第一話 プロローグ
誤字脱字文章のおかしな点、今後こうしたらいい等ありましたら、ご指摘くださると幸いです。
僕は、夏休みの前日、なぜか友人達に拉致され、そのうちの一人の家に監禁、もとい夏休み前日に宿題の強制消化を手伝わされていた。
その相手は、幼馴染の隼人と四葉である。
「おーい、悠理。数学の答え見せてもらうぞ」
「あ、私は化学見せてね」
そして拉致されて強制的に宿題を奪われた僕はイスに結び付けられ動けない状態でいた。
「なー、何で僕はここにいるんだ?」
イスに結び付けられている僕は、自分を拉致した2人に尋ねる。
「なんでって、そんなの夏休みの宿題を見せてもらうためだろ?」
「そーよ、それ以外に何があるっていうの?」
「いやそれ以外っていっぱいあるだろ!っていうかまずこれほどけよ!」
「いやそれほどいたら、お前帰るだろ?」
「当たり前だろ!」
「だからこうやってイスに括り付けているんじゃない」
「だからじゃねーよ、家に帰ってする事があるんだよ!」
イスに括り付けられている僕は2人に怒鳴りつけた。
「帰ってする事って、奏ちゃんのお昼ご飯だろ」
「いや、まーそうだけど・・・」
「ちょっとぐらい遅れてもいいじゃないの」
「うーん・・・、まーちょっとぐらいなら」
「「そーこなくっちゃ」」
何かおかしい
イスから解放された僕はそう考えながら2人に尋ねる。
「それでどうしたんだ?」
「「何が?」」
「いや、毎年夏休みの最後になって泣きついてくるのに、今年はこんな早くに泣きついてくるなんてどうしたんだろうと思ってな」
「あー、そのことな。まー、簡単に言うとゲームするためなんだ」
「夏休みは、毎日1日中ゲームするつもりなのよ」
「はー、お前ら馬鹿か?」
ため息をつきながら尋ねる僕。
「いやーだって、新発売のゲームだぜ。それに、5作品目のVRMMOだぜ!」
「は?VRMMO?いやまて。あれって販売されてすぐに売り切れたっていうあれか?」
「うん、そうだよー」
「あぁ、俺たちはβテスターだったんだよ。俺たちだけじゃなく奏ちゃんもだぞ」
だからか。いつもと比べて最近寝不足気味だったのは。
「あれって倍率がすごかったんじゃなかった?」
「あぁ、そうだが俺たちは全員あたったんだよ」
「すごいな」
「そうだろう、そうだろう」
「悠理、もう帰っていいわよ」
「は?」
「いやー、もう宿題は見せてもらってるしいる意味ないよ」
「ひきとめたのお前らだろ!」
「うん、だからどうしたの」
こいつらは、ほんとどうしようか
「はー、わかった。帰る」
「うん。あ、そうだこれ、今日のお礼だから」
そう言って、四葉は紙袋を取り出した。中に入っていたのは、先ほど話題に上がったVRMMOのアナザーライフオンライン[ANOTHER LIFE Online]と専用の機材であるVRギアである。
アナザーライフオンライン[ANOTHER LIFE Online]
通称【ALO】。プレイヤーは、スキルを装備し、その人だけの唯一の生き方、新たな人生、を謳い文句にβ版より話題を集めているVRMMORPGらしい。
VRMMORPGとしては、5作品目として発売されたものだが、今までのVRMMORPGを寄せ付けない圧倒的な完成度らしい。
スキルは人それぞれ。派生のスキルなどが無数にあり、β版から新たに追加されたスキルも存在するらしい。
そして、数種類存在する種属と職業を選べるらしい。 ――とCMでいっていた。
「お、おいこれって、もう売り切れたっていう、あれか?こんなのもらえないぞ」
「気にするな。それは懸賞で当たったやつだから。私たちは、βテスターだからもらってるのよ。それ脳波の検知で時間がかかるから、早く帰って奏ちゃんに聞きなさい」
「う、うん」
僕は幼馴染たちにそう言われて紙袋を受け取り家に帰るのだった。
初めての作品です。週1で更新できたらいいなと思います。
これからもよろしくお願いします。