第四話 キャラクターメイキング
本日2話目です
ゆさゆさ
何かが僕を揺らす。
「お兄ちゃん起きて、・・・起きて。・・・起きなさい!」
突然下腹部に何かに叩かれたような衝撃が走る。
「ぐふっ」
僕は何が起きたのかわからず急いで起き上がる。
そして周りを見渡し何があったのか理解しようとすると、目の前に妹の奏が立っていた。
「おはようお兄ちゃん。朝だよ」
そう言われ僕は何かおかしいと周りを見渡す。
この妹は、いつもは自分から起きることをしないからである。
そして僕は何がおかしいのか理解する。
まだ外が暗いのだ。
そのことを理解するとすぐに時計を見る。
午前5時
「お前は、こんな早い時間に何か用か?」
そういいながら僕は奏の頭を軽くたたく。
「うー、今日からALOの正式サービスだから早く起こしてあげようと思っただけだよ」
「そんなことお前に言われなくとも知っている。それに開始時間は正午からだろうが」
「知らないの?今日の朝からキャラメイクはできるんだよ」
「へー、そうなんだ。それでキャラメイクの開始時間は何時からだ?」
「えっ、えーっと、午前七時から」
「だったらなんでこんな時間に起こしに来た?」
「まちどうしくてあまり寝られなくて、早くに起きちゃった」
「はー、それで僕になにをしてほしいんだ?」
「えっとねー、まず朝食をつくって」
「了解、了解」
そして僕はキッチンに向かい朝食を作る。
あまり寝れなかった奏のために栄養価の多い朝食にすることにしよう。
午前六時五十五分
奏はまだかまだかという顔をしている。
「お前は少しは落ち着けないのか?」
「だって、あと五分なんだよ。お兄ちゃんはなんでそんなに落ち着いていられるの?」
「お前みたいなバカじゃないからな」
「バカじゃないよ。ほらあと二分。早く早く」
「お茶でも飲んで待ってろ」
「はーい」
午前七時
「ほら、お兄ちゃん七時になったよ」
「そうだな」
「早くキャラメイクしなくちゃ」
そういい奏は自分の部屋に走っていく。
「僕もキャラメイクしようかな」
僕も自分の部屋に向かい歩いていく。
「よし。じゃあ始めよう」
そういい僕はHIFの電源を入れる。
「スタート」
[脳波を確認]
[脳波を七瀬悠理様と断定]
[七瀬悠理様でよろしいでしょうか
Yes No]
Yes
[それではALOキャラクターメイキングに入ります]
[それではまずアバター名を入力してください。重複したアバター名はお使いになれません]
「えーと、じゃあ、ユウリっと」
[そのアバター名は重複しています]
「えっ、まじかよ。それじゃ、ユーリっと」
[そのアバター名は重複していません。そのアバター名でよろしいですか
Yes No]
Yes
[それでは種族を選んでください
人間 獣人 エルフ ドワーフ 竜人 ランダム]
「ランダムっと」
[ランダムでよろしいでしょうか
Yes No]
Yes
[それでは種族をランダムで決定します。あなたの種族は狐獣人になりました]
[次に容姿を決定します。現実の身長、体重などあまり差がありますとゲームプレイに支障をきたします。よく考慮して決定してください
自分で作る 現実の体で]
「じゃあ現実の体で」
[了解しました。ゲームをしやすいように身体補正をかけますがよろしいでしょうか
Yes No]
Yes
[髪の色を選んでください]
「狐獣人だから金色で」
[わかりました。それでは職業を決定してください
戦士 魔法使い 僧侶 盗賊
基本はこの4種となっております。今回選ばなかった職業についてはゲーム内で転職することはできます。また職業はこの4種だけではありません。ある特定の条件を満たすと他の職業や上位の職業に転職することができます。
それではこの4種から選んでください]
「うーん、種族は狐獣人だから魔法系かな?じゃあ魔法使いで」
[魔法使いでよろしいでしょうか
Yes No]
Yes
[それでは10個のスキルを選んでください。ここで選ばれなかったスキルはゲーム中で手に入れることができます。それでは選んでください]
「魔法を使うから杖と魔力が切れたと器用に銃、相手が近くに来たよう剣、ソロでするつもりだから索敵、隠密。魔法用に魔力強化、魔法才能、魔力回復。あと魔法は狐だから火と風かな。残りの属性はあとでとろうかな。
じゃあこれで決定っと」
[このスキルでよろしいでしょうか
剣
銃
杖
索敵
隠密
魔力強化
魔法才能
魔力回復
下級火魔法
下級風魔法
Yes No]
Yes
[これでキャラクターメイキングは終わりです。それではサービス開始時間までお待ちください]
「おわったな。じゃあ“アウト”」
本当にすみませんでした。
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つ、次こそは