ちゃんと先生のお話を聞きましょう
「……とりあえずあれね、あんた良く今まで捕まらなかったね。というか普通に気持ち悪い」
「いや、確かに何度も捕まりそうになったり職質されそうになったけど…いや、そうじゃなくてハルは成人してるし、というか結婚してるから! 犯罪じゃない!」
俺を抱き締めながら頭を撫でくれる継人は神なのだろうか。神である。世界は継人で周り、継人で終わるのだ。森羅万象継人に決まっている。というかぶっちゃけ、継人以外は必要ないんじゃないかな? いやあ、無いよな〜。無い無い。絶対無いわ。どうせ俺も継人も老いて死ぬことは無いだろうし、もう第2のイヴとアダムだよ! 謎解明だわあ、スッキリしたわ! なんか最近モヤモヤしてたと思ったらこういうことね!
……いや、どういうこと? あかん、脳内エンドルフィンが爆発しまくって訳のわからんこと妄想してたわ。一瞬で冷静になったよ。
脳内お花畑みたいになってたよ。
うわあ、炬燵の中で叫びてぇ〜。
「それが事実だとしても、幼い外見の子に欲情してる時点でロリコンだからね? 犯罪者予備軍だからね? というか性の対象として見てるってことよね? 気持ち悪いから近寄らないで」
「近寄る訳ないだろ糞ババア、歳考えろや」
「…は?」
…は? なに継人に暴言吐いてんの? やっぱり私がころ…あぁ〜、頭撫でられるのやばいぃ! 絶対継人美容師になれるよ! 継人俺の専属美容師な!