29話:シンプルが1番!
ナポリさんの料理屋に行く前に森や山や川や海で【アイテムコレクター】を使って素材を集めて行くことにした。森や山では、木の実や豆類、数種類のハーブと香辛料、芋とかの根菜類が大量に取れた。海ではコンブやワカメの海藻類が大量に取れた。
でも、残念な事に魚とかの意思がるモノはアイテムでは無いので【アイテムコレクター】で引き寄せることができない…
だが、山や川で拾った小石を力のステータスがカンストしている俺が海や川に全力で投げれば小石が水面に当たるだけで、桁外れの衝撃で海や川が爆発してしまう…その爆発の衝撃波で魚達は気絶かショック死してしまう。何かの動画で見たが、この方法は昔の日本でも爆破漁として使用されてたらしいが、今では世界中で爆破漁は禁止とされている!
だが、やる?やらない?それ以前に現代の日本では爆破物を持つだけで捕まりす。…よね!
でも、ここは異世界なので爆破漁解禁!!
小石を川に投げるだけで、衝撃で水面が爆発して魚がプカプカと浮かんでくる…大量で嬉しいのだが、ステータス最大の俺が普通の小石を投げただけで水面が爆発するのを見て、人として何だか悲しい……。
意思が無くなった魚や貝類は【アイテムコレクター】で引き寄せが出来て大量のアイテムを【四次元収納】に収めた。
ナポリさんの注文ではハーブとかの香辛料だけで良いみたいだが、ついでに良いお土産ができたし、これらの調理方法も教えて貰いたいし。昼飯時も近いのでルーシー達と合流してナポリさんの料理屋を目指した。
丁度、昼飯の時間帯で忙しそうなので俺達、4人も配膳や皿洗いを手伝い、客が居なくなるとナポリさんのご厚意でマカナイ飯をご馳走になった。
具材は鶏肉と玉ねぎだけで、味付けはトマトソースのみのシンプルなチキンライスだったが……鶏肉の旨味と玉ねぎの香りとトマトソースの酸味が絶妙に混ざって物凄く美味かった!ルーシーはいつもの様に口の周りをベトベトにしながら、おかわりをたのでいた…。大盛りを3回も…。
その後、ナポリさんに料理をみっちり習って、数種類の料理を作り【四次元収納】に納めていった。
俺が料理を習ってる横で、さっき食べた筈なのにルーシーはヨダレをたらし、フェルは盛り付けとかを手伝ってくれて、マックスはナポリさん目の前で妊婦中の奥さんをナンパしてた…。ホントに申し訳無い…!
ナポリさんのスキルは異世界人なら誰でも持っている基本スキルの【異世界言語】と【異世界収納】以外で2つだった【腐食】(アイテムに菌を付けて発酵させる)【乾燥】(アイテムの水分量を調節する)の2つだったが、両方とも対象がアイテムなので戦闘では全く使えずに、俺と一緒で国から解雇されたそうだ。
俺のスキル【全てを学ぶ者】を使いナポリさんのスキル【腐食】と【乾燥】を覚える事が出来た。
麦類と芋類に【腐食】を使い【酒】を…
豆類に【腐食】を使い【味噌】と【醤油】を…
魚類に【乾燥】を使い【煮干し】と【かつお節】を…
海藻類に【乾燥】を使い【乾燥昆布】と【乾燥ワカメ】を…
発酵には時間が掛かるが、俺の持つ【四次元収納】を使えば3日で3年分の発酵をする事が出来るので、以外にすぐ出来た。
料理を習い初めて、3日目で旅の準備が整った!
4日目、旅立つ決意をした!
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