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13話:商人ギルド

突然ですがタイトル変えました。

「一身上の都合でチートはじめました。が……」

      ↓↓↓

「異世界にて一身上の都合でチートしたら手違いで神になったので取り敢えず……」


これからもよろしくお願いします。



 仕方なかったとは言え俺は、初めて人の命を奪ってしまった。

宿に戻るや否や、ボロボロで所々から血が滲む怪我をしていた俺を見てルーシーとフェルに、もの凄く心配されブツブツと文句を言われたが詳細を説明できるほど俺はタフじゃなかった…

昼飯と呼ぶには余りにも遅く、晩飯と呼ぶには余りにも早い食事を済まして俺はベットで横になったら、翌朝まで一度も起きずにグッスリと寝てしまった。


翌朝…

起きると看病してくれたのかルーシーとフェルがベットの横にもたれ掛かる様にスヤスヤと寝ていた。ルーシーはヨダレで器用に地図を書いていた…

 そーっとベットを抜け出し1階の食堂で朝食を食べ終えた後に、まだ寝ていたルーシーとフェルに布団を掛けて俺は一人で商人ギルドを目指し出掛けた。


昨日、取ったハーブや香辛料をナポリさんに届けに行こうでも、その前に取り敢えず…山田 太郎から身ぐるみ剥いだ戦利品を朝イチの人が少ないであろう商人ギルドで金に変えるため向った。

 商人ギルドは2階建てで1階は冒険者や一般の農家さんや漁師さんの生産者が商品をギルドが買い取ってくれる、受付カウンターとその買い取った商品をギルドが商人達に売り出す競り市があり、その奥には武器・防具・アイテムを生産する工房が、さらにその奥には2階に上がる階段があり、2階に上がれば商人ギルドの登録や店の営業許可の受付カウンターと商人ギルドマスターの部屋がある。


 入口の商人ギルドの扉を開け入ると競り市も終わり、お目当ての商品を買った商人達が【アイテムボックス】に荷物をまとめ帰る準備をしている為に、商品を買い取りしてくれる受付カウンターに、この時間に並ぶ冒険者や生産者は誰も居なかった。


《アイテムボックスを習得しました。》


(スキル【全てを学ぶ者】のお陰様で見た建物の構造も理解できるし何より、見ただけでスキルを自動的に覚える事ができる、まさに神スキルだ。だが異世界収納の劣化番スキルを今さら習得してもな……今日は早めに宿に戻り寝る前の秘密の時間にでもスキルのチェックと実験してみよ…)


 そんな事を思い受付に目を向けると、受付カウンターにはメイド服を着たショートカットの黒髪の猫耳少女が受付カウンターに座っていた。この異世界には獣人はそれほど珍しくないが、だがしかし…俺は想わずピクピクと動く猫耳の付いた頭をナデナデしたい衝動に駆られ右手を押さえつけ何とか疼く欲望を鎮めて、異世界バンザイっと心の底で叫んだ。

 …何とか、冷静を取り戻した俺は【ダガー】《N》【盗賊のバンダナ】《N》E【身軽な服】《N》【盗賊の靴】《N》をカウンターの上に取り出して買い取りをお願いした。すると、すんなりと装備を買い取ってもらえたが、本来なら全部で金貨45枚以上はする装備なのだが、鑑定魔道具で調べられた結果ランクが全て最低ランクの《N》になっていた為に僅か金貨10枚(10万円)だけになったが、固定の収入の無い俺にはそれでも十分に嬉しかった…

 

 俺もゆくゆく運の無い男だ……。



「あの~ちょっと聞きたいんですが。商人ギルドって誰でも登録できるんですか?」


『ハイ。一番下のFランクなら身分証無しで、いつでも、誰でも、どなたでも、登録できてどこの国でも入国手続きの際に入国税が無料なります。それが、今ならな、な、なんとたったの銀貨3枚(3千円)です。』


 猫耳少女は自信満々にセールストークをして満足したのか嬉しそうに左にしっぽをクネクネさせていた。


「……えっ?安い銀貨3枚ですか?この国に入るのに俺一人でも銀貨5枚取られたのに」


 俺の左手の疼きを押さえ鎮まれ、鎮まれ、これは異世界トラップだしっぽに触ったら最後、しっぽは猫耳獣人の性感帯とかで、気が付けば鉄の柵に区切られた部屋で、「ドキッ?いかつい男だらけのハーレム世界」に召喚(れんこう)されそうだ。そんなファンタジー(げんじつ)今のハードラックと踊る俺なら十分に考えられる。

 そんな左手を押さえ付けた俺を見た猫耳少女は『どうかしました?登録は……奥の階段で2階です…よ…』っとちょっと不安な表情で案内してくれた。

 恐がらすつもりは無かったのだが、異世界に来た事で俺の持病の厨二病がもはや末期症状だ。禁断症状を自覚して落ち込んだ俺はゆっくりと奥の階段へと向かった。



 カッン、カッン…… 


 階段に向かう途中に、太くてゴツゴツした手足の短い髭面のオッサンドワーフが真っ赤に熱した鉄を叩いて形を整え数種類の武器を作っている工房、その工房の隣には、鉄・革・毛皮・鱗・等を縫い合わせて防具を作っている工房、さらにその工房の向かいには薬草・毒消し草・等を磨り潰し混ぜ合わせ合成してたアイテム工房が有っり2階に上がる階段はそのアイテム工房の隣だった。


《鍛冶を習得しました。》

《裁縫を習得しました。》

《アイテム調合を習得しました。》


えっ?疑問に思った俺はすぐにステータスを確認した。


【名 前】ベル・ウッドスカイ (36歳)

【種 族】人間 (男)

【職 業】異世界の不幸な神

【レベル】1

【H  P】10/10

【M  P】5/5

【攻撃力】1

【防御力】1

【魔 力】1

【素早さ】1

【 運 】1

【魔 法】創造魔法

【耐 性】火耐性・風耐性・魔法耐性

【スキル】


《SSSS》

◾全てを学ぶ者(全てを理解して覚える)

◾創造主(創造魔法の使用)


《SR》

◾鍛 冶(鉱石素材を()()()()・強化できる)

◾裁 縫(布素材を()()()()・強化できる)

◾アイテム調合(SR以内:アイテムのみを『分解』・『合成(最大で3つまで)』できる)


《R》

◾アイテムボックス(通常空間に対象物を収納する)


《N》

◾全てを不幸にする者(自分を中心に全てを不幸にする)

◾異世界収納(異空間に対象物を収納する。入れた対象物は時間停止・容量無限)

◾アイテム調合(ランクN以内:アイテムのみを『分解』・『合成(最大で3つまで)』できる)

◾アイテム鑑定(ランクN以内:アイテム・アクセサリーを鑑定できる)

◾盗む(手にした物を自分に集める)


《C》

〘言語〙


【装 備】

◾【旅との服】《N》E

◾【反転封印の腕輪】《N》E(スキルは自分自身にしか使えない)【呪 い】(この装備は装備者の体の一部になり外せない)



 やっぱり【アイテム調合】がランク違いの為かダブってる……まーあって損はないだろ。


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