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地味な女の子のギャップに落ちて溺愛する話  作者: koruta5


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2/5

この感情って何

第二話 この感情って何





 俺は高校2年生になり、

 内申点を少しでも上げる為に生徒会長になった

 副生徒会長はうちの学校では女子が担当する

 石田もな、初めて見る女の子だった

 クラスが8クラスもあり、顔も知らない子なんて

 珍しくなかったけど、こんな子いたか?というほど

 メガネで髪は天然パーマのボブ、少し赤毛の子だった


 地味で大人しいといった印象

 でも、なぜか目立つような…髪のせいか?

 生徒会室でよく顔を合わせるようになったけど

 ほとんど会話はしなかった


 ある日、筆箱を教室に忘れてしまい、取りに行くのが面倒だったので

 副生徒会長に話しかけてみる

「シャーペン貸してくんない?」

「……はい」

 筆箱を机の上で滑らせるように渡されて

 中身を開けると

 ……………………ポッキーだらけだった。

 え?、は?と思い、

 石田もなを見つめるが、そのまま作業を続けている


「ねぇ、この中、ポッキーだらけなんだけど」

「……えっ」

 筆箱の中を確認するためにこちらに近づいてくる

 その時ふわっと癖っ毛な髪が揺れ甘い香りがした

「……ッ!!!ポッキーだらけっ、、

 すみません、友達が多分ふざけてやっただけです!!」

「あ、そうなんだ……」


「俺、教室に筆箱取りに行ってくる」

 ピシャッとドアを閉めて

 友達が筆箱にポッキー入れるってどんなイタズラだよ笑

 いじられキャラなのか?



 そして他の日にも…

「髪に、リボンが付いてるけど」

 リボンの先が細いモールのようになっているものを

 髪につけられていたり、


 また他の日も…

「背中にシール付いてるよ?」



「ひぃ!!!」

「っどうした!?」

「鞄の中に飛び出してくる蛇のおもちゃが……」


 友達のイタズラにしては幼稚でそれに毎回引っかかってしまう人柄に、もう我慢ができず

「ぷっ……くくく、ははっ、ごめん、流石にイタズラされすぎっ、」

「…………っですよね、ははっ、すみません」


 メガネで天パで、しかも赤毛に、騙されやすい性格

 人に愛される才能なのか

 断然、興味が湧いてしまった


「今日、一緒帰ろ」

「……え!?いまなんて……」

「一緒に帰ろ」

「っなんで、??」

「早くいこー」

 石田もなの鞄を持って生徒会室のドアを開ける


「ちょ、ちょっと、待ってください!!」

 鍵を閉めて一緒に職員室までいく、

 そのまま玄関を出て

「家どっち?」

「こっち、ですけど」

 指差された方に歩き出す

「……えぇ……」

「もなって呼んでいい?」

「……えぇ?、……はい……」

「俺のことはなんて呼ぶの?」

「えぇ、福田さん??、、」

「寛樹でいいよー」

「寛樹くん、?でお願いします」

「髪の毛地毛?赤毛だよね」

「……はい、結構気に入ってるんです」

「へー、いいじゃん」

「ありがとうございます、」

「敬語やめてほしい笑」

「……ありがとう」

「そーそー!できんじゃん笑」


 それからよく2人で帰るようになった

 もなという女の子は知れば知るほど面白くてハマっていった


「そういえば、部活は?」

「あー、生徒会活動後だと行っても30分とかで

 すぐ下校時間なるだろ?だから行ってない」

「え!いいの?生徒会長なのに!?」

「うーん、いいんじゃない?」

「今度グラウンド通って帰ろうよ笑」

「ばか、ふざけんなよ笑」



 

「もな、何組?」

「私?3組だよー、寛樹くんは6組でしょ?」

「えっなになに、知ってたの?笑」

「あー、まー、色々有名人だし笑」

 どういう意味での?とは聞けなかった……笑

「俺と歩いてて恥ずかしい?」

「え?なんで?全然ー」

「よかった…」




「寛樹くんってあおい先輩と知り合いなの?」

「おー、おばさんの親友の子があおい先輩で

 小さい頃たまに遊んだりした記憶があるくらいだけど」

「へ〜仲良いんだね〜」

「あの人誰からも好かれるよね〜

 もなは何で知ってんの?」

「私もたまたま掃除場所が近くて話したことあるの、

 めちゃくちゃ美人で優しくてびっくりしちゃった」

「ね〜美人でだもんね〜笑」

「なに?、私と比べないでよね」

「そ〜んなことするわけないじゃ〜ん笑笑」

「ほんとムカつく性格してるよね」

「くるくるパーマかわいいよっ笑」

「もう一緒に帰らない!!」

「かえろうよぉ〜!笑笑」



 俺ともなはどんどん仲良くなって

 廊下で会えばよっ!と手を挙げて挨拶したり

 すれ違いざまに頭を小突いたり

 全校集会などクラスで集まる時は無意識に

 もなを探したりした



「もなーこれやってー」

 生徒会室でも

「なにこれ!落書きばっかり!ちゃんとしなよ」

「やってよー」

 もながシャーペンで一生懸命書いている隣で

 髪の毛で遊んだり、メガネを突いたりと

 やりたい放題

「だー!!うるさいっ!」

 もなが怒るけど、それも楽しくて

 俺は毎日もなに会えてウキウキだった



 そんな日々がいつまでも続くわけではなく、

 生徒会の前期が終わり、後期に引き継がれる為、

 俺たちはもう生徒会室に集まることも無くなってしまった

 当たり前のように部活に行く日が続き、

 そのまま帰ってしまうもなとは話をすることもなかなってしまう

 最後に連絡先を聞いておきたくて

 教えてもらった。でも、送るほどの内容はなくて

 そのまま会えない話せない日が当たり前になっていった



「ただいまー、」

 いつものように部活が終わり、家に帰ると

「お兄ちゃん!!!おばあちゃんが!!!」

 顔色を変えた妹のさなが走ってくる

 只事ではないと察し、慌てておばあちゃんの部屋に行くと

 おばあちゃんが苦しそうにうずくまっている

「ばぁちゃん、、どうした?ばぁちゃん!!」

「……うぅ、お腹が痛い、、」

「救急車呼ぼう、」

「え?救急車呼ぶの?お兄ちゃん」

「さな、お母さんとお父さんに連絡して」

「俺が救急車呼ぶから」

 おばあちゃんが苦しそうにもがいて

 汗をかいている、

 どうか、どうか、無事でいてくれ――――――

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