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俺が月を盗んだ理由  作者: 文月稜華
第1章英雄への道のり…
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Case FileNo.3 怪物

「あはは! しょうがないなぁ! 寝坊助さんの流一くんにはもう1度自己紹介してしんぜよ!!」


 まて! 俺が寝坊助さん!? 俺は1回も遅刻した事……あ、あるわ…………(´>ω∂`)テヘペロ


 誰しも1回ぐらい遅刻したことあるよな?な?

 そんなことを考えてると少女が自己紹介を始めた。


「私の名前はアテナ・ハーミットだよ! 流一と同じ13歳だよ!」


 ハーミット?どこかで聞いたことある……確かこの国の貴族の名前は……ああハミリア家だ。全く違うわ、うん。


「まぁ自己紹介も終わったし、遊ぼ! 流一!」


「な、なぁ、なんで俺とどこで──」


 どこで知り合ったんだ?そう聞こうとすると大森の大樹の方向から龍のような怪物(モンスター)が現れた……

 怪物は俺たちよりも遥かに大きくて、とにかくでかかった……今の俺の脳裏にある記憶が蘇った……いや、今はそんなことを思い出してる時じゃない、に、逃げないと……早く逃げないと、()()()()()()()()()()()()()()

 アテナの方に振り返ると彼女は今にも泣きそうになっていた。


「とにかく、逃げよう!」


 俺はアテナの手を握り街の方へと走り出そうとした……のだが走り出した先にはもう昆虫型の怪物がいた。


 嘘だろ? 逃げられない? このままじゃ殺されてしまう……


 すると突然、昆虫型の怪物が倒れた。


 怪物の背中には無数の矢が刺さっていて、怪物がいた背後には街の兵団達がいた……


 その時俺は昆虫型の怪物ばかり気にしていて龍型の怪物が攻撃に入っていることに気が付かなかった……


「きゃぁぁぁぁ!」


 アテナを攻撃したあと次は俺を攻撃しようとしているらしく、怪物は左の前足を振りかぶっている。


 もうだめだ、俺は死んでしまう。


 恐怖のあまり俺は目を瞑った…………だが一向に体に痛みが走らない、目を開けると一人の男が剣1本で龍の前足を止めていた。


「早く逃げろ!」


 その言葉を聞くと俺はさっき攻撃を受け、倒れていたアテナを担ぎ街の方へと走った。



 



 ────────────────────────


 俺は体力の限界を感じ街の一歩手前の草原で1度休憩をとることにした。


 服は破け、アテナは胸のあたりからへその上あたりまで傷を負っている。


 俺はある異変に気がついた。


 胸から流れる血の一部が黒く染まっているのだ。


 まさか毒だろうか? 俺は直感的に吸い出さないとと思った。


 冷静であれば女子の体に吸い付くのは恥じらいがあった……だが今はそんなことを考えてる暇はない。


 俺は必死に毒と思われるものを吸い上げる……鉄の味、その中に微かに混じる異質なものの味。


 それを吐き出す。


 何度か繰り返していると


「あり、がと……」


 アテナがそう呟き、微笑んだ……


 その直後、頭に激しい痛みを感じ、目が回る。

 まさか毒が回ってきまのか? 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ、まだ死にたくない、こんなところで死んでたまるか。


 それでも体に力が入らずアテナの横に倒れ込んだ。


「流一……」


 アテナが俺の名前を呼んだ


 俺もアテナの名前を呼ぼうとするが声が出ない


 アテナ、アテナ、君を死なせたくない、死なせない!

 こんなところで死んでたまるか。


 アテナ……アテナ……アテナァァァァァァ



 ぷつん……頭の中で何かが切れたような音がし、そこで俺の意識は失った……

さぁさぁいかがだったでしょうか?


遂に少女の名前が分かりましたね!


怪物の攻撃を受けた少女・アテナは生きているのか!流一はどうなったのか!


作者的にはこの回は好きですねぇ!


では次回もお楽しみください!


面白かったらブクマお願いします!m(_ _)m


誤字、脱字があれば指摘もお願いします!m(_ _)m


それではまたあいましょう!

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