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ひとつぶの星(4)

中根が監督を務める小野崎シャークスは練習方針は一言で片付けられる。

それは「基礎徹底」である。

小学生はまだ野球を始めたばっかの子が多い。レベルの高いことを教えるよりは後々につながる練習をしようということである。

大輔もその練習を行っていた為、1年も経つとかなりプレーのひとつひとつに確実性が増していった。

そして、低学年チームのレギュラーの座を掴んだ。

今日の試合では3打数2安打2盗塁でチームの勝利の立役者となった。

それでも、大輔は自分自身に納得していなかった。ヒットは出ているとはいえ2安打ともボテボテの内野安打でラッキーと言ってもおかしくない内容だった。

どうやったらもっと打てるのか―――

ついに中根監督に悩みを打ち明けた。

中根監督は優しい顔で、

「それだったらもっと練習しなさい。それでも打てなかったらもっともっと練習しなさい。その努力がいつか実を結ぶはずだ。」

「そっか…」大輔は納得した表情だが中根監督は続けた。

「大輔、お前の中で一番強いと思う部分はなんだ?足だろう?」

大輔はうなずく。

「お前はウチの4番の勇みたいに長打を狙う必要はないんだ。お前の武器は足なんだから塁に出ることだけを考えなさい。形はいい。派手にやらなくていい。泥臭く精一杯やりなさい。」

大輔は監督が自分をそう見ていてくれていたことが嬉しかった。

大輔の心の中のモヤモヤがなくなり、自分の目指す姿が固まってキラキラとした表情になっていた。

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