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善き人のための鎮魂歌(レクイエム)

掲載日:2026/04/01

 王家主催のパーティーでエリオット王子から婚約破棄を告げられたステラ・クアリー公爵令嬢は、バルコニーから飛び降りた。月のない夜であった。ステラはバルコニーの下に広がる湖に吸い込まれた。湖の藻屑と消えたステラを、王国の人々は悼んだ。


***


 ロレンス神官は手帳を開き、聞き取りを始める。目の前にいる赤色の髪をした令嬢は、膝の上でハンカチを握りしめている。


「ステラ様の件、お心を痛められたことでしょう」

「ええ。まさかあのような恐ろしい事態になろうとは夢にも思っておりませんでした」


「エリオット王子殿下が婚約破棄を告げられたとか」

「そうなのです。まさか我が国で婚約破棄騒動が起こるなど、背筋の凍る思いでしたわ」


「エリオット王子殿下の心変わりを、貴族の方々は気づいていらっしゃいましたか?」

「ウワサがなかったとは申せませんわ。誰かしらが何かを目撃しておりますもの。それに──」

「人の口に戸は立てられません」


 赤髪の令嬢はこくりと頷いた。


「どなたか、助言、もしくは諫言を試みた方は?」

「ステラ様にエリオット王子殿下が浮気なさってますわよとお伝えすると? まさか、そんな」


「誰しも火中の栗を拾うのはためらいますからな。それでは、エリオット王子殿下を諫めた方は?」

「知る限りでは誰も。言ったところで何かが変わるとは思えませんもの」


「なるほど。聞く耳持たずのお方でしたか」

「聞く耳も、先を見通す目も、臭いものをかぎわける鼻も、正しい言葉を発する口もお持ちではなかったですわね」


「これはまた手厳しい」

「エリオット王子殿下はもはや王子殿下ではございませんから。不敬でもなんでもございませんわ」

「さようでしたな。彼のお方は、事態の責任を問われて王子の身分をはく奪され、今は伯爵となっておりますな」


 赤髪令嬢の長いまつ毛がふせられ、形の良い唇が震える。


「正義がなされたとはいえ、心は晴れません。ステラ様が戻るわけではありませんもの」

「そうですね。残された我々にできることは、同じ過ちを犯さぬようこの悲劇を後世まで伝えていくことでしょう。それが私に課せられた任務でもあります」


「ステラ様を偲ぶ追悼文を記されるのですわね? 本になさいますの?」

「まずは新聞に、その後、本にする予定です」


 ロレンス神官は手帳を閉じようとして、ふと思いついた。


「なにか、ステラ様にお伝えしたい言葉はございますか?」


 赤髪令嬢が息を呑む。しばらく沈黙が続いた後、令嬢は顔を上げロレンス神官をまっすぐ見つめた。


「ステラ様のお心が安らかでありますようにお祈り申し上げます。あの悲劇を止めることができなかった己の非力を悔いております、と」


 ロレンス神官は令嬢の言葉を手帳にしっかりと書きつけ、丁寧にお礼を言って屋敷を出た。


「あの件に関しては口が重い貴族が多い中、こちらの令嬢は比較的はっきりと話してくれたな。次の人もそうであればよいが」



 ロレンス神官は王都のはずれにある小さな修道院を訪れた。何度も依頼をし、やっと面会してくれることになったピンク髪の少女は、かつては花の妖精と例えられる美貌の持ち主であったが、今は見る影もない。ふっくらとしたバラ色の頬を持つあどけない少女は、今や青ざめて生気のない肌で、まるでやせこけた老婆のよう。部屋の隅にせわしなく視線を送り、背後を気にして、わずかな物音に反応する。


 ロレンス神官は思わず「大丈夫ですか?」と声をかけた。ピンク髪令嬢はビクッと肩をすくめる。


「え、ええ。あの、いいえ。大丈夫ではありません。あの時から眠れなくて」

「なるほど」


 まあ無理もない。己の身勝手な行いでステラ令嬢を身投げに追いやったのだ。良心の呵責にさいなまれるのはもっともなことだろう。


「ロレンス神官様。お願いです、どうか呪いを解いてください」

「呪い、と言いますと?」


「夜になるとどこからか水が滴り落ちる音がするのです。怖くて寝られません」


「私が申し上げられることがあるとすれば、寝る前に神にお祈りすること。そして、その際にステラ様へのお詫びの気持ちを述べることですね。真っ暗な湖でたったひとり、底に沈んでいく。ステラ様が感じた孤独、恐怖、絶望。それらに思いを馳せるのです」


 青ざめている顔からさらに血の気が引いて行く。今まで、想像すらしなかったのだろう。


「自分の行いが他の人にどう影響したのか、真摯に振り返ってみてください。他者の痛みを我がことのように感じられるようになれば、あなたの呪いも解けるかもしれません」


 何も語らず一点を見て固まっているピンク髪に、ロレンス神官は静かに「また来ます」と伝えて修道院を出た。


 急ぐ必要はない。ステラ令嬢について人々が考え、心の傷によりそい、今後の行動に優しさが増えれば、王国はよくなる。これ見よがしではなく、目立たずひっそりと孤児院や救護施設に寄付や援助をされていたステラ令嬢。彼女に起きた悲劇を知り、泣き崩れる子どもや老人をたくさん見た。


「ステラ様がなされた善行を広く知らしめるのも私の責務」

 ロレンス神官は気を引き締めて、次の場所に向かう。


 王都の中心街から離れた閑静な場所にある上品な建物。面会相手は、なるほどこの人が建物の主であるかと納得の品格であった。


「お時間をいただけまして感謝いたします」

「いつまでもお断りするのも失礼ですし。王家からも協力するよう仰せつかりましたので」


 端的な言葉に、明瞭な発声、背もたれに触れることのないまっすぐな背中。しわの一本、白髪の一筋からも威厳が漂う。圧の強い女性だ。ロレンス神官は気圧されないよう、息を深く吸った。


「ステラ様の王子妃教育の責任者でいらっしゃいましたね」

「さようでございます」


「ステラ様への王子妃教育はいかがでしたか?」

「ステラ様はのみ込みが早く、真面目で熱心。とても教えがいのある方でした。公爵令嬢として元々高度な教育を受けていて、基礎がきちんとおありになりました。ほとんど苦労することはございませんでした」


「ステラ様が苦心されたことはございますか?」

「そうですわね。エリオット王子殿下を機嫌よく持ち上げ、支えるということがステラ様には難しかったようですわ。三歩下がって出すぎず、出し抜かず、さりげなく殿下を輝かせる。王子妃には欠かせない技術です」


「それは、いやはやなんとも。殿下が自力で輝いてくださればよいのでは、と私などは思いますが」


「それができれば最善です。夫が自分の能力で頂に立ち、神々しく君臨し続けられるのならばそれに越したことはございません。残念ながら、そうでないことが世の常ですわ。その際は妻が夫を支え、底上げしなければなりません。殿方が目をそらしている不都合な真実ですわね」


「辛辣ですな」

「女をこの年までやっておりますと、見たくないことも数々目撃いたしましたから」

「ステラ様の最後についてはいかがお感じですか」


 はきはきと話していた夫人が初めて言葉につまった。姿勢がわずかに崩れ、毅然としていた表情が弱々しくなる。急に夫人が年相応に、いや年齢よりさらなる老け具合となる。


「わたくしは、恥ずかしい。ステラ様の苦悩を軽視しておりました。わたくしにはもう、何も教える資格はございません。人として最低なことをいたしました。残り少ない余生は、ステラ様の魂をお慰めするため祈りを捧げることで、せめてもの罪滅ぼしをと思っております」


 夫人から圧が消えた。そこにいるのは自信を全て失った非力な老女。


「ステラ様への弔いのお言葉をいただけますでしょうか」


 老女はスッと背筋を伸ばした。膝の上で組んだ手を見つめながら考えをまとめているようだ。


「ステラ様、あなた様はすばらしいご令嬢でした。どこに出しても恥ずかしくない、どこの国の王妃にも引けを取らない、ご立派な妃殿下となられたことでしょう。あなたを追い詰めた悪意を、大人であるわたくしが気づくことができず、盾になれず、守ることができず、たったひとりにさせてしまいました。不甲斐ない師であったことをお詫びします。願わくは、神の御下にいらっしゃるあなたが、あなたらしさを隠すことなく、誰かを輝かせるためにあなたのきらめきを抑えることなく、自由にのびのびとまばゆく光っていらっしゃいますように」


 老女は深々と頭を下げた。ロレンス神官も合わせて頭を下げる。惜しい人を失ってしまった。痛いほどに感じる。



 老女と痛みを分かちあったロレンス神官。数日後に訪れた場所ではかみ合わなかった。

 ロレンス神官の前に現れたエリオット元王子は酔っぱらっていた。そして両脇にメイドをふたり侍らせている。


「エリオット様、本日はステラ様の件でお伺いしたのですが」

「辛気臭いことを申すな。もういない女など、どうでもいいではないか、なあ」


 両脇のメイドたちが「そうですわ」「ねえー」と嬌声を上げる。


 なんだこれは、酒池肉林ではないか。反省していないにも程がある。ロレンス神官は必死でため息をこらえた。


 このようにただれた元王子から、まともな哀悼の意が出て来るとは思えない。ステラ様のお心を慰めるどころか、かき乱してしまうに違いない。さっさと退散しよう。


「エリオット様、ご気分があまり麗しくないようでございますな。また日を改めさせていただきます」

「まあ待て。暇を持て余しておるのだ。話してやろうではないか」


 ロレンス神官は立ち上がりかけていたが、また座り直した。さっさと核心に入ることにする。


「穏便に婚約解消をすべきだったと今ならお思いでしょうか?」

「過去を振り返ってなにになる? 過去に戻ってやり直せるわけでなし。僕の人生はもう終わった」


 エリオットが乾いた笑みを浮かべる。ロレンス神官は、まあその通りだなと思ってただ頷いた。


「今の僕があのときの自分に助言ができるならば、浮気するなと伝えるね。ステラと向き合え、ステラだけを見ろ、ステラの優秀さに引け目を感じてもいい、努力すればいいんだ、とね。そうすれば、王子の地位を失い、華々しい未来を自ら壊し、こんな二流の女たちで現実逃避せずにすむ」


 メイドたちは微妙な表情をしているが、エリオットは気にしていないようだ。なにもかも、どうでもいいのかもしれない。


「残念ですな」

「ああ、残念だ」


 神ならぬ人の身では、時戻りはできない。今後の人生をどうするかは、エリオット自身が考え、なんとかするしかない。なんとかする気があるのかないのか、エリオットはほうけたような様子で窓の外を眺めている。


 ロレンス神官はお辞儀をして屋敷を去った。



 次の面会人に会うまでに、ロレンス神官は手帳に書き留めたことを丁寧に紙に清書した。きっと読みたいとおっしゃるだろうから。


 春の青空を思わせる髪、薄紫色の瞳、可憐な令嬢は小鳥のようにささやく。

「ロレンス神官、お姉さまへの鎮魂歌はできましたか?」


「ルナリア様。歌にはできておりませんが、人々の思いは集まりました」

「読ませていただける?」


 ロレンス神官はルナリアに紙を渡した。


 髪の色が空色の姉妹。ステラは夜空、ルナリアは朝空。夜と朝がひと続きなように、ふたりの結びつきが強いことは、王都にいる者なら皆が知っている。

 人々の言葉を読みながら、ルナリアははらはらと涙をこぼす。


「お姉さまに会えなくて寂しい。お姉さまに会いたい」

 心からの言葉だということが伝わってくる。聞いているだけでロレンス神官は胸が苦しくなった。


「わたくしの言葉もつけ加えていただけて?」

 ルナリアが目を瞬かせ、歌うように言葉を紡ぐ。


「お姉さま、何かあったときはわたくしが代理をすると以前お約束した通り、わたくしは王子妃となり国と民のために尽くします。王子妃教育で心が折れそうなときもあるけれど、そんなときはお姉さまのことを思って気持ちを奮い立たせております」


 あの事件の後、エリオット第一王子は廃嫡、次期王は第二王子と決まった。ルナリア・クアリー公爵令嬢が第二王子の婚約者となり、将来の王妃になることに異議を唱える者は誰ひとりいなかった。


「大好きなお姉さま。わたくしたち、よく言い合いをしましたわよね。どちらの愛情の方が多いかって。わたくしが、お姉さまへの愛は無限よと言えば、お姉さまはルナリアへの愛は無限を五倍したものよと言ってくださいました」


 ルナリアが鎖骨のくぼみで輝くふたつの楕円を撫でる。クアリー公爵家の紋章、尾を飲み込む水竜ウロボロス。無限、永遠、死と再生を表すシンボル。


「わたくしのお姉さまへの愛は、無限を百倍したものですわ。ああ、お姉さま。お姉さまならきっと、わたくしへの愛は無限を千倍したものだって言ってくださるはずですわ。待っていますわ。そのお言葉を聞ける時を。それまで、わたくしはお姉さまならどうするかしらと考えながら、王子妃の務めに励みます。遠くから見守ってくださいましね」


 ロレンス神官は、ぼやける目をそっと指で拭い、妹から姉への鎮魂歌を手帳に書きつけた。



 後日、ステラ令嬢への弔いの言葉は新聞に掲載され、民の涙を誘った。

 遺体が発見されなかったため保留となっていたステラ令嬢の死亡が、神殿によって正式に認定された。


***


 隣国の王宮でひとりの少女が泣いている。夜空の髪をもつ少女。花は恥じらい、星々は驚いてまたたきを止め、鳥は見ほれてさえずりをやめるほどの美少女である。


 白夜色の髪の青年が部屋に入ってくる。青年は少女の涙に気がつくとすばやく近づき彼女の肩を抱いた。


「どうして泣いている?」

「これを読んだからよ」

 少女は新聞を青年に見せる。


「行こうか、君の国に」

「いいの?」

「ベールをかぶれば大丈夫だろう」


 くもっていた少女の顔が花のようにほころぶ。


「嬉しい。いつもわたくしの望みを叶えてくれるのね」

「ああ、バルコニーから勢いよく湖に飛び込んで、勇ましく抜き手を切って泳ぐ姿に心を射抜かれたからね。何度か社交して、見かけによらず豪胆なのは知っていたけど、飛び込んだときは度肝を抜かれた」


「月のない夜だったのに、よくわたくしが泳いでいるのが見えたわよね」

「昔から目がいいんだ。君を見つけるために神が与えてくれた力なのかもしれない」


「小舟で追いかけてきてくれて、誘ってくれたのよね。度肝を抜かれたのはわたくしの方こそだったわ。湖の中でプロポーズされたんですもの」


「俺の妻になってくださいませんか」

 ふたりの声が揃う。ふたりははじけるように笑い出す。


「君の死亡が認定された。一度出された認定が覆された事例はない。神殿は前例と体面を重んじる組織だから、大丈夫だと思う」

「よかった。ステラ・クアリーにはもう戻りたくないわ」

「そうだね。俺も妻を手放すつもりはない」


 青年は情熱的に少女をかき抱き、額、頬、唇にキスをする。

 

***


 わたくしはクアリー公爵家の長女として大切に育てられました。強く正しいお父さま、優しく甘やかなお母さま、四つ下のかわいい妹ルナリア、幸せいっぱいの家族でした。わたくしが十歳のとき、お母さまが流行り病で亡くなってしまいました。お父さまは新しい奥様をみつけました。新しいお母さまは、物語のような継子いじめなどせず、わたくしたちを慈しんでくれました。そして、男の子を生みました。


 わたくしはその日、お父さまにとっての一番が、わたくしから弟に移ったことを悟ったのです。お父さまは変わらずわたくしを愛してはくれています。でも、お父さまは「クアリー公爵家の跡継ぎが産まれた」と喜んでいました。


 わたくしが婿を取り公爵家の跡継ぎとなる可能性もあったので、幼い頃から厳しく鍛え上げられてきました。それに対してはなんの不満もありませんでした。もっと知りたい、もっと強くなりたい、わたくしは貪欲に学びました。ですが、弟が産まれたら、あっけなくわたくしの未来は変わってしまいました。


 弟は赤ちゃんです。弟が優秀かどうかなんて、誰にもまだ分かりません。それでも、とっても優秀と家庭教師から褒め称えられていたわたくしは、公爵家の跡取り競争から降ろされました。


「いいえ、あれは競争ですらなかったわ。不戦敗」

 お父さまの頭には、わたくしと弟の優劣を比べる考えすら、これっぽっちもなかったのです。


「女ってだけで、男とは戦うことすらできないのだわ」

 十二歳にして、わたくしはひとつの真理にたどり着いてしまいました。


 わたくしが妹のルナリアを全力で守ってあげなくてはいけないと思うようになったのは、自然な流れでした。実母を失い、女であるわたくしとルナリアの人生は不確かなものになってしまったのですもの。


 お母さまが亡くなる間際に約束もしたのです。

「ステラ、ごめんなさいね。あなたをもっと、ずっと甘えさせてあげたかった。お母さまはもうあなたを守れません。あなたはいい子だから大丈夫だと思うけれど、ルナリアはまだ小さいから心配だわ」


「お母さま、わたくしはいい子だから大丈夫です。わたくしがルナリアを守ります」


 お父さまはお仕事が忙しく、めったに屋敷に戻ってきません。わたくしは、お母さまが恋しくなると、孤児院や救護施設に行きました。お母さまが元気な時は、よくふたりで慈善活動をしたのです。あそこにいけば、みんなとお母さまの思い出話ができます。お屋敷には新しいお母さまがいるので、できません。


「わたくしはいい子です。大丈夫、お母さまの代わりにルナリアを守ります」

 心が折れそうになると、自分自身にそう言いきかせてなんとかやってきました。


 そうした頃、エリオット王子との婚約が決まりました。飛び上がるほど嬉しかったのです。王妃となれば、絶大な権力を持てます。ルナリアを守るのには十分すぎる力でしょう。


 王子妃教育には全力で向き合いました。難しくはありませんでした。公爵家で学んで培った豊かな下地が、わたくしの知識を急速に拡張させることを可能にしたのです。


 ところが、学べば学ぶほど、エリオット王子へのちょっとした疑念が膨らんでいきました。


 なぜ、熱心に勉強しないのかしら? いずれ国の頂点に立つのに、分からないことがたくさんあったら怖すぎると思うのだけれど。他国の偉い人と話したとき、この王子、無能だなと思われたら、侵略されるかもしれないわ。


 どうして、武芸の訓練で手を抜くのでしょう? いざ戦となったら、民を鼓舞するために最前線に出ることもあるでしょう? 後方腕組みいいぞもっとやれ、をいつでもやれるとは限らないですわよね? 


 ひょっとして、部下におしつけるつもりなのかしら? え、もしかしてわたくしが後始末をしなくてはならないのかしら? 


 夫を支え、輝かせることが妻の役目と先生はおっしゃったわ。


「理想を言えば、夫と妻がお互いを支え合い、補い合いえるといいですね。普通の夫婦であれば、夫が五十、妻が五十ずつ力を出し合いふたりで百になれれば十分です。夫が八十、妻が二十のときもあるでしょう。逆もしかりです。そうやって補完し合い、生涯をかけて半々になればそれが理想です」


「よくわかります」

 すごくいいことを聞いた気がしました。わたくしとルナリアもそうやって支え合って生きてきたのですもの。


 先生はニコニコしたあと、真面目な顔になりました。


「国王と王妃は普通の夫婦より、更なる高みを目指さなければなりません。民を背負っていますからね。国王が八十、王妃が七十、ふたり合わせていくつですか?」

「百五十です」


「そうです。ふたり合わせて百以上を目指さなければなりません。いざ国の危機ともなれば、国王が百、王妃が百、ふたりで二百を出し続けることも必要です」

「はい」


 元気よく返事はしたものの、体と頭は急速に冷えました。


 エリオット王子は百を出すことができるのかしら? 全力を出しているところ、見たことありませんわ。ということは、わたくしが常に百を出し続けなければいけないのでは? わたくしがいつも全力以上でいなければ、エリオット王子が怠けた分を補えないのでは?


 そうなのです。エリオット王子はナマケモノなのです。なんという悲劇。わたくしにとっても、国にとっても。


 その頃からです、わたくしは冷徹に他の道を模索し始めました。だって、いくらなんでも常に全力以上を出し続けるなんて、無理ですもの。わたくしにはルナリアを守るという重大な責務もあります。ナマケモノと愛しい妹、どちらが大事かなんて明白ではありませんか。


 わたくしは、新しい婚約者が必要です。言葉にするとあまりにふしだらでめまいがいたしますわね。誰にも知られてはなりません。慎重に計画を進めてまいりましょう。


 さて、王子の婚約者である以上、国内の貴族男子を物色することはできません。外国の貴族が訪れる際は、積極的に社交いたしました。幸い、わたくしは美少女です。両親のいいところを受け継ぎました。美少女の公爵令嬢。引く手は数多なはず。


 わたくしに興味を持つ男子が出てきたら、わたくしは、わたくしの全力の片りんを見せるようにいたしました。「お前に俺の剣が受け止められるかい? なに? 速すぎて見えなかっただって、やれやれ」みたいなアレです。冒険小説で主人公の男子たちがやるお約束です。


 もちろん、実際に剣を振るわけではありませんわ。希少で重要な本の知識をちらりと披露し、相手が理解できるか見るのです。知識レベル、頭脳レベルがどの程度か、推し量れます。もしくは、盤上遊戯をするのもいい手です。先を見通す目、冷静さ、いくつ定跡を知っているか、どのようなかけひきをするかなど、様々なことが分かります。


 わたくしに負けて悔しがるのか、わざと勝たせてあげたとき、それに気づくのか、どう反応するのか。わたくしは、わたくしの人生を賭ける相手を冷静に見極めなければなりません。


 ええ、そうね。何様だと思われることもありますわ。イヤな女だとそれとなく言われたこともありますわ。ああ、わかっています。上から目線の不快な女ですわ。


 ですが、父や先生から何度も叩きこまれましたのよ。奥の手は複数持てと。切り札ひとつに全賭けするなと。


 誰にとっても最善なのは、エリオット王子と支え合うことです。よく分かっております。エリオット王子をまだ見限ったわけではありません。なんとか彼とうまくやっていく未来はないかも、合わせて探しています。


 エリオット王子は、そんなわたくしの思いをあざ笑うかのように、他の少女たちとたわむれの恋に興じております。いったいどういうおつもりでしょう。意味がわかりませんので、父と先生にご相談いたしましたわ。


「若い男子にはそういう時期がある。はしかみたいなものだ。片目をつぶって見ないようにしていなさい。目に余るようなら、私から陛下にこっそりお伝えする」


 父はそんな感じでした。先生にも話してみました。


「まあ、そんなことが。殿下にも困りましたね。お父上が、はしかみたいなものと。人によっては重症化する病気です。殿下のはしか、治るでしょうか」


 先生は女性だからでしょうか、父よりエリオット王子に懐疑的で、わたくしに同情してくださいました。


 はあ、お母さまが生きていらしたら、どれほど心強かったことでしょう。いくら優しいとはいえ、継母にこのような微妙なことはお話できませんもの。


 悶々と考えていたら、はたと気づきました。

「ひょっとして、エリオット王子も新しい婚約者を探していらっしゃるのかも?」


 ということは、わたくしとエリオット王子は同じ穴のムジナ。落ち込みます。


「そうですわよね。わたくしは男性と決してふたりきりにならないように気をつけておりますし、清く正しくこっそりと新しいお相手を探しているつもりですが。目的は同じなわけです。大っぴらにするか、こっそりやるかの違いだけですわね」


 わたくしにエリオット王子を責める資格はございませんでした。


 それが分かって、さっぱりいたしました。以来、エリオット王子のおたわむれがわたくしの心を乱すことはなくなりました。お互いがんばりましょう、なんて心の中でエールを送るぐらいです。


 そして、ついにわたくしは光明を見つけたのです。ひとりは、エリオット王子の弟王子。この方は真面目で純粋でひだまりのようなお方なのです。もうひとりは、隣国の王子。人を笑わせることがお好きなようで、彼の周りには楽しい空気が漂っています。


 弟王子は妹のルナリアと、隣国王子はわたくしと、そうなればいいのでは。そうなるようにいたしましょう。


 先生に相談し、わたくしがルナリアと第二王子に授業をする機会を設けました。


「先生、人に教えると物事の理解が深まると本で読みました。わたくしが先生から教わったことを、ルナリアと第二王子殿下にお伝えしてもいいでしょうか?」


「まあ、ステラ様。素晴らしいお考えですわ。陛下の許可をいただけたらすぐにでもやってみましょう」


 先生がうまく調整してくださって、わたくしの授業が始まりました。歴史、語学、算数、ダンスなど、つたないながらも一生懸命がんばって教えました。素直なふたりは目をキラキラさせながら聞いてくれます。質問もたくさんしてくれます。


 三人で過ごす時間が増え、ルナリアと第二王子もすっかり仲良しになりました。あとひと押しというところでしょう。



 次は情報操作です。お茶会でそっと話題を提供いたします。


「最近、他国ではパーティーで婚約破棄をするのが流行っているそうですわね」


 ぽつりと言葉を投げかければ終了です。ウワサ好きのお嬢様たち。王都の津々浦々まで情報を回してくださいます。新しもの好きなエリオット王子なら、飛びつくと思いましたの。ちょうど、かわいらしいピンク髪の男爵令嬢とキャッキャウフフされているところですし。


 わたくしは、パーティーを湖畔の屋敷で開催するように根回しいたしました。わたくしとルナリアの幸せのためには、わたくしは皆の前で死ななければなりません。


 家族と使用人以外には知られておりませんが、わたくしは泳ぎが得意です。それでも、ドレスで湖を泳ぎ切るのは難題ですので、こっそりと何度か練習いたしました。華やかで脱ぎやすいドレスも仕立てました。飛び降りたらすぐにドレスを脱ぎ、肌着で泳ぐことにいたしましたの。溺死よりは破廉恥の方がいいでしょう。


 ルナリアには第二王子のよさを、第二王子にはルナリアの愛くるしさを、折に触れて吹き込みます。素直なふたりはお互いへの思いを高めつつあるようです。


 わたくしは、あの方のお心をとらえられているでしょうか。何度かお会いしたときは、彼からの好意を感じました。わたくしも、周囲の人にいぶかしまれないよう注意しながら、彼への視線に熱を込めました。直接的に思わせぶりな言葉を発したことはございません。


 わたくしは、この美貌を信じるしかございません。わたくしは、今日、自分の未来を賭けて、大勝負に出ます。


「オールインですわ」

 異国の言葉で、全賭けの意味だそうです。今日のわたくしにこそふさわしい。


 パーティーでは思惑通り、エリオット王子がピンク髪令嬢の腰を抱きながら、わたくしに婚約破棄を告げます。


「ステラ・クアリー、そなたとの婚約を破棄する」

「まあ」


 いいぞもっとやれ、そう思いながらも、驚きの表情を浮かべます。例の男子が一歩わたくしに近づくのが目の端に見えます。


「そなたの善人ぶった言動が鼻につく。この偽善者め」

「そんな」 


 そう思われているのは知っていましたから、今さら傷つきはしないけれど、悲しそうに震えてみせます。エリオット王子の嗜虐心がくすぐられ、隣国王子の庇護心はかきたてられているようです。


 エリオット王子がつらつらとわたくしの悪口を言い、ピンク髪令嬢を褒め称えています。


 わたくしは聞き流しながら、ルナリアを見つめます。ルナリアの大きな目が涙でいっぱいになっています。ああ、ルナリア。あなたを傷つける姉を許して。ルナリアをじっと見つめ、ネックレスの紋章を撫でます。わたくしの思いがルナリアに伝わったことが、目と目を通じて分かります。姉妹ですから。


 わたくしは扇子をパチリと閉じます。ごたくはもううんざり、これからはわたくしのターン。その気持ちをエリオット王子に視線で伝えます。エリオット王子はぴたりと口をつぐみました。


「わかりました。国のため民のため、必死で研鑽を積んでまいりました。わたくしの努力をないがしろにされるエリオット王子殿下の言動の数々、しっかりと受け止めました。わたくしは、もういい子でいるのはやめにいたします」


 舞台女優のようにゆったりとお辞儀をする。会場は静まり返りました。


「善き人でいようと努めてまいりました。善き人ステラは本日で終了です。皆さま、ご機嫌よう」


 ハイヒールを脱ぎ、扇子を隣に置く。バルコニーに向かって一直線。全力疾走。背後から沸き起こる悲鳴が爽快。ホップ、ステップ、手すりを蹴って、大ジャンプ。湖は、わたくしを優しく包んでくれました。


***


「その話、何度聞いてもゾクゾクする」

 キースがわたくしの耳元でささやきます。低くて甘い声。くすぐったい。


「あなたをひっかけたのに?」

「うまく釣り上げられただろう?」

「イヤじゃない?」


「頭がよくて意志が強くて大胆不敵で美人な上におもしれー女。好きになるに決まっているじゃないか」

「それならよかったわ」


 キースの目がいいことは気がついていました。彼ならきっと追いかけてきてくれると信じていました。湖のほとりに小舟も用意していたのです。


「もし俺が君を追いかけなかったらどうするつもりだった?」

「向こう岸まで泳ぎ切るつもりだったわ。そこに小屋があって数日は隠れられるように準備をしていたの。その後は、母方の親戚のところに逃げようかと」


 疎遠にはなっていましたが、孫娘を追い返すような人たちではないはずです。


「湖上で君にプロポーズできてよかった」

「キースに出会えてよかった」


 キースは、わたくしが全力を出せば、それを上回ろうと自然に努めてくれる人。わたくしの努力に気づき、ねぎらってくれる。人生を楽しもうとしていて、どんなことにも喜びをみつけ、わたくしに物事の愉快な面を共有してくれます。キースといると、バカ笑いもできます。祖国にいるときは、はしたないからと歯を見せて笑うことは控えていたのに。


「着いたわ」

「ここが君の生家か。いいね」


「変わってないわ」

「君は変わった」

「そうね。いい変化よ」


 ベールをかぶり、別人として懐かしの我が家に入っていきます。客間に入ると、ルナリアが待っています。使用人が部屋から出たのをじりじりと待ち、わたくしたちだけになるとルナリアに飛びつきました。


「ルナリア、愛しい妹。わたくしの無限の千倍の愛を捧げるわ」

「お姉さま。会いたかった」

「ごめんなさいね。苦労をかけたわ」


「いいえ、そんなこと。お姉さまの合図に気づきましたから、パーティーの後に秘密の隠し場所を探しましたの。そしたら詳細な計画書がありましたでしょう。それをお父さまに見せて、ふたりで後処理をいたしましたの」


 ネックレスの紋章を撫でるのは、わたくしたちふたりだけの秘密の合図。わたくしの部屋の隠し場所を見てねという意味なのです。いつもはそこにお菓子や小さな贈り物を置いていました。ちょっとしたふたりだけの楽しみ。


 お父さまが入ってきました。久しぶりに会う父はなんだかやつれて見えます。


「お父さま。ごめんなさい」

「いいのだ。お前がそこまで追い詰められていたのに、私は助けてあげられなかったのだから。私こそすまない」


「ずっと、お父さまのいい子でいようとしていました。でも、自分で自分の人生を決めたくなったのです」

「いい子でなくていいんだ。お前が元気で生きてくれているだけで、十分だ」


 お父さまがぎゅっと抱きしめてくれます。こんな風に抱きしめられるのは、母が亡くなった時以来です。


「そうだ、キースを紹介するわ」

「キース・スコーシュガルドです。スコーシュガルド王国の第三王子です」

「やっとお目にかかれました。殿下」

「キースと呼んでください。家族なのですから」

「誰もいないところではそうさせていただきます」


 四人で団らんしていると、執事が恐縮しきった様子で扉を開けます。


「大変申し訳ございません。ロレンス神官がどうしてもと粘っていらっしゃいます」

「今日の来客は全て断るように伝えたであろう」


 父が渋い顔をします。


「はい、何度もお断りしたのですが、火急の要件があるとかで。──あっ、なにを、それはいけません」


 執事の後ろからロレンス神官が勝手に部屋に入ってきました。わたくしは慌ててベールを下げて顔を隠します。キースがさっと立ち上がり、わたくしを隠します。


 一見すると白髪の好々爺に見えるロレンス神官ですが、目はタカのように鋭いです。


 胸が早鐘を打つようにドキドキし、息が苦しくなりました。どうしましょう、わたくしはどうすれば。


「本ができましたのでお渡ししに来たのです。ご家族で団らん中に申し訳ございません」


 皆が口を閉ざす中、ロレンス神官は愛想よい笑みを浮かべながら本をお父さまに渡しています。


「こうして本になったことですし、なにがあろうとステラ様の死亡認定は変わりません。それこそ、王家や閣下からご要望がない限りは」

「そのようなことは起こり得ない」

「そうですか、それであればいいのです。念のためご確認をと思いまして」


 キースの陰から少しだけのぞき見すると、ロレンス神官と目が合ってしまいました。いえ、ベール越しですから、ロレンス神官にわたくしの目は見えていなはずですわね。全身が小刻みに震えます。怖い。キースが背中を向けたまま手を伸ばしてくれます。キースの手を握ると震えがましになりました。


「それでは、これにて失礼いたします」


 ロレンス神官が扉の方に向かいます。立ち止まり、扉の方を向いたままひとり言のようにつぶやいています。


「亡き人の声なき声を聞く仕事をしてきました。生前にどのような思いを抱いていらしたのか、どのように生きていらっしゃったのか。亡き人への周囲の気持ち。それらを弔いの言葉にまとめてきました」


 ロレンス神官の澄んだ声が響きます。


「ステラ様の十五年間のきらめき、成長、苦悩、決断、確かに受け止めました。とある賢人の言葉がございます。変えられるものを変える勇気、変えられないものを受け入れる冷静さ、そしてその両者を見分ける知恵を与えたまえ。私はステラ様の生きざまから、その賢人の言葉を思い出しました」


 言葉が、嗚咽が漏れそうになり、握っているキースの手に口をつけます。


「ステラ様の十五年に心からの敬意を表します。そして、ステラ様が自らの力でつかみとった愛と自由、新しい地での未来が素晴らしいものになるよう、切にお祈りいたします」


 ロレンス神官が振り返ります。わたくしは立ち上がってキースの隣でベールを上げ、ロレンス神官と向かい合います。


 ロレンス神官が胸に手を当て、厳かにおっしゃいます。


「神官として誓います。秘密は神の御下に参るその日まで決して漏らさず、私の魂と共に持っていきます。私のステラ様への敬意は無限の千倍ですから」


 ロレンス神官がわたくしのネックレスを見て、いたずらっ子のような笑顔になりました。

 涙でぼろぼろですが、わたくしもつられて笑いました。


「ありがとうございます」

「お礼を申し上げるのは私の方です。ステラ様のひたむきな十五年を知ることができて心が洗われました。ご苦労を乗り越え、よくがんばりましたね。ああ、これは失礼。じじいが偉そうなことを申し上げてしまいました」


 ロレンス神官は頭を下げると、今度こそ部屋から出て行きました。



 故郷での滞在を満喫し、隣国へ戻る日がきてしまいました。お父さまとルナリアと、何度も抱き合います。きっと、また来れるでしょう。


 有意義な日々でした。ロレンス神官にいただいた本の中に手紙が入っておりました。ロレンス神官が関係者の現状を綴ってくださっていたのです。


 ピンク髪令嬢は修道院で眠れない日々を過ごしていたそうですが、毎日わたくしへのお詫びを言うようになってから、水音がしなくなり寝られるようになったそうです。わたくしはピンク髪令嬢に憎悪はまったく持っておりません。むしろ、エリオット王子に婚約破棄をそそのかしてくれたことに感謝しております。修道院での暮らしが気の毒に思いましたので、お父さまと相談し、修道院から出られるように手配いたしました。近々、王都から離れた小さな街で、家族と共に暮らせるようになる予定です。そこで心安らかに生きてほしいと願っております。


 エリオット王子は自暴自棄生活を楽しんでいるようなので、特になにもしませんでした。今さらわたくしが関わる必要もございませんでしょう。


 先生には、「教えていただいたこと、全てが今のわたくしの支えです。ありがとうございました」と短い手紙を送りました。サインはしませんでしたが、筆跡で分かっていただけると思います。


 馬車の外の景色から、膝の上の本に目を移します。夜空色の表紙に、白夜色の文字で記された『善き人のための鎮魂歌レクイエム』をそっと撫でます。わたくしの人生は、これからです。




お読みいただきありがとうございました。

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王子の浮気に対して自分も一緒だと落ち込んだり、主人公に見事に騙されて役立ってくれたピンク髪ちゃんに慈悲を与えてあげるあたり、本当に主人公は人が良いし公平ですね。 抜き手を切って半裸で水泳する意外性には…
駄目な点: クソリオット元王子が、反省はおろか全く痛い目にあっていない件。まぁ王子の立場から引き摺り下ろされたのは痛い目と言えるかもしれないけれど。 あと恨んでないとしても、悪意をもって事態を動かした…
お話は良かったのですが、「無限の〇〇倍」という言葉が頭悪い感じがしました。 ※使っているのが、聡明な方達のはず無のが余計に… 「無限」とは限りの無い様や量等を表すものです。 つまり無限は何倍しようが…
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