とりあえず殲滅しよか②
「ここからが本番だ」
無意識のうちに昔のゲーマー魂に火がつき、久々のワクワク感を味わっている。
そうなればもうこっちのものだ。
「まずは一匹。そして二匹.....」
完璧なヘッドショットを連続で決めて合計3人を銃殺した。
しかし何故だろうか。人を殺しているのに罪悪感など全くしなかった。
それ以前にすごく楽しかった。
「ラスト2匹...」
俺は少し近づいてスコープを覗く、すると敵のリーダーらしき女が怪しげな魔法陣を展開していた。
「死者の再臨!!!」
女がそう叫ぶと魔法陣からどんどん腐った人間が出てきた。
そうして街中が黒色で染まっていく。
「不味い、これじゃ狙えない」
腐った人間が周りを取り囲みとても頭を狙えなかった。
こうなったら至近距離で仕留めるしかない。
俺はサプレッサー付きのSMG、Vectorを召喚し持ち替える。
そしてギリースーツを脱いで街へと侵入する。
案外、呆気なく入れたな。
「ヴぁあ....」
入れたはいいものの目の前には敵がいた。
「くそったれ!!」
プスプスプスプスプス.............
空気が抜けるような音が鳴り終わると腐った人間はドロドロと溶けて跡形もなく消え去った。
しかしさすがはVectorだ。
ものの三秒程で30発を打ち終わる。
「マガジンは少ないが一体一の対決なら問題ない」
「ヴぁあ...」
次から次えとどんどん湧きやがる。
だが一匹残らず俺が殺してやる。
俺は建物の物陰に隠れながらどんどん倒していった。
その頃街の中央部では.........。
「チッ!まだ見つからないのかぁ!!」
「うう、3人も殺されるなんて」
「だったらあんたも探してきな!!」
「へ、へい!」
男は小走りで走っていった。
「私は魔王軍の幹部、アンデットリリーなのよ。随分舐められたわね」
そう言って捕まえた亜人を蹴る。
苦しそうにむせるが手足が拘束され動けない。
「でもよかったわ。今日この街には騎士が一人しかいなかったしね」
「離して!」
未だに抵抗を続けている。しかし、どこまで持つのだろうか。
「生意気な亜人ね....。そんなに食われたいのかしら?」
「ヒッ!」
食われると聞いた途端、抵抗を辞めざるおえなかった。
目に涙を浮かべじっと縮こまっていた。
「そう、それでいいのよ。さて敵は見つかったかしら」
バン!!!!
少し弾道がズレてしまい結んでいた髪の毛が散らばる。
驚いた表情でこちらに目を向けていた。
「誰だ!!」
俺は仕方なく目の前に姿を見せる。
「何者よ、あんた」
「さあ?俺にもわからん」
「はぁあ?私の部下はどうしたのよ?」
「全員殺したって言ったらどうする?」
「へえ....死者よ、やつを殺せ!!!」
そう言うと地面から何匹の腐った人間が生えてきた。
そして俺目がけて飛びついてくる。
「やべーな」
プスプスプス.....
くそったれ!!倒し切れねえ。
一体を倒したあとに続いてもう一体が攻撃をする。
連携をとっているということか。
「死になぁ!!!!」
大きな鎌のようなものを俺目がけて振り下ろす。
不味い!!!避けられない!!!!
「逃げて!!!!」
ガキン!!!!
火花が散って大鎌の動きが止まった。
何があったんだと思って目を開けるとそこには2本のナイフが空中で鎌を受け止めていた。
神様がくれた能力の本当の使い方...
銃を召喚することいわばどんな場所にもということか。
「やっぱチートだなあ!!!」
「貴様ああああああああぁぁぁ!!!」
俺は手を上に上げるといくつもの魔法陣が現れる。
そして中から続々と銃が出てきている。
「銃撃戦闘術!!!第100式、一斉射撃!!!!」
俺の合図と共に何十個もの銃が火を吹き出す。
そして鉄の雨が腐った人間と魔王軍幹部を蜂の巣にしていく。
「ああああああああぁぁぁ!!!!......この私がああ」
「これでゲームセットだ。銃撃戦闘術、第1式.....突撃!!!」
ナイフ付きの銃が召喚され、まるで銃弾のように高速で飛んでいく。
飛んでいった。
そうして追い討ちをかけるように次から次へと刺さっていた。
「再生が間に合わないだと...」
どうやら不死といっても再生が間に合わなければ意味がないようだな。
しかし、容赦するきはこれっぽちもないがな。
すると、腐った人間同様地面にとけてしまった。
か、勝ったのか?
俺は緊張が解けふう~、とため息をはいた。
あれ?体が重くなって.......
バタン!!!
そして俺の異世界冒険がはじまった........。
どうも皆さん永久光です。今回の投稿まで時間がかかった割りにそんなに書いていないですが、次回からどんどん進んでいくのでぜひ読んでください。
そして感想または評価を下さるとうれぢいです。
今回も読んで頂きまことにありがとうございます。