21話:昇格試験開始!
酒を飲んで酔い潰れた、マックスを赤く腫れる程ビンタしても全く反応しなかった。もうすぐ試験の時間だと言うのに…
試験のルールは、パーティでの勝ち抜き式、団体戦で人数が多ければ多いほど有利に戦える。
パーティの最大登録者人数は10人だが、10人でクエストに行けば当然、稼ぎも10の1になる。その為パーティを5人・5人もしくは3人・3人・4人に分かれて複数のクエストを受ける、パーティもあるのだが、大概のパーティは分かれたパーティ同士で揉め合って上手くいかずに解散する事が多い。その為、初めから3人〜5人ぐらいのパーティが一般的だった。
目を覚まさないマックスが居る為、3対4で俺たちのパーティは初めから不利だったが、時間も無いので試験会場のダンジョン地下1階に向かった。そこには、50メートルぐらいの石で出来た舞台それを囲むかの様に多くの観光客席が設けられ既に、沢山の観客が席に座って試合が始まるのを今か今かと待っていた。
マックスを担いで俺達のパーティは舞台と観客席の間に通された。
試験を受けるパーティは俺達の他に5組いたが、残念な事に俺達のパーティ、トリベルが1番初めに試験を受けるらしい。
『ベルさん頑張って下さいね』
フェルに笑顔でそう言われた。
「えっ?俺が先鋒なの?」
『当たり前じゃない。ベル以外に誰がいるのよ』
ルーシーに背中を強く押され、俺は舞台にの中央に上がらされた。それを見て、エルフの絆からは魔道士の服を着て杖を持った銀髪のイケメンエルフが舞台の中央に上がってきた。
『『『『キャ~エト様〜こっち向いて〜』』』』
観客席からの割れんばかりの黄色い声援に、俺は耳を塞ぎたくなった。
エトと呼ばれたイケメンエルフは黄色い声援に手を降っり応え終えると俺の前までゆっくりと歩いてきて握手を求めて来た。
『エルフの絆のエトワールです。気軽にエトって読んでください』
その行動に黄色い声援は、より一層激しくなった。俺は握手をして小声でエトにだけ聞こえるように話し掛けた。
「トリベルのベルです。余り目立ちたくなので何回か魔法を避けたら合格にしてくれませんか?」
『良いですよ。もし避けられたらの話ですが』エトは笑顔で了承してくれ、思わず俺は両手で熱い握手を交わしたのだった…
黄色い声援に混じって、よく聴き慣れた声が聴こえた。『ベル、あんたが4連勝するのに残りの全財産、金貨1枚を賭けたから負けたら私達、無一文だからね』その声は間違いなくウチのダメな天使ルーシーの声だった…
「エトさん、すみません。本当の敵は俺のパーティーの中にいました。前言撤回させて下さい」
『えっ?それは私達エルフの絆、全員を人間のあなた一人で倒すって事で、宜しいですか?』
エトさんは引きつった笑顔で俺を睨みつけた。
「はい。残念な事に最低でも4連勝しないと明日から何も食べれなく、なりそうなので」その言葉にエトさんは握手を振り払い俺から離れていった…
気が向いたら…
次回は、試験を何話かとマックスの過去を何話か書く予定です。
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