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11話:決断

 

【名 前】ベル・ウッドスカイ (36歳)

【種 族】人間 (男)

【職 業】異世界の不幸な神

【レベル】1

【H  P】6/10

【M  P】5/5

【攻撃力】1

【防御力】1

【魔 力】1

【素早さ】1

【 運 】1

【魔 法】創造魔法

【耐 性】風耐性・火耐性・魔法耐性

【スキル】

 《SSSS》

 ◾全てを学ぶ者(全てを理解して覚える)

 ◾創造主(創造魔法の使用)

 《N》

 ◾全てを不幸にする者(自分を中心に全てを不幸にする)

 ◾異世界収納(異空間に対象物を収納する。入れた対象物は時間停止・容量無限)

 ◾アイテム調合 (ランクN以内:アイテムのみをです分解・合成できる)

 ◾アイテム鑑定 (ランクN以内:アイテム・アクセサリーを鑑定できる)

【装 備】

 ◾【旅との服】《N》E

 ◾【反転封印の腕輪】《N》【呪い】E


 不幸な異世界人から、異世界の不幸な神にランクアップ?まるで異世界代表の不幸な人みたいなので、時間が出来しだい【全てを不幸にする】を何とかしたいな……


 新しく覚えた【全てを学ぶ者】は【異世界言語】の〘全て〙の〘言語〙を〘理解〙して〘覚える〙の〘言語〙のみの制限が無くなって対象が、上下左右の360度の全てに【感知】と【鑑定】を使用して理解するスキル。全てのスキル・属性魔法の発生を【感知】するだけで理解して覚えることができる。


 そして視界が上下左右360度に増えるだけでも、脳には物凄い不可がかかるのに全ての物を理解して覚えるなど、とんでもない情報量で普通なら間違いなく一瞬で脳が煙を上げてパンクするだろう…

 それを防いだのが【創造主】大量の情報を全て理解して覚えた(自分のものにした)結果、全てを理解し支配する事で操る事ができるようになった。

 創造魔法は全ての属性魔法の上位魔法に位置し、創造魔法を覚えた為か、下位である属性魔法は覚える事が無いが、簡単に言えばイメージした事を魔法にする事ができる。


 山田は臆病な性格なのか、俺から距離を取って【ファイヤーボール】唱えてくる。回りが森なのでこれ以上燃えたら大変だ。【創造主】で飛んでくる火の固まりに気流操作を使い、【ファイヤーボール】の周りの酸素を遮断するイメージをした。〘アノキシア〙頭の中で文字が浮かび「アノキシア」魔法名を唱える事で魔法が発動し【ファイヤーボール】の魔法は無酸素状態となり消えた。

 意外と簡単に使えた事に俺はビックリした。

 MP消費は俺の回りの魔素を魔力に変換して使うため俺自身のMPを消費しないし、魔法の方向を変えて跳ね返す事もできそうだ。俺が認識・反応できない以外で、魔法や遠距離攻撃は俺には通用しないだろう……


 先程、俺が手で弾いた炎が森に燃え移りメラメラと広がっていっく。燃え移った炎にアノキシアを使えるが炎は広範囲に広がっている。広範囲を酸欠状態にすれば俺までヤバイから使えないので、空中の水分を集めて()()()イメージで創造した〘スコール〙「スコール」頭に浮かんだ魔法名を唱えて見た。

 すると大量の水の塊が空から落ちて来て辺りを水浸しにした。お陰で炎は消えたがずぶ濡れだ。範囲を指定して降らせば良かっのに使い方を間違えた…


 …その結果、見渡す限り雲一つない澄み切った綺麗な空が広がっていた。



『おい!何でだよ!今オッサン呪いの腕輪のせいでスキルや魔法を使えないんじゃーないのかよ?』


「平凡なオマエから、呪いの腕輪の贈り物のお陰でスキルの使い方が多少、解ったよ。」(こいつに言っても分からないだろうがSSSS(フォース)ランクを封印できるのはSSSS(フォース)ランクのみで、それ以下のランクの物では封印できないだろう)


『何だとーォォ!じゃー今すぐそれを返せや!』

 平凡と言われて怒り狂った、モヒカン頭の山田はヒャッハ――――って言いそうな勢いで俺に襲い掛かって来た!喧嘩の経験などほぼ無い俺はとっさに眼を閉じて身構えてしまった。すると山田は俺の左手の腕輪を捕まれて【盗む】【盗む】ってスキルを連呼していた……


 《盗むを習得しました。》


『何で盗めねぇんだよ。』

「えっ?お前ホントに馬鹿なのか?呪いで外れない装備を、お前が着けたよね?」


 (こいつがホントに馬鹿で良かった!腰に下げている短剣で腹を刺されていたと思うとゾッとする。一人の時の接近戦は今後の課題になりそうだな……)


『俺様を、馬鹿にするな!』

 完全にぶちギレ切れた山田は腰の短剣を抜いて俺に襲いかかってきたので、俺は指先に敵を吹き飛ばすイメージで風を集めて〘エアーガン〙「エアーガン」山田に向けて放った。

 ドッンーと大きな音を立てて山田は、後ろの樹まで綺麗に吹き飛ばされ、ゆっくりとなぜか口元を緩ませて意識を失った。


 鑑定したら……


【名 前】ヤマダ・タロウ (18歳)

【種 族】人間 (男)

【職 業】異世界から来た盗賊

【レベル】1

【H  P】4/20

【M  P】1/10

【攻撃力】1

【防御力】1

【魔 力】1

【素早さ】1

【 運 】1

【魔 法】火属性・風属性

【耐 性】火耐性・風耐性

【スキル】

 《N》 

 ◾異世界言語

 ◾異世界収納 

 ◾盗む (手にした物を自分に集める) 

 ◾目利き(手にした物を鑑定)

 ◾周囲警戒心(周囲のマップを見れて、宝箱・敵・罠の位置が解る)

 ◾短剣術(短剣を上手く使える) 

 ◾逃げ足(逃げる速度が2倍)

【装 備】

 ◾【ダガー】《N》E

 ◾【盗賊のバンダナ】《N》E

 ◾【身軽な服】《N》E

 ◾【盗賊の靴】《N》E


 このままこいつを放置すると、色々人に迷惑をかけ、この出来事を王様や他の人に喋られたら間違いなく俺だけでは無くルーシェやフェルにまで危険がおよぶだろう……

 …俺は覚悟を決め山田が持っていた短剣で、山田にトドメを刺した。


 俺は初めて……


 赤く染まった両手が、手に残る感触が、鼻に付く生臭い血の匂いが、目に映る全てが、山田の命を奪った事を実感させる…


 だが、俺は後悔はしていない。



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