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第1話
あれは高校生の頃だった
下校中に下を向いて歩いていたせいか、目の前に突然少女が現れたかに見えた。外国の人なのか金色の白に近い髪をして、背丈は自分と同じくらい高く、透き通る様な白い肌だった。
「are nobutogihara you?」
やっぱり外国人だ!と確信し、名前を呼ばれたと思い焦りつつ
「yes!」
と答えると、後ろから羽交締めにされた。姿は見えないが皺くちゃの細い手の甲が見える、少女はサングラスを外しこちらを見据えた。エメラルドグリーンの綺麗な瞳をしていた。
「おれはアンタの弟だ」
先程までのか細い可憐な声と違い、野太い低音の声で告げられた。そして鞄から取り出した布を口元に持ってきた
クロロホルムだ!
その瞬間息を止める間も無く意識を失った