ながれ星 と すてきなことば
雪のふる夜。
ミツバチ女の子は、お家で思いました。
「早く会いたいな」
あるやくそくをしているのです。
夏に、きれいなお花がさく公園に来たミツバチちゃん。
あつかったので、一休みしようとすると…
ヒマワリくんが言いました。
「じゆうに空をとびたいな。ぼくは、うごけないし。
きみが、ちょっとこわいんだ」
それを聞いたミツバチちゃんは、
ないてとんで行ってしまいました。
「わたしは、
おしりにはりがあって、みんなにこわいって言われちゃう。
なかよくなりたいだけなのに…」としょんぼり。
ヒマワリくんも、
ミツバチちゃんをまちました。けれど、とんで行ったまま。
「なかせちゃった。
ぼく、いじわるするつもりはなかったんだ。
ちゃんとあやまりたいな」とがっかり。
ある日の夜、二人はながれ星におねがいをしました。
「ちゃんとあやまれますように」
「なかよくなれますように」
しばらくして、公園にミツバチちゃんが帰って来ました。
ヒマワリくんは、がんばって…
「この前は、本当にごめんなさい。
ミツバチちゃんがいるからぼくは、いつも元気なんだ!
おいしいはちみつも、おしりのはりであつめてくれる。
もうこわくないよ!」
言えました!するとミツバチちゃんも。
「うれしい!ありがとう!ヒマワリくんがいるから
ここに来るのが楽しみ!はちみつも、
みんなよろこんで食べてくれるのよ」と言ってくれたのです!
それから二人は、
たくさん話していっしょに遊び、とってもなかよくなりました。
「これからも、ぼくに会いに来てくれる?」
「夏になったら毎日、来るわ!」
「やくそくだよ!」
「ミツバチちゃんとヒマワリくんは、その日を楽しみにしています」
自分のきもちを、ちゃんと言う。
「ありがとう」と「ごめんなさい」
大切な事そして、どちらもすてきなことばです。