序章4
風邪引いた
2月、いつもの様に学校から帰ってる最中だった
でも今日はいつもと違った、軍人を初め色んな大人達があちこちで走っているそれも大慌てな感じだ
アルフ「?……凄く騒がしい……皆どうしたんだろう?」
疑問を抱きながら僕は家に着いた、家にはお父さんの部下の一人のケリーさんがボロボロの状態でいた。
アルフ「ただいま、?……ケリーさん?どうしたの?そんなにボロボロで……それにお母さんもどうしたの?」
ケリー「アルフ君……すまない、アルフ君……!」
アルフ「ケリー……さん?どうして泣いているんですか?」
タニア「アルフ……よく聞きなさい、お父さんがね……死んでしまったの……」
お父さんが死んだ、一瞬分からなかったがすぐに理解出来た……お父さんが死んだんだ……きっと病気か事故で死んだんだ……そう思っていた
ケリー「3日前、私達第8中隊はいつもの様にナルスの町で復興作業の指揮と警備をしていました……ですがナルスに突然大隊規模の王国兵が大挙してきて……戦闘になりました」
戦闘?事故や病気ではない?お父さんが死んだ事より理解出来ない
ケリー「突然の戦闘に多くの仲間が死に残った仲間達も防戦で手一杯でした、そして隊長が私達をナルスから脱出をするよう指示し……私達がナルスを脱出出来る時間を稼ぐ為に一人で敵陣に斬り込んで……それで……」
アルフ「斬り込んで死んだの?お父さんならきっと生きてるよ!だってお父さん強いんでしょ?きっと、きっと生きてるよ!」
ケリー「う………うぅ……隊長は……隊長は討ち取られました……逃げ遅れた私を庇って矢を受けてしまい……その傷で体が上手く動かせず……私が馬に乗った時振り向いたら……すまない……すまないアルフ君……!」
ケリーさんが泣き崩れた、それを聞いてたお母さんと姉ちゃんも泣いている
アルフ「兄ちゃんは……?兄ちゃんはどうなったの?」
ケリー「分からないんだ……だがナルスと同じく復興中の町に王国兵が攻めてきたという情報が……」
兄ちゃんは死んだのか分からない、僕は生きてると信じる一方で死んでいても可笑しくないと心に言い聞かせた、そうしないと僕も泣きそうになるからだ
でも一つ、どうしても分からない事がある
アルフ「ケリーさん……どうして、どうして王国軍は攻めてきたの?」
ケリー「それが分からないんだ……王国から何の返答も発表も無いんだ……」
王国軍の突然の奇襲、お父さんの死、兄ちゃんの行方
今日この日、僕の日常は壊れた
喉痛いし鼻水も止まらない