床下にGOGO!!
教室に着いた僕は、また、鶴を折っていた。
「むっくんは、本当に鶴を折るのが好きなんだね~。」
「別に好きなわけじゃないんだけどね。ただ、少し必要なだけだよ。」
「ふ~ん。」
会長は少し不思議そうな顔をした。
「まあ、いいや。」
その後、会長も鶴を折るのを手伝ってくれ。
僕が十羽、会長が三十羽(意外とと器用で、すごい速さで折っていた)
折ったところでチャイムが鳴り、担任がクラスに入ってきた。
「はーい、みんな席についてー。」
高橋果菜子 35歳 特に特徴がない普通の先生だ。
「今日から、特別授業が始まります。体調の悪い生徒は事前に報告しておいてください。」
本当に普通な先生だなぁ。この先生、なんでこの学校の教師やってるんだろう?
この学校の教師は、生徒が異常な分、特徴的な先生が多い。
「じゃあ、一時間目を始めます。」
おっと、考え事をしているうちに授業が始まるようだ。
「じゃあ、今から特別教室に移動してもらいます。」
あれ?特別教室の場所なんて聞いたことない気がするけど?
「せんせー、特別教室ってどこですか?」
おっと、クラスメイトの誰かも同じ疑問を持ったらしく先生に聞いているな。
「大丈夫です、場所は知らなくても辿り着くから。」
???どうゆう意味だろう?
「みんなー席から動かないでね。……ポチっと。」
ガシャン!!
ガシャン??
「うわ、なんだ?」「椅子から鎖がっ?」「ちょっ、なんなの、これ?」
「せんせーい、これなんですか?」
一人の生徒が先生に質問をした。
「そのうちわかるから、気にしないでっ」
「それってどうゆうってうわっっぁぁぁーーーーーーーーー!!」
っっっん!?いきなりその生徒の椅子が下に下がっていった!?
「キャー!!」「ギャー!!」「ワーーーー!!」
クラスメイトがどんどん床下に沈んでいく。
ということは……はぁぁ、あきらめるしかないな
「今回はここまで、また次回の話をお楽しみにー。まったねー」
そして僕も床下の暗闇に消えていった。