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第十話 ナナナさん、再び

少し長くなったので、途中までです。


ログインしました。

現在時刻は午前0時20分

夜の鍛錬の後に風呂に入いってすぐにログインしました。

奏は日付が変わるとすぐにログインしていたようだ。

せっかく町に戻ってきているのだからドロップ品を売りに行こう。

ナナナさんは今いるかな。

まずはフレンドチャットで確認を取ろうかな。


「チャットオープン、ナナナ」


数秒するとナナナさんの声が聞こえてきた。


「はーい、ユーリくん、どうしたの」


「はい、ドロップ品を売りたくて連絡したんですけど、今から会えます?」


「いいよ、いいよ。前と一緒のとこにいるからいまから来て頂戴」


「わかりました。それでは」


そういいフレンドチャットを切る。

前にナナナさんと出会った場所へと向かう。

その途中であることに気付いた。

コンはどこにいった?

あれ?と考えているうちにナナナさんの露店にたどり着いた。


「今晩は、ナナナさん。来ましたよ」


「はーい、いらっしゃい。それでどれぐらい持ってきたの?」


「それがまだ自分で数えていないのでどれくらいかわからないです」


「そうなの?じゃあ売ろうと思っているやつ全部出してみ?」


「それでは。・・・・・・えーと妖孤の皮が20枚、黒狼の皮23枚、角兎の皮18枚と妖孤の肉が21個、黒狼の肉22個、角兎の肉18個。

あと妖孤の尻尾4個、黒狼の牙5個、角兎の角4個。ですね」


「売値は前と同じだから、全部で7400Cだよ」


前よりすくないなーという感想が頭の中に浮かんだ。


「ありがとうございます。それとテイムしたモンスターってどうやって出すんですか?

ログアウトしてからどこにもいないんですけど」


「えぇ!?ユーリくんってテイムモンスター持ってるの?」


「そうですけど」


「そ、そう。あぁ、どうやって召喚するかだったね。まずメニューを開いて、テイムモンスターっていう項目があるから、それを開くとテイムしているモンスターの項目が出てくるから、召喚したいモンスターを選択して召喚するっていう項目を選べばいいよ」


ナナナさんの言う通りに操作した結果僕の横にコンが現れた。


「こん♪」


ポンッという音を立ててコンが現れた後にナナナさんに礼を言おうと彼女の方を見る。

そこには、恍惚に満ち溢れた顔をしたナナナさんがいた。

狐のコンの可愛らしさに我を忘れているらしい。

そう思考している間にナナナさんによってコンが抱きかかえられている。


「ねぇ、ユーリくん、この子撫でていい?」


そうこちらに質問してくるが、抱きかかえられた瞬間からすでに撫でまわされているコン。

コンの方を見ると気持ちいいのかいつもより緩い顔をしている。


「ナナナさん、質問する前から撫でていますよね。まあ、コンが喜んでいるようなのでもっと撫でてやって下さい」


「う、うん。わかった」


そういい、ナナナさんはコンを撫でるのを再開する。

僕はその時ナナナさんでもこんな顔をするんだな、と思った。

それはこの人が初めて合った時からずっと凛々しい顔をしていたからである。

それから数分の間、ナナナさんはずっとコンを撫でていた。











ナナナさんはコンを撫でる手を止めこちらを向いた。

その顔は少し満足げになっている。


「それはそうと、ユーリくん今どれくらいのレベルある?さすがにスキルレベル聞くのは申し訳ないから、職業レベルだけでも教えてくれると良いんだけど」


すこし申し訳なさそうな顔をしてこちらに聞いてくる。


「べつにいいですよ。えーとですね、ちょっと今から確認します」


そういい、メニューを操作してステータス画面を開く。

そこには、昨日とはまったく違うステータスが表示されていた。



------------------------------


ステータス


ネーム:ユーリ・女


職業:魔法使いLv17↑


スキル:剣Lv15↑


    杖Lv14↑


    索敵Lv17↑


    隠密Lv15↑


    魔力強化Lv15↑


    魔法才能Lv15↑


    魔力回復Lv16↑


    調教Lv5↑


    下級火魔法Lv14↑


    下級風魔法Lv13↑


控え: 銃Lv7


    下級土魔法Lv4↑


    下級水魔法Lv5↑


    下級光魔法Lv3↑


    下級闇魔法Lv3↑


    下級回復魔法Lv2↑


    下級補助魔法Lv2↑


SP:2


称号:孤児奮闘new

   一騎当殲new

------------------------------



なぜか知らない間にずいぶんとレベルが上がっている。

それに称号という項目が新しく追加されている。

そう思っていたのだが、昨日のログアウト前、ただひたすらに町に向かっていたなぁ、と思いだした。

あのときにたくさんのモンスターを倒したのだろう。


「ユーリくん、大丈夫?どうかしたの?」


ナナナさんが心配した顔でこちらを覗きこんできた。


「すみません、しらない間にレベルが上がっていたのに驚いただけですよ」


「そう。驚くほどにレベルが上がったなんて、どれぐらい上がっていたの?」


その言葉を聞き、全部でどれくらい上がったか考える。


「職業だけでも6上がってレベル17、スキルだと全部でちょうど50上がってますね」


ナナナさんが今の言葉を聞いて、心底驚いたという顔をしている。


「それは誰でも驚くよ。っていうかレベルが上がったらこう、『ポーン』って音が鳴るから解るよね、普通。

それを忘れるぐらいにモンスターと戦っていたのかい?

それに、スキル10個しかないのによく50も上がったね。平均で大体5づつぐらいかな」


「いえ、今はスキルが控えにあるのを入れて17個ありますから。

それと、ステータスに称号って欄が出来ているんですけど」


「まだ始まって2日目だっていうのにもう17個も持っているの?凄いわね、それわ。

それと称号だったかしら?それはある特定の行動や、条件を満たした人が貰えるものよ。

それを手に入れると称号ごとにある補整が聞いたり、珍しいスキルが使えるようになったりするのよ。

それにしてもトッププレイヤーでも称号をもう持っている人なんてあまりいないって言うのに、どんな称号を手に入れたの?」


少し熱が入った声で聞いてくるナナナさん。

顔が近いので熱が伝わってくるようだ。

(ゲームだから、熱なんて伝わってこないけど)


「えっと、孤児奮闘って称号と、一騎当殲っていう称号です」


「聞いたことがないわね。それでも名前だけで、どういうものかわかりやすい称号で良かったわね。

孤児奮闘も一騎当殲もソロの時にしか使えなさそうな称号だから。

それでユーリくん、取得条件とか解りそう?解る範囲でいいんだけど」


ナナナさんに聞かれて、まず思い浮かべるのは昨日のログアウト前の事だ。

あれは急いでいたからどれだけ戦闘したかあんまり覚えていない。

それでもドロップアイテムが増えていたから相当な回数戦闘したということは解る。

そのことをナナナさんに伝えよう。


「昨日、ログアウト前に急いで町に向かっている時に何回か戦闘したんです。

その時は連続プレイ時間がぎりぎりだったので、急いでいたからあんまり覚えていないですけど。

それでも、町に向かう前には称号は、持っていなかったです。

すみません。こんなことしか解らないで」


「別にいいよ、そんなこと。そっか、っていうことは短時間でソロ戦闘を何回かするっていう感じかな。

それぐらいなら、他の誰かが取得してそうだけど」


ナナナさんは少し申し訳なさそうな顔をしていた。


「それはそうと、ユーリくん武器は何使っているの?

もしかしてまだ初期武器使ってないよね?

初期武器を使っているのなら、新しいの作ってあげようと思っているのだけれど」


「剣と銃と杖ですね。全部初期武器です」


ナナナさんは今日何回目か解らない驚いた顔をしている。


「ユーリくん、銃なんて武器使っているの!?あんな地雷武器なんてよく使っているわね!?

それに武器3つって使いすぎだよ!?

多い人でも2つだよ、普通。

それに剣に銃に杖って、全然関係なさすぎだよ。どうやって使っているのさ?」


「両手に1個づつ持ってその時その時に合わせて使ってますけど。

それがどうしたんですか?」


「いやいや普通、違う武器を同時に使う事ってしないんだけど。

それに二刀流ってスキルを取らないと使いにくいし、二刀流とるとスキル枠一つ分埋まるからもったないないってほとんどの人がとってないスキルなんだけど」


「そうなんですか。いい事聞きました。

二刀流持ってないので今から取得します」


そう言いステータス画面を開いて二刀流を取得する。

これを取得することで、どれくらい使いやすくなるのだろうと考える。

ナナナさんを見ると、なぜか口を少し開けて、唖然とした顔でこちらを見ている。


「ユーリくん、二刀流持ってなかったの?

それなのに両手に武器持って戦えてたの?

最初に合った時から君には驚かされてばっかりだよ。

それと二刀流は、控えに入れていると効果は発揮しないからね。ちゃんと使うのなら気をつけてね」


ナナナさんに注意してもらったのですぐに二刀流を下級風魔法と入れ替える。


「二刀流のこと教えてもらってありがとうございます。

それで、武器を作ってもらうって話ですが、最初にやってもらいたいことがあるんですけど、いいですか?」


「いけど何かな」


「銃弾を作ってもらいたいんです」


誤字脱字文章のおかしな点、今後こうしたらいい点等ありましたら、ご指摘くださると幸いです。

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