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地味な女の子のギャップに落ちて溺愛する話  作者: koruta5


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大人って何

第一話 大人って何




 

「まま、ぼく、ママと結婚する」

「ママはパパと結婚してるから結婚できないよ?ふふ」

「……ぼくがするからパパとバイバイして」

「それは無理だなぁ、ママはパパのこと大好きだから」

「ぼくのこともだいすきなんでしょ?」


「おい、寛樹、俺の女口説くなんて100年早ぇぞ」

「いたぁい!!!ままぁー!」


 

 俺の小さい頃の記憶、

 父は警察官。無口で怖くて強かった

 それは今でも変わらず……

 母はいつもニコニコしてて2人はいつも仲が良かった


 俺が3歳の時弟のいつきが産まれ、

 5歳の時、妹のさなが産まれた


 母はプロのバイオリニストで今でも色んな場所で

 演奏して活躍している

 そんな時は俺たちは決まって家でばぁばとお留守番だった


「ばぁばー、俺は大人になったら誰と結婚すんだろー」

「……大人になってから考えたら?」

「俺も結婚するよねー?ばぁばー」

「……さあ〜?、寛樹も、樹とさなとお昼寝したらー?」

 ばぁばは今コーヒータイムらしい

 コーヒーなんで飲むの?って聞いたら

 落ち着くかららしい

 大人ってなんだ、大人はよくわからない


 

 そんなこんなで俺は中学校1年になる

 中学校に入ってお父さんからは剣道部を勧められるが

 陸上部に入った

 その頃から俺は自分は周りからかっこいいと言われていることに気付く

 いわゆるモテ期に入り、完全に浮かれてしまう

 1ヶ月で3人から告白され、好きだと言われる

 俺と結婚したいの?みんなが?

 そんなつもりで告白してるのか?

 それが幻想であることに

 みるみるうちに気付かされ、壊される


 

 バシッ――

「寛樹くん、私だけって言ったじゃん」

 は?、痛い。付き合って1週間と4日。

 帰りに一緒に帰ってコンビニ寄ったり毎日連絡取ってそれらしく付き合うということをしてみた結果。

 たかがクラスメイトの女の子と話したのを見られただけでこれだ。

 

 4人目の告白、そこそこ可愛くて他のクラスで人気の子から好きだと言われて付き合ってみることにした

 もしかしたら結婚相手になるかもしれないと思いながら…

 

 その件以来、気まずくなって結局別れた

 もう付き合うなんてこりごり…女って何考えてんのかわからない


 そんな俺に休む間もなく告白の嵐が巻き起こる

 断って、断って、断って、

 俺のどこを見て何がいいのか、話したこともないような知らない子から、クラスの隣の席の子まで

 付き合って何が楽しいのか全然わからない


 あっという間に月日は過ぎて、中学2年の時

 部活の3年生の先輩が卒部するタイミングで

 先輩から告白される

 ずっと練習を共にした同じチームの一員で

 断り辛かった。

「寛樹くん、モテるけどあんまりそんなことに

 興味ないのかなって、そこがいいかなって思って」

 よくわからなかった、けど断れずに付き合うことになってしまう

 基本的俺からは連絡しなかったし、

 いつ振られてもいいかなって少し思ってた


 

 先輩が卒業して高校生になった

 高校でも陸上部に入るらしい

 夏休みの日に会おうと先輩の家に誘われる

 そこで初めて女の人の裸を見た

 精通は済ませて知識としてはあるけど

 まさかそんなことするとは思ってない

 けれど体は正直に反応して

 先輩がコンドームも用意してて、

 挿れて、出して、記憶が曖昧なまま家に帰ってきていた

 中3の夏だった


 それから暇さえあれば先輩の家で体を重ねる

 ズブズブと沼にハマるように欲を吐き出して

 馬鹿みたいに腰を振って

 そんなことを続けていたら、先輩から言われた

「私のこと好きじゃないでしょ、体ばっかり」

 そしてまた振られた。

 今度は落ち込んだ、期間も長かったし

 いつ振られてもいいと思っていたはずだったのに

 部活に行っては走って走って気持ちを振り払うように紛らわした

 中学3年で受験も始まって先輩のことを考える時間も減り、どんどん忘れて行った



 受験に見事合格し、高校では部活はサッカー部に入った

 部員が少ないから!と友達に誘われて

 友達と遊んだ経験でしかサッカーはしたことなかったが

 足の速さでその分カバーして活躍できている

 陸上の孤独な戦いとは違い、チームで戦うことの楽しさがわかってどんどんサッカーも好きになった


 高校生になり、まだまだ俺のモテ期は止まらず……

 入学して、2ヶ月で既に5回も呼び出される

 先輩、同じクラスの女の子、別のクラスの女の子……

 顔だけ見て判断されてもなぁ……

 後腐れが悪くなさそうな人を選んで付き合うようになってしまった

 しっかりクズ街道をまっしぐらに走っていく

 


「寛樹ー!おーい!」

「あおい先輩!!」

 一つ上のあおい先輩。めっちゃ美人で頭も良くてめちゃくちゃかっこいい。俺のおばさんの親友の子ってことで昔からちょこちょこ顔見知りな関係だ

 高校がたまたま一緒になり、たまに話す

「久しぶり!なにしてんの?」

「ジュース買うとこー」

「わー!奢って〜!」

「普通、後輩にたかる?笑」

「お父さんにチクるぞー!笑」

「俺何もしてねぇじゃん!笑」


 

「先輩彼氏いるのー?」

「?いないけど?」

「俺と付き合うー?笑」

「キモいって!笑

 あんた良くない噂も聞いたりするからねー!

 気をつけなよー!まじで!」

 なーんだ、あおい先輩も知ってんのか、

 女はお喋りだよなぁ


「みんな俺の顔しか見てないもん笑

 だから別に悪いことしてないし」

「……可哀想な子、今度家にお菓子持って遊びに行ってあげるね?」

「いーらーなーいー」

 ばいばーい!とあおい先輩が去っていく


 可哀想な子ってなんだよ笑

 その時はその意味もよくわからなかった――――


 

 

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