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後悔先に立たず

どーも。

ラブライブのあなたちゃんの表情がクールすぎて、トールギスに乗っても殺人的なGに耐えて、平然と乗りこなせそうだと思っている島下遊姫です

「やっちまったなぁ……」


 空の頂点でサンサンと大地を照らす太陽。

 カンラの中心街に繋がる商店街は相変わらずで人で賑わっている。

 このまま人混みに紛れて消えたいと思うくらい、俺の心はナイーブになっていた。

 いくら、あの場を凌ぐ為とは言え、ノブトモと契約したのは悪手だった。

 ノブトモと契約を交わした直後、他の傭兵達から契約を持ち掛けられた。正直、これ以上手取りが少なくなるのは後の旅に響く。だから、断ろうとした。

 しかし、「始めに言った共闘の話は嘘か」や「無償で共闘なんてお高く止まっているな」と散々足元を掬われてしまった。

 その結果、断ることが難しくなり、今回の作戦に参加するチームの三分の一とは共闘関係になったものの、肝心な手元に残る報酬が雀の涙程しかないことに気づいた。


「何で……こう俺は……」


 昔からそうだ。綺麗事を言っては他人に利用され、騙されることが多い。

 以前の旅でも傭兵達に足元を掬われることも暫しあった。あろうことか信用した相手がまさかの人間に扮した魔物で危うく殺されそうになるなんてこともあった。

 そんな俺は関わった人間からはよく「お人好しの馬鹿」や「人を見る目以外は天才」、「絶好のカモ」や「都合良く現れる銀行」などと散々なことを言われた。

 俺もわかっている。人に優しくしすぎだと言うことくらい。時には自己中心的になって物事を進めてを罰なんて当たらない。寧ろ、世を上手く渡るには多少なり自己中心的でなければならない。

 だが、どうしても俺は他者中心的になってしまう。誰かが困っているなら絶対に助けに入らんと体が動いてしまうし、自分よりも多人数に利益があるのなら後者を選んでしまう。

 俺がこの世界に転生したのも女友達をストーカーから庇って死んだのが理由だ。

 多分、俺はそういう人の為にしか動けない人間なんだろう。そうなったのは間違いなく警察官だった父さんの影響だろ。その父さんも強盗が人質に向けて放った凶弾を庇って殉職した。

 結局、血は争えないということか。


「……そう説明したら二人は許してくれるかな……」

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