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9/10

始まり

この光景は二度目だ、サングラスをしている金髪美少女が現れた、やはりそのスラっとした姿はたじろぐ。今回違うのは側の道路にバンが停めてある。

「分かっているな、目隠ししろ」

とアイマスクを渡してきた。ジョゼフはバンのドアを開けた。

「あの」

僕の発言にノアの眉が上がりサングラスから現れたそのブルーアイズにこれ以上喋ってはいけない気がした。僕は大人しくバンに乗り、アイマスクを付けた、車内には洋楽が流れている、リズム良く体が弾むメロディーだ

「この曲聞いたことあるかも」

「おれは知らないな」

僕の発言にノアが乗ってきた、喋っても良いんだと安心感が出た。ただ両手を縛られ完全に誘拐だが、ジョゼフが運転しながら小首をこちらに傾げた

「たしかアットノームって言う今流行りの歌手です」

「そうそう、幼馴染が聞いてて僕も聞かせてもらったんだ」

「おさささ?」

「あーっと、英語分からないや」

僕らの会話にジョゼフが笑った

「幼馴染ですね、分かりますよchildhood friendですね」

「oh、おささってそれか」

「ところでなんでそんなに日本語上手いの?」

「nobuto様にお会いする為に三年間修行しました」

「今までにないほどの勉強量だった」

おそらく二人は苦い顔しているであろう苦々しい発言だった、僕でさえここまで勉強しようと思ったら血反吐が出るであろう、彼らの努力には完敗だ

「ところで修行で思い出したけど僕は何をするの?」

「その剣技に見込んで実際に活躍できるようにレクチャします」

「あい?僕の剣は実際に活躍できるものではないよ?見た事無いから分からないかもしれないけど」

「それもこれから見せてもらう」

横暴だなあなど思い背もたれに深く腰掛けた、僕は幼い頃から修行したからといって決して表で活躍する程の腕前では無い

「ところで英語はどこまで出来るんだ」

その言葉にハッとした

「そうだよ!僕英語出来ないよ!」

「それも必要か」

「スピードラーニングするって言わないよね?」

「スピード、何だって?」

「なんでもないです」

「読み書きは出来なくて良い、聞き取れる様になれ」

「命令、ですか」

「お願いしようか?お兄ちゃん」

それはそれで気分が良くない、男兄弟とはこういうものかと何だか不思議な気持ちになった、もしかしたら今流れているアットノームの歌も聞き取れる様になるのかと感慨深くもなる

「ここから始まるのだな」

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