10月7日
10月7日 小雨
この日記を始めてから今日で一週間。
人の目があると仮定して書いた日記は、これまでのとまるっきり変わってしまった。箇条書きではなくなったし、量も増えた。質の方はわからない。
日記を書くことが楽しくなり、毎日ネタを探している自分がいる。うっかり舞い上がり他人に見せない様に気をつけよう。
それはそうと、この一週間で気付いたのだが、昔の人達はどうやって日記を見せていたのだろう? 職場や学校に持っていくのだろうか? それとも喫茶店のような場所で見せ合うのだろうか? さっぱり見当がつかない。
そもそも他人に見せると言う所からしてわからない。
日記の内容なんて人に言えない事がほとんどだと思うのだが。少なくとも私はそうだ。
見られても良いように、当たり障りのない事ばかり書いていたのだろうか? それとも、大袈裟にしたり嘘を書き連ねたりしたのだろうか?
私自身、そうやって日記を書くのを想像してみると、なんだか小説家の気分になってくる。
日記と自作小説、どちらの方が見られて恥ずかしいだろう?
実は大昔の人々は小説の事を日記と呼んでいた、というのはどうだろう? 1000年前と今とでは言葉の意味が変わっていてもおかしくはない。
小説まではいかなくても、今で言うところの同人誌みたいな意味合いだったのかもしれない。