プロローグ3 ※微グロ注意
真っ暗な空間。俺は目が覚めた後、体を起こしただけでお姫様座り状態だ。
そして、目の前にいるのは神々しさからなのか、光を浴びて、さもスポットライトに照らされているような自称女神「ベルスース」
スポットライトのせいで若干自分の格好が見えるようになった。今日の朝(昼)に外に出た時と同じ格好・・・つまり半袖半パン状態。
とはいえ、なんで目の前の女神だけ光受けてるんだ?
なぜ俺は真っ暗なまま?
何?陰と陽なこの状況。
「いや、俺にも光くれよ!」と思う俺のことは全く気にせずにベルスースは話を続けた。
「あなたは人生最後の瞬間を覚えていますか?」
「え...?あー...原付乗ってて...で、信号変わって進んだぁーってなったら横からトラックが来て・・・ここまでは覚えてるんだけど...」
「そうです。あなたはその後、トラックに轢かれて、内臓ぶちまけて死にました。」
「あー、やっぱり死んだんですね...。そうかー、まあ残念だなあ。」
「仕方がありません。内臓ぶちまけたら、それは死にます。」
「めっちゃ内臓ぶちまけたこと言うじゃん。そんなにダメだったのか?内臓ぶちまけて死んだのは...」
「当然です。内臓ぶちまけておいて、掃除もせずにこっちに来たのです。ダメです。」
なんだこの女神。死んでるんだから掃除なんてできるわけないじゃないか。イメージ悪いな本当。
なんて考えてたらイライラが募ってきた。
マジでなんで、死んで説教喰らってるんだ?こんな理不尽な説教初めてだ...。
「じゃあ、掃除をしに行くから俺を元の世界に戻してくれ。人生リスタートだ。」
と女神に言ってみるも、女神は首を横に振る。
「死者蘇生は女神とて、禁止されている行為です。認められません。」
「じゃあ、俺はどうしたらいいんだよ!」
「あなたには旅に出てもらいます。」
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女神から出た「あなたには旅に出てもらいます。」
俺の頭を?で埋め尽くすには十分な言葉であった。