小説家になろう!
空を飛ぶドラゴン! 地を駆ける六本足の馬!
幾多の幻想がこの白い世界で生まれてきた。
どんなダメ人間でも変われると!
どんなクソ人間でも救う神がいると!
そんな幻想が、は、を...に憧れた、作りたかった、幻想のままだった
ここにはある。
だが、俺にはない。
現実。ただ現実、逃避しても否定しても嫌だと慟哭しても。
自分が嫌いな人間が、主人公を描けるだろうか?
悪人が嫌いな半端者に、善人が描けるだろうか?
考えてみてくれ、不幸を比べてみてくれ。
自分が、本当に突然、目が覚めて異世界にいて「主人公」たりえたか?
自分が、除け者にされて、不幸を味わったとして。
もしもそれが我々が今まで知り得なかった“不幸”で恨みをもったとして
そう易々と殺せるかい
目の前の怪物に生きてきた過去がないとでも?
ゲームのように作り込まれた設定だと? “彼”はゲームの中にいる
突然“主人公”になって、表面上は楽しそうにして、その実。
自らを纏う称賛に押し潰されそうにならないか?
我々は、世界を作れる。容易く、無秩序に、端的に、排他的に。
グラムとキロがなくて、トンがある世界、
綿密な化学があるように見せかけて、忘れられた損傷の事実。
憎み合っていた者も容易に親友に出来る。
世界だ、違和感無く全てを作れはしない。
私は
過ちを嫌う。
駄作を、自らの肯定をも否定する。
如何にむちつじょでも、どんなにぼろぼろのでも。
おれがつくったせかいなんだと、本当は胸を張って描きたい。
我は出来るだろうか? 僕は信じ切れるだろうか?
“彼”を半ば生贄となる彼に、わたしは冷徹であれるだろうか。
今もう一度問いたい、この駄作を、この傑作を。
読んだうえで、もう一度。
君は小説家になりますか?
僕は小説家になろう と思う。
後語り。最近外に出れてなくてちょっと鬱になってるのかもしれない
でもこんな所まで目を通してくれた貴方ならきっと優しさが
あるはず。だから....もしよかったらもしもの話なのだけれど
もし、僕がなろう系な、いや本当に駄作な小説を書いた時に
暖かい目で見るんじゃなくて理路整然とした訂正をして.......
と、ちょっと愚考しますのでっ、よろしくおがいしました!