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31話:親友がチート過ぎた件②

令和元年初投稿です

こらからも【異世界にて一身上の都合によりチートしたら手違いで神になったので取り敢えず……】よろしくお願いいたします。

 

『あれぇ〜……絶対どこかで会ったよね〜?また会った記念にさ〜今から一緒に遊びに行こうよ〜』


 つり目でどこかの世紀末救世主に登場しそうな今時、珍しい雑魚キャラA風の派手な(レインボーのモヒカン)をした男子高校生が歩いて登校していた、ひなたと美月に話しかけていた……まさかの朝っぱらから迷惑なナンパである。


『う―ん?。知らない人に付いて行っちゃダメなんだょー』

「今まで、会ったことないですし。来世でも二度と会うつもり無いので、知り合いだと思われたら不愉快なので消えて下さい」(うぜぇー)


 ひなたは笑顔だが、美月は心の声が漏れ出るのを堪え、まるで悪い虫を見るかのように微笑んで立ち去った。


 それに気付かない男子高校生は、交差点で信号待ちをしている二人に再度、両手を擦り合わせながら近付いた……


『え〜可愛い二人に一目惚れしちゃったんだよ。だからさ〜ちょっとで良いからさ〜かまってよ俺様、淋しくて泣いちゃうよ。ねっ、ねっ、お願い!』


 男子高校生の言葉に美月は、あからさまに不機嫌な態度と表情を隠す気が無かった。


『えーだってぇ……頭が、頭がねぇー変なんだょ』

「誘い方が平凡、過ぎて付いて行く気にもなれませんわ」(さっさと帰れ)


 それを聞いた男子高校生は、プルプルと肩を震わせて大激怒した。


『こ、ここの俺様……山田 太郎がへ、へ平凡だとぉぉ……』


 平凡じゃねーか!っと誰もが思ったが、口に出すのを止めた。何故なら、4人の足元に突然、光り輝く魔法陣が現れたからである。

 信号待ちをしていた、ひなたと美月の正面2メートル先は車道で、大型トラックがクラクションを鳴らし猛スピードで全く止まる気配など無く走り去っていた。

 そんな、緊急事態の状況にもかかわらずナンパをしていた男子高校生と目の前で『ハァ、ハァ』息をしている不幸を絵に描いたようなサラリーマンから美月はひなたの手を取り、冷静に一歩……また一歩と遠ざかって行った、が……


 足元にある魔方陣が眩く光り、辺りを白く染めていった……




 ……気が付けば、そこには石造りの壁で囲まれた小さな部屋だった……


 全身に鎧を身に纏った兵士達、数名が槍を構えいつでも攻撃できる体制で4人の様子を窺っていた。鎧の兵士の後ろに、黒いローブを身に付けた神官達が数名その中の1名が兵士達に命令を下した。


『皆のもの武器を下ろせ。ようこそ異世界の勇者様。あれぇ…?4人いる?3人じゃなくて…??』……何故か御偉いさん風の人が口々に騒ぎ始めた……が、そのまま何の説明もないまま謁見の間に案内された。


 金色にキラキラした贅沢な作りの扉を開け、部屋に入れば高そうな美術品が数多く並べられ、正面に宝石がゴロゴロ付いた指輪と王冠を身に付けた醜く肥えた王様と、その隣にはキラキラした白いドレスを身に付けて美しく整った顔の女性が、酷く怯えた顔をして座っていた。


 4人は用意された椅子にシブシブ腰掛け辺りをキョロキョロ見渡し、近くにいる兵士の服装や展示して有る美術品から、ここが先程までいた日本じゃなく別の異世界だと確信したようだ。


 席順は右から、ひなた、美月、派手な頭の男子高校生、最後に不幸なサラリーマンだった。


『完全に、遅刻だぁぁ――!!!』


 突然、サラリーマンが騒ぎ始めた。だが、美月の興味を引くことは無く、王様の話はひなたが夢の世界に旅立つのには、十分な時間だった。



 王様の長い話も終わっり神官達がスキルの確認をさして欲しいと4人に言い寄って行った…… 

 1番目に名乗りを挙げたのは山田 太郎だった。次に、上杉 美月。武田 ひなた。最後に鈴木 空の順番だった。

『『「『ステータスオープン』」』』


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 


【名 前】ヤマダ・タロウ (18歳)

【種 族】人間 (男)

【職 業】異世界から来た盗賊

【レベル】1

【H  P】51/51

【M  P】8/8

【攻撃力】25

【防御力】12

【魔 力】13

【素早さ】31

【 運 】16

【魔 法】火属性・水属性・闇属性

【耐 性】火耐性・水耐性・闇耐性

【スキル】

 《SSR》 

 ◾【異世界言語】

 ◾【異世界収納】 


 ◾【奪 う 者】(手にした物を自分に集める) 


 ◾【目 利 き】(手にした物の鑑定)


 ◾【周囲警戒心】(周囲のマップを見れて、宝箱・敵・罠の位置が分かる)


 《R》

 ◾【逃 げ 足】(逃げる速度が2倍)


 ◾【短 剣 術】(短剣を使う事が出来る)


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 


【名 前】ウエスギ・ミヅキ (18歳)

【種 族】人間 (女)

【職 業】異世界から来た大賢者

【レベル】1

【H  P】72/72

【M  P】65/65

【攻撃力】25

【防御力】31

【魔 力】55

【素早さ】28

【 運 】23

【魔 法】12属性魔法

【耐 性】12属性耐性 

 状態異常無効 

【スキル】

 《SSS》

 ◾【大 賢 者】(12属性魔法・耐性が使用可能)


 ◾【知識有る者】(見た物を鑑定する)

 《SSR》

 ◾【異世界言語】

 ◾【異世界収納】

 ◾【無 詠 唱】

 《SR》

 ◾【MP自動回復】



 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

【名 前】タケダ・ヒナタ(18歳)

【種 族】人間(女)

【職 業】異世界から来た勇者

【レベル】1

【H  P】108/108

【M  P】35/35

【攻撃力】53

【防御力】48

【魔 力】23

【素早さ】38

【 運 】43 

【魔 法】火・風・水・聖・闇・地・魔法

【耐 性】火・風・水・聖・闇・地・耐性

 状態異常無効

【スキル】

 《SSS》

 ◾【勇  者】 (絶対切断『剣装備時』・絶対防御『盾装備時』・基本6属性魔法・6耐性) 


 ◾【カリスマ】 (パーティーの各種ステータスを上げる・経験値2倍)


 《SSR》

 ◾【異世界言語】

 ◾【異世界収納】

 ◾【剣   聖】(剣・盾を達人級に扱う)


 《SR》

 ◾【HP自動回復】


 ひなたと美月がステータスを発表したら神官達からどよめきの声が上がり盛大な拍手を鳴らしていた。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 


【名 前】スズキ・ソラ (36歳)

【種 族】人間 (男)

【職 業】不幸な異世界人

【レベル】1

【H  P】19/19

【M  P】6/6

【攻撃力】7

【防御力】3

【魔 力】6

【素早さ】5

【 運 】1

【魔 法】風魔法

【耐 性】風耐性

【スキル】

 《SSS》

 ◾【不幸にする者】(自分を中心に全てを不幸にする)


 《SSR》

 ◾【異世界言語】(全ての言語を理解して覚える)


 ◾【異世界収納】(異空間に対象物を収納する。入れた対象物は時間停止・容量無限)


 《SR》

 ◾【アイテム調合】(SR以内:アイテムのみを分解・合成できる)


 ◾【アイテム鑑定】(SR以内:アイテム・アクセサリーを鑑定できる)


『不幸な異世界人ってなんだよぉーーーー!!!』


 またも、叫びを上げたサラリーマンのステータスを確認した兵士達が、もの凄い勢いで城の外にサラリーマンをつまみ出し、その姿をひなたと美月は呆然と眺めていた。



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