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ゆいこのトライアングルレッスン

ゆいこのトライアングルレッスンB〜俺のシンデレラ〜

作者: 佐藤そら
掲載日:2025/09/25

トライアングルレッスンウィーク!

毎日、投稿中。

 ホント、ついてない。

 よりによって、こんな日に残業!


「たくみに遅くなるって連絡しなきゃ……」


 すると、たくみからタイミング良く電話がかかって来た。


「もしもし、たくみ?」


「ゆいこ、ごめん! 会社の付き合いで飲みに行くことになった!」


「へっ? あ、そうなんだ」


「埋め合わせは必ずする!」


「う、うん。大丈夫。わたしも残業になりそうだし、ちょうどよかったかも……」


「ホントごめんな! 誕生日おめでとう!」


「ありがとう」


 電話を切ると、わたしは大きなため息をつき、仕事を続けた。




 仕事を終え、わたしは夜の公園で、ブランコに腰かけた。


「ハッピーバースデー、わたし……」


 子供の頃は、ひろしとたくみが、いつも誕生日を祝ってくれた。

 けれど、大人になると、いろいろなことが変わってしまう。

 仕事とわたし、どっちが大事なの?なんてね……。


 ふと、暗闇を誰かがこちらに向かって走って来ているのが分かった。


「まさか、たくみ……?」


「ゆいこ!」


「ひ、ひろし!?」


 息を切らした、ひろしがわたしの前に現れた。


「どうしたの!? 今日って、出張だったんじゃ?」


「新幹線、飛ばしてきた」


「えぇ!? なんで!」


「だって、今日はゆいこの誕生日だろ?」


「そうだけど……」


「よかった、まだ今日だ」


 ひろしは腕時計に目をやり、時間を確認すると、わたしの顔を見て微笑んだ。


「ゆいこ、誕生日おめでとう」


「ありがとう」


「ゆいこの顔見たら、疲れも吹っ飛んだよ」


「ねぇ、どうして、わたしがここにいるって分かったの?」


「何年一緒にいると思ってんだ? ゆいこが行きそうなところくらい分かるよ」


「さすがは、ひろしね」


「あれ? たくみは?」


「飲み会? ま、仕事みたいだけど……」


「なら、今夜は俺がゆいこを独り占めだな」


「えっ……!?」


「これ、プレゼント。この靴、店頭のウインドウに飾られてたんだ。ゆいこに似合うと思って」


「わー! 素敵! ありがとう!」


「ゆいこは、俺にとってガラス越しなんだよな」


「ガラス越し?」


「いつもそこにいるのに、手を伸ばしても届かない。そんな存在……」


「え……そんなわけ……!」


「なら、俺のシンデレラになってくれるか?」


「へっ……」


「たくみにナメられたもんだよな。言っとくけど、俺、そんなお人好しじゃないから……」


 ひろしはひざまずき、わたしの足に靴を履かせた。


「わ、ピッタリ!」


「俺は、ゆいこに悲しい思いはさせない。新しい靴で、歩き出さないか?」


「ひろし……」


 わたしは、12時の鐘が鳴っても、魔法が解けないことを願ってしまった。

大人の3人はいかがでしたか?


明日は、ドキドキはディナーのあとで!

三角関係のバトル?をお楽しみに。

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― 新着の感想 ―
誕生日当日中に会えるように新幹線飛ばして帰ってくる、連絡を取ってないのに居場所を突き止める、極めつけには、サイズピッタリの靴を履かせてくれる。 ここまでされたら、もうひろしのシンデレラになるしかないで…
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