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少女との出会い

俺は目を覚ました。

そこは大きなベットの上だった。


こんな豪華なベット一生かけても寝れなかっただろうな......。


そんなことはどうでもいいがなぜ俺はここに寝ているのだろう。

頑張って記憶を遡る。

しかしダメージは受けていないのにも関わらず急に意識を失うのは変すぎる。

やはり情報は少し調べないとダメだな。

そんな時、目の前のドアが空いた。


「目を覚ましたようですね」

「誰ですかね?」

「私はこの街の騎士のセシリア・アストレアです」

「それでなぜ俺はここに?」

「それはもちろん、この街を救った英雄だからですよ」

「そ、そうですか.....」


なんか胡散臭いかったがそれよりもあの女の子は無事なのだろうか。

俺はその事が気になってしょうがなかった。


「あの〜、獣みたいな耳の女の子って無事ですか?」

「え、えーと.....それが......」


急に黙りこんでしまい何も言わなかった。

本当にどうしたんだろうか。


「あ、あの〜」


すると外から大きな声が聞こえてきた。


「このゴミムシの亜人風情があ!!」

「そうよ。私たちの街に魔王軍幹部なんて連れてくるなんて!!」

「こいつを火刑にしろ!!」

「「そうだそうだ」」


怒りに満ちた民衆達があの女の子を十字架にかけていた。

俺はいても経ってもいられなかった。


「殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!!」


少女に火が向けられる。

少女は涙を流しずっとごめんなさいと謝っていた。

そして火が少女の服に燃え移ろうとした瞬間、火のついた松明がへし折れる。

もちろんそれは俺がやったことだがな。


「待ってくれ!!!」


俺は窓から飛び出し地面に着地する。

ジーンと足が震えた。

そして何も無かったかのように歩き出す。


「その子を殺すのは待ってくれないか?」

「そんな、こいつのせいで何人の人が死んだと思っている!!!」

「なら........俺がその子を連れてこの街を去る。それでいいだろ!!」

「それなら今すぐだ!」

「わかった」


俺は少女を拘束していた縄を切り落としそのまま抱き抱える。

知らないうちにお姫様抱っこ状態になっていた。


「あ、え......」

「行くぞ」


そう言って俺は街の出口に向かった。

正直、情報もなく出て行くのは危険だが仕方がない。


後からこの少女に聞けばいいか。


そうしてまたあの草原に逆戻りだ。

さて、どうするもんかな。

俺は少女を下ろして様子を伺う。


「君の名前は?」

「な、ない.....です....」

「俺は暁誠、暁が苗字で誠が名前だ」

「なんで.....助けたん、ですか.....」

「うーん、俺にもわからん。正直なんでだろうな」

「そ、そんな私なんかのためにあの街を出るなんて.....」

「終わったことだし。それでなんて呼べばいい?」


少女は困った反応を見せる。

そりゃそうだ、いきなり連れてこられたらそうなる。


「えっと.....マコトさんの好きなように呼んでくれれば.....」

「そうだな........うーん、おっ!ハクなんてどうかな」

「ハク?ですか....別に構いません」

「さっそくですまないが少しの間よろしくな」


ハクの少し表情が和らぐ。

どうやら俺は怪しい人では無いと判断してくれたようだ。

それにしてもこの子は何者なのだろうか。

まあ、いずれにせをわかることだ。

そしていつまでもここにいるのは危なのでとりあえず歩き出す。

そこで色々とこの世界について話してもらった。

どうやらこの世界は魔王軍と人間が戦争中らしい。

道中にモンスターがいないのは魔王軍にほとんどが管理されているからだろう。

そしてもう一つ、この世界にはレベルと言うものが存在する。

モンスターを倒すと経験値が手に入りスキルや魔法などが使えるようになるらしい。

また目の隅っこにアイコンが見えそこをタッチするとステータスが見れる。

本当にゲームの世界のようだった。


名前 暁 誠 HP100 MP10/30

種族 人間

職業 銃術士

Lv1

スキル 召喚銃 、迷彩身体、呼吸マスター

補正 銃撃王 (この補正により飛び道具の威力が1000%アップ)


まあ、こんな感じだろう。

しかしレベルが初期のままで経験値がゼロということは、あの敵は死んでいないということだ。確かに敵は腐った人間を操るネクロマンサーのようなものだから本人も不老不死なのだろう。

いずれ必ず仕留めてやる。

そのためにはこの世界を知らなすぎる。

神様に聞いておけばよかったと少し後悔した。


「とりあえず村か街を探すか」




数日後〜


それから俺とハクはオハ村に身を潜めることになった。


「おはようございます。マコトさん!!」

「ああ、おはよう。もう朝か.....」



受験期であまり睡眠を取れていなかったのかやけに眠かった。

しかし、今日はハクと一緒にレベル上げをする日なのだ起きねければ。

俺はフラフラと倒れそうになりながらも洗面所に向かった。

顔を洗い朝食をとってレベル上げの準備をする。

俺は一本のハンドガンを召喚してハクに渡した。

するとハクはキョトンとした顔をしてこちらを見ていた。


「万が一に備えてハクにも銃を渡しておこうかなと思ってな」

「ジュウ?ですか....」

「使い方を教えた方がいいかな」


そして俺達は誰もいない広場に出てハクに銃の使い方を教え始めた。


「まずは、銃口を木に向けて引き金を引く。そして打つ」


バン!!


銃口から少量の煙が立ち上がる。


「す、すごい.....」

「まあ、ハンドガンだからあまり威力はないけどな」

「マコトさんがこの間やっていたやつが見てみたいです!」


この間のやつとは多分スキルの召喚銃のことだろう。


「いいよ」


そう言って俺は手を前に出すと肩ら辺から複数の魔法陣が浮かび上がりその場に静止する。


「銃撃戦闘術第1式、突撃!!」


魔法詠唱のようなもの?を唱えるとかなり大きなナイフ付きの銃が魔法陣の中から出てきくる。

ナイフは実態なのだが銃は半透明で霊体のようなものだった。

そして前に出した手を握ると銃弾と変わらない速さで飛んでいった。

地面に刺さったものから消えていき次から次えと召喚されているのがわかる。

もう一度手を緩めるとまた準備状態に戻ると言う仕組みらしい。


「これでレベル1は恐ろしいですね」

「他にも....銃撃戦闘術第100式、一斉射撃!!!」


魔法陣の中から実態化した銃が出てくる。そして同様に手を握るとすごい銃声と共に銃弾が発射され前方の草むらが一瞬で蜂の巣状態になっていた。


まじでチートだな、これ.....。


そうして練習も終わりハクに連れて行かれるとそこは大きな穴が空いた洞窟のような場所だった。

底が見えるわけでもなくただただ真っ暗だった。


「ここでレベル上げをするのか?」

「魔王軍がモンスターを管理しているので不規則にモンスターが出現するダンジョンが一番効率がいいのですよ」

「詳しいな」

「お父さんとお母さんが生きる知恵くらいは教えてくれたので.....」


その時のハクはなんとなく元気がないような悲しそうな表情だった。

多分だがハクは身寄りがないのだろう。

それなら俺が少しでも安心させないといけないな。


「マコトさん!行きましょう!」

「ほいほい」


そうして俺とハクは洞窟に入って行った。




こんにちはこんばんは皆さんどうも永久光です!

今回も読んでいただき誠にありがとうございます。さて、今回はどうだったでしょうか、正直あまり戦闘シーンもなくつまらなくなったら申し訳ないです。

そして次回はどうなっていくのかそして洞窟での出来事を書きたいと思います。


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