメモ帳に書いている時だった。


ドサっ!!


「キャ!!」

「いてて!大丈夫か?」


そこには涙目でこちらを見つめる少女がいた。


「おい!もう逃げられんぞこの吸血鬼め」


複数の傭兵が剣を構えてこちらを睨みつける。

俺は何事かと思ったが少女が怪我しているようだったので傭兵の前に立ち塞がる。


「怪我してる女の子に剣を向けるとか何様じゃ!」

「なんだと!?そいつは吸血鬼で人を食ってるんだぞ!」

「わ、私......人間なんて......食べてない」

「ほら本人も言ってるじゃないか」

「もういい、力ずくでいかしてもらうぞ!!」


そう言って一人の傭兵が俺に剣を叩きつける。

しかしそれは空中で受け止められる。


「銃撃護身術第2式、銃剣の構え」

「なに!?」


剣が弾かれ体勢が崩れるが直ぐに立て直した。

なかなか対人戦には慣れているらしい。


「仕方ないな。銃撃接近戦闘術第24式、二双の(ナイフ)


するとハンドガンにナイフの付いたものが二丁出てくる。

そして俺は戦闘体型に入った。


「そんじゃ、死なない程度にいきますか」



皆さんこんにちはこんばんはどうも永久光です。

今回の方はどうだったでしょうか。気に入って貰えると幸いです。

ここでなんとなく発表しますがブックマークが5件となったのですごく嬉しかったです。

皆さんにとってはすごくどうでもいいかもしれませんがこれからもよろしくお願いします。


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