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ある夏の夢

作者: 不思議なサイコパス

短い文なので

楽しんでいってください。


最近、僕の夢の中に小さな女の子が現れる。

その子はいつも

蛍の舞っている丘の上で白いワンピースに素足で月に手を伸ばしている。

その子は

何かを言っているようだったが何も聞こえない。

いくら耳を澄ましても全然聞こえない。

辺りが暗くなり月の光が増す。

僕もその丘を登りだす。

滑らかな芝生の丘をその子を目指して登る。

月の光に負けじと光る蛍が触れれるほどの近くにいる。

その子のいる頂上に立ってその子に触ろうとすると……

目がさめる。


長いようで短い。

意味がありそうでない。

この夢は小学生の僕には不安であった。


毎日毎日、触れる一歩手前で目が覚める。

これは何かの暗示なのか?と思いつつ毎日繰り返した。


満月のある日、いつものように丘を登る。

僕は話しかけることにした。

「きみは一体誰なの?」

「なんで僕の夢にいるの?」

前を向き彼女はニコリと笑い

「やっと話しかけてくれた」と答えた。

その瞬間、芝生の草が宙に舞う。

「それじゃ、僕の質問の答えじゃないよ」

と言うが

彼女はニコニコして

「私はあなたの◯◯よ」

と言って僕から離れて行く。

もう今の目の前にいるその子に会えない気がして

「待って!」とその子の手を掴む。

しかし彼女は

「また、会えるから」

と言って腕を解いた。

僕はしばらくしてあの子がいなくなったことを理解すると

「ゔぇー!ゔぇーん!」

と声にならない声で大泣きした。


それから1ヶ月親が寝てからこっそり抜け出し、芝生の丘があるところで月を眺めていると1人の女の子がやってきて月に手を伸ばす。

僕は、慌てて丘を登る。

丘がすごく高く感じて僕の足が僕の足でないように感じた。

登り切ると彼女がこちらに気づき振り向く。

「あなたは誰?」

と彼女が切り出す。

どうやら、夢のあの子ではないらしい。

でも、外見はそっくりだ。

だから、僕は思った…

きみが知らなくても僕はきみを知っている…


きみは僕の◯◯だ!


これはある夏の日の夢の話……

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