前半
「ねぇ、もしあなたが・・・・・」
あたし雁屋禰穏
あの日までは普通の少女だった、そうあの日までは。
「あ〜ぁ、かったるい」
「ねー、学校なんかやだぁぁぁぁ」
「さぼりてぇ」
なんて気ままなことをいっていた。そんなときに出会ったの、あの呪い館に。
「ねぇ、あのお店前からあったけ?」
亜離吾がいった。
確かにそこには見慣れない店があった。
「へぇ!結構いい感じの店じゃない!」
何か分からないけど、そのお店に入ってみたいという感情があった。
ほかの皆もそうだった様で、
「あそこはいってみない?」
と、口々にいい出した。
カチャリ、ドアを開けると桜の花びらの模様が描かれている壁が見えた。
「こんにちは、何をお求めですか?」
感じのいい25歳ぐらいの男の人が出てきた。
「あの…ここは何をうっているお店なんですか?」
恐る恐る聞いてみた。
男の人は顔色一つ変えずに
「あぁ、あなたの望む物ですよ」
「でもこのお店・・何も無いですよ」
「いいんですよ。あなたがほしいものはすぐにお取り寄せできますから」
あたしは、意味がよくわかんなかったけど、壁全体が桜柄で、圧迫されている気がして、気持ち悪くてなにがなんだかそこからはわからない。
でも微かに ソメイヨシノは・・・と聞こえたような。
それから5年の日々がたった。
私は今年高1になる。でも私は最近世の中が嫌になってきた。
なぜならかわいいからってひいきされたり、頭いいからって尊敬されたり、私特にかわいいわけじゃないし、頭いいわけじゃない
何のために生きてるのかわかんない。働いても、勉強しても結局死んで終わっちゃうじゃない。親もうるさいし…
そんなとき目の前に呪い館が現れた。
「あれ?新しく出来たのかな?」
そんなことを考えながらお店に入ってみた。
でもあの時もっと深く考えれば良かったんだ。短時間でお店が出来るわけがないってことを
「いらっしゃいませ」
そこには5年前と変わらない顔で男の人が立っていた。
「こんにちは」
挨拶をしてから気がついた。!この店何も売ってなかったはずなのに色んな物がある!
「お店・・中に商品入れたんですね」
私が言ったら、
「え?ここにある商品は出来た当時からおいてありましたけど」
「でも5年前来たときには何もおいてなかったですよ?」
「ああ、それはあなたに必要なものがなかったからでしょう」
?????
「まぁなにかいいものがあるかもしれませんから見てってください」
よんでくれてありがとうございます
頑張って後半かくんでよろしくおねがいします!