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ひとつぶの星(1)
2003年9月――
テレビの前に一人の少年がかぶりつくようにして画面を見つめている。
2003年。この年快進撃を続けた阪神タイガース。
そして……
「――赤星打ったァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーサヨナラーーーーーーー阪神これでマジック1!!!!!!!!!!」
「やったぁ!」少年がはしゃぐ。彼は5歳でありながらも立派な一人の阪神ファンである。
少年の名は星見大輔という。
彼は同じ「星」を名字にもつ阪神タイガースの赤星憲広選手に憧れていた。
単にかっこよかっただけでない。周りと比べて小柄だった大輔は小柄ながらもチームの主力として活躍しているところを観て憧れたのだろう。
(おれもいつかああなりたい!)
阪神が18年ぶりの優勝を果たしたこの日、大輔の目はいつもに増して輝いていた。




