Case FileNo.4 男
アテナァァァァァァ……
はぁ、はぁ、あれ?俺生きてるのか?
目を覚ました俺は今いる場所は見知らぬ部屋だった……
窓があり、そこの壁側に今俺がいるベッドがありベッドには机があり、そこの上には俺の制服、生徒手帳、財布など俺がいつも身につけているものが置かれていた。今俺はジャージ姿になっていた。
反対側には扉がある。
それにしてもここはどこだ?アテナは、アテナは無事なのか?
ふとなにか違和感を感じ、生徒手帳を手に取る、生徒手帳には
『3-A 月神流一』
と書かれていた。
思考回路が一瞬ショートした。
陽菜に告白したのが夢ではなく、アテナと出会ったのが夢?
どっちが現実で夢なのか分からなくなった。
とにかくここから出ようと思いベッドから立ち上がると
ガチャとドアが開き男が入ってきた。
「ああ、起きていたのか、流一。」
なぜこいつは俺の名前を知っているんだ。
「お前は誰だ。なぜ俺を知っている? 陽菜は、俺の近くにいたはずの女の子はどこだ? どこにやった? まずここはどこなんだ……言え!!」
今俺が聞きたかったことをすべて口に出した。
「あぁ、うるせえなぁ、俺は聖徳太子じゃあないんだぞ?」
聖徳太子ッとはなんなんだ?
何なんだこいつは……
そう考えていると背筋が凍った……
あいつが笑ったのだ……
少し笑っただけでこの威圧……
こいつ何者だ……┨
「俺の名前は月神煉。 なぜ、お前を知ってるかって? それはなぁ……俺はお前と陽菜の父親だからだ。まぁ、お前と陽菜は腹違いの姉弟だがな」
俺と陽菜が姉弟で、この男が父親だって!?
「陽菜は隣の部屋でお前らの母親と話している。」
「そしてここはお前らがいた時代の20年後の聖徒グロースだ。」
20年後の聖徒グロース!? とりあえず陽菜に会いたい。
「驚くこともないか…陽菜に会いたいと思ってるようだが、まだだめだ。 お前の傷は癒えてない、 寝ていろ」
確かにまだ体に痛みが走る。
それでも俺は陽菜に会いに行こうとした。
「寝てろ……」
俺を睨み、部屋から出て言った。
睨まれただけで俺の体が動かなかった。
この男は本当に何者なのだろうか。
そう考えていると眠気が俺に襲ってきた。
とりあえず俺はもうひと眠りすることにした……
さぁさぁいかがだったでしょうか?
まさか流一と陽菜が姉弟だったとは……
次回もお楽しみください!
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ではまたあいましょう!